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2014年5月18日日曜日

エリゼ宮(フランス大統領府)に初進入!

エリゼ宮は、エロー県のprefectureと同じく歴史あるフランスの建物、絨毯、照明、天井の高さ、調度品、が印象的でした。

オランド大統領・安倍総理の共同記者会見場


待合室でもてなされたエスプレッソ



2014年4月7日月曜日

フランス語は私に世界を開いてくれる

3年ほど間が空いてしまいました。帰国後もフランス語を続けています。
フランス語を通じて知り合えたご縁は、あまりにも多くのものをもたらし続けてくれています。現在の業務も然りですが、それを通じて、在日仏蘭西大使館、在日仏商工会議所に所属する仏蘭西系企業、在日スイス大使館の方々と交流したり、ルモンド、ルフィガロ、レゼコー、フランス24などの東京特派員たちと情報交換したりすることもできるようになりました。
先日は、在日フランス語普及会議で簡単な自己紹介をする機会をいただいたほか、在日フランス大使館である弁護士の女性の叙勲を祝う場にも参列させていただきました。
今後、フランスに関連する話題について、少しずつ記事をアップしたいと思います。

まさにフランス語は私に世界を開いてくれる Le français m'ouvre le monde です。

2011年10月19日水曜日

ダブルマスターを携え帰国

長いようで短かった二年が終わりました
非日常から日常への回帰
夢まぼろしの如く

たくさんの方にお世話になりました
この場をかりて御礼申し上げます

フランス語は続けていきます

2011年7月1日金曜日

三朝町との姉妹都市21周年記念式典

フランス側で参加し、ショパン副長官の公邸に泊めていただきました(セキュリティー上写真を載せられませんが、大臣が来たとき用のお部屋で、それなりに豪華でした)。彼も実は空手家で黒澤や三船など武士道精神を重んじているものを好んでいるそうです。

というわけで、日本語でも挨拶していただきました。BANZAIと書くと、どうしてもフランス人は「ボンザイ」と呼んでしまうのが残念です。

 ようこそ、ラマルへ。

2011年6月2日木曜日

インターン修了と送別

12時から長官公邸で送別パーティが行われました。いつもは長官が大臣などの来賓を迎える部屋です。まず長官から当方へのねぎらいの言葉と経歴の詳細な紹介、インターン中の上司2名からの送別の言葉をいただいたあと、当方からのスピーチ、立食パーティという流れでした。

長官の言葉はごく簡単にまとめると、
・平日は日本人のように働き、休日はフランス人のように休め
・同僚の意見をよく聞き、よく話し合いながら仕事をするのがよいマネジメントにつながる
・息抜きのワインはラングドッグ=ルシヨン州産のロゼを
というものです。

(当方さんの名前は、我が地方長官庁に後世にわたって残されていくだろう、といった趣旨のことを何度も述べておられましたが、この辺の弁論術は、見るべきものがあります)

途中、日本旅行中にブリジストン美術館で携帯がなった際に係員につまみ出されたことを例に出し、日本人がフランスに比べいかに規律正しく厳格かについて話していた際、ちょうど執事の携帯がけたたましくなったところをとらえて、当方と同い年の官房長が「ムッシュー!!」といって突っ込んでいたのが大きな笑いを誘っていました。さすがエナルク。当意即妙の才を見せ付けてくれました。

たくさんのお土産をいただき、長官からは名前入りのメダルを授与していただきました。

2011年5月27日金曜日

州行政会議

今日は、州内の地方長官及び州務総局長による州行政会議(comité d'administration régionale) に参加しました。

・政令に基づき開催されるこの会議は、月例のもので、州都で、州の地方長官が議長となるとされています。

・議題は、
-2013年以降の欧州農業政策(EUの補助金のうち40パーセントを占め、そのうち半分がフランスに)
  -フランス国鉄の路線見直しなど
-研修制度
など


 会議の初めに、お世話になっている州地方長官から紹介していただき、その後サンドリン氏(課長の方)から若干補足してもらったあと、自己紹介しました。国際会議よろしくマイクオンで話すのと、州内のトップ役人がそろっているのでやや緊張しました。
 (あとで、ペルピニャンの地方長官から「南仏なまりをよくマスターしているね」とよく分からないからかわれかたをしました)

フランス国鉄の見直しのところでは、みなさん役人である前にイチ利用者としての不満をぶつけまくっていました。州地方長官は、日本の新幹線は4分に1本間違いなくくるのにフランスはああ・・・といってましたが、よほど日本がお気に召したようです。


当方の名札はなぜか「ENA研修生」になっていました。おかげで「俺はENA卒業生なんだ」とかいって話しかけてこられて迷惑でしたが、一インターン生がテーブルについている理由の説明がめんどくさいので、こういうことにしたのだろうと思います。

 お昼は、ナポレオン時代に作られたという「グラン・サロン」↑での昼食会。これで5度目くらいですが、緊張します。

この席でも、州長官から日本についての言及がありました。(冗談交じりですが)

