フランス人は、スポーツが好きです。国を挙げて奨励されています。
戦後、ドゴール大統領が、東京五輪での散々な結果を嘆いて力を入れ始めたのがきっかけです。
日本でも、文科省内の端パイでなく、新たにスポーツ庁 (仮称)を作って本格的にスポーツ振興をしようという動きが出てきています。
ところで、人気のあるスポーツですが、2009年競技人口で見ると、
1 サッカー 223万人
2 テニス 112万人
3 乗馬 65万人
4 柔道 57万人
5 バスケ 45万人
・・・
16 空手 20万人
となっています。 日本と違って、野球はないんですね。
フランスではとにかくサッカーです。
このため、日本でよくありがちな夏の風景
:「うちの亭主は、帰ったらビール見ながら寝転がってプロ野球中継みてばかりでさー」
といった描写は、
フランスでは、
:「おとこたちって、いつもサッカーのことばかり。脳内占いでもサッカーとxxのことしかないって出るわ」
という皮肉まじりの言説に取って代わられています。
以下は今日の授業で学んだことから:
フランスでは新聞存続の危機が語られる程度に売り上げが落ち込んでいます。しかし、スポーツジャーナリスト、については、不況・新聞不審知らず。120以上のスポーツ新聞・雑誌があり、若手記者でもすぐに署名入りの記事を出せるとのことです。
スポーツジャーナリズムは、しかし、アイフォン・アイパッドなど伝達手段の向上に対応して、いっそうの難しさを抱えています。
つまり、試合結果の速報性がさらに重要になる一方、スタジアムの荒々しい雰囲気かつ興奮によって言語不明瞭になりがちな選手達の意を汲み取り、文体美しく、リズム感のある、それでいて批判精神に富んだ記事を矢継ぎ早に生み出す能力が求められるのです。また、批判しながらも、選手やトレーナーとの良好な関係を保つことが必要です。
これまで、「スポーツ記事」なんてと思って、あまり読まなかったのですが、これからはこういう観点でチェックしてみようと思います。
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