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2010年9月13日月曜日

正式に修了

正式に修了できました。総合評価はassez bien (良)ですが、この語学力で、政治学素人の私が、ディプロムもらえるだけでももう獣です、いや儲けものです。
ありがとう。ジェニエス教授&スマール教授。

2010年9月3日金曜日

日仏自治体の研修機関比較(機能面)

先日、ENACTにあたるものが日本にはないのです、と書きましたが、ここを読むと、「自治大学校」という機関が日本にあります。(この方によれば、「自治大は、地方自治体幹部養成機関」との由。なお、法令に照らして厳密に言えば、限られた場合に国家公務員の研修も可能のようです。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●総務省組織令(抜粋)

第百二十七条  自治大学校は、次に掲げる事務をつかさどる。
一  地方公務員でその任命権者の推薦に係るものに対する高度の研修を行うこと。
二  地方公共団体に対し、地方公務員法 (昭和二十五年法律第二百六十一号)第三十九条 に規定する研修の内容及び方法に関する技術的助言を行うこと。
三  地方自治に関する調査及び研究を行うこと。
四  地方自治に関する資料の収集及び編集を行うこと。
五  地方公共団体の行政に密接な関係がある職務に従事する国家公務員に対し、その任命権者の依頼を受けて研修を行うこと。 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

INETやENACTは「全自治体的な」初任研修や採用試験なども実施していることから、日本の人事委員会の全国版の側面と、自治大学校のような任意研修の側面の両方の要素を備えていると見ることが出来るでしょう。


つまり、


INET/ENACT ⊃ 全国各地の人事委員会の事務の一部+自治大学校の事務の一部 (※)

となります。

※ INETで学位を取得できる場合もあるようです。日本でこれにあたるものとすれば、政策研究大学院大学が機能的には地方公務員の研修における学位取得を支援する一般的な機関といえそうです。

Barcelone

モンペリエから片道4時間半でスペインバルセロナへ。

遺憾なことに、
国境沿いの駅で停車中、用を足していたらパスポートコントロールに入ってきた警察に






「ポリーース!!!」(ドンドンドンと扉をたたく音)
と追い立てられました。信じられないことばかり起こるものです。

フランス・スペイン間でのレール幅の差にあわせた電車の車輪幅変更も体験しました。

カタルーニャ自治州の州政府があるまちバルセロナといえば、サグラダファミリアとグエル邸です。
また、ここではスペイン人、というよりも、彼らは、カタラン人という意識が強いことが分かりました。

2010年9月2日木曜日

ENACT