「当方さんよ、日本は我々よりも高い能力を発揮しているが、ひとつ間違いをおかした・・・地方長官(官選知事)を廃止したことだ笑。それでは皆 召し上がれ」

機関委任事務もなくしてしまいましたが何か?ただ、フランスの分権と違って、明治から合併が大変進んでいますので、国がパトロンからパートナーになっても、フランスほど土着の地頭みたいな人が幅を利かせるということは少ないのではないかと思います。

先日ベジエの副長官の話にもありましたが、国の政策を地方で執行する人が地方長官に当初期待された役割だったわけで、その機能自体は必要なものなので、結局、自治体がそれを担うわけですが、事後的であっても、執行を担保できる手段が国に残されている必要があるように思います。


日本にも州を作ったら、国の政策執行の確実性を担うものとしての官選知事復活!?どうでしょう。選挙で選ばれた知事を首にする制度よりは筋がいいと思いますけど。。。

2011年5月25日水曜日

ベジエ副長官庁

モンペリエから南東へ72kmにあるエロー県第4の都市ベジエショパン副長官の招きに応じて、1日副長官の仕事に付き添い見学です。

8時 モンペリエ・サンロック駅

9時 ベジエ着 迎えの副長官車で副長官庁へ。運転手のおじさんの「なまり」が凄い。「電車は静かだったか?」って単純なはずの問いが、別の言語に聞こえた。生まれも育ちもベジエのおじさん。

9時05 副長官庁着。ショパン副長官室にて、今日の予定の簡単な説明を受ける。

9時30 若者の就職支援策についての会議。議長・ショパン氏。国(経産省出先、労働省出先)、県、市、警察などさまざまな主体が参加。ショパン氏曰く、「フランス行政は誰が何をやっているのかお互いに分かっていないので、それをお互いに認識させ、無駄のない政策執行を実現させる」のも副長官の役目なのだとか。

12時 会合終了。ショパン副長官室で、長官(官選知事)、副長官(官選副知事)の役割について講義。

1 地域における国家の代表(パリからの大使)
政府の政策を実行する

2 地方議員の援助
日本の半分の人口に対して36 000以上の市町村が存在するフランスでは、概して市町村の行財政能力が弱いことから、財政的、法律的な観点からの援助を行う。

3 警察の長
警察を指揮する

4 調停役
30年前の分権改革によって、国家はパトロンからパートナーに。国が何でも決められた時代から、無数のアクター間の調整が必要になった。

5 議論をまとめ、書類の調製を進める
市民社会が成熟しすぎたフランスでは、議論ばかりで誰も実行のための手続を考えないし、議論も前に進む議論ではない。

6 法律の遵守
例えば交通法規。シートベルト着用の義務についての必要性の認識を広めるためにも10年以上要した。今日では、ねずみとりの事前告知看板を撤去することへの猛反発を抑える説明に苦慮。数学的に危険性が証明されていることであっても、フランス人にとっては、自分自身に実際に起きたことがない事故の危険性は0と認識される(程度に合理性が低いひとたちとの説明)ので、説得を試みるのは至難。

7 各省庁出先をまとめる行政の長
内務省官僚でありつつも、地域においては大統領の名代。facilitateur, mediateur
シャルルマーニュ(紀元後800)の時代にもmissi dominisiといわれる地域で国家の決定を実行する名代が必要とされた。1000年後に同じ理由でナポレオンが作ったのが、地方長官の制度。我々は「小さな皇帝」。

8 各種証明書・身分証の発行 



12時30-14時00 副長官公邸にて昼食会。鳥取県三朝町と姉妹都市のLamalou-les-bainsのロック市町村長と初対面。6月22日に三朝町との友好を記念して作った温泉(!)が20周年?を迎えることから、長官、副長官に加えて招待していただけることに。

14時ー14時30 副長官執務室にて、ロック氏からの各種陳情。

14時30 natura 2000についての会議1
 漁師、所有者、環境団体、行政などの利害が絡み合い、とんでもないことに。副長官お疲れ様でした。
会議では一人5秒程度の自己紹介をはじめにしたのが新鮮だった。(ドラフト会議の被指名者アナウンスを自分でやる的なイメージ) 先日のテレビ(フランス3のルポルタージュ)を見たという人が数人いた。

16時15 同会議2
 こちらは実行済の環境保護によって得られた自然界への影響についての評価。専門的過ぎて頭が痛くなったところ(17時30)で、モンペリエへの電車の時間となる。

ショパン副長官に会議を中座し、出口まで送っていただく道すがら、6月22日は、遅くなるから、公邸に泊めていただけることに。

一見、厳しく、やたら早口で、人の数倍のスピードで仕事をしている一方、心根のやさしさを垣間見せる方でした。

印象としては、警察機能などは別にすれば、都道府県の総務部長や市町(村)課長などが一部になっている業務かなあと思います。逆に言えば、戦後官選知事の仕組をなくしたとはいえ、国の仕事を都道府県・市町村に実施させてきた機関委任事務の制度と人材派遣を通じて、都道府県は実質的に官選知事機能の一部(=国の仕事)を担っているということをフランスの官選知事の運用から見ても、実感できたということなのかもしれません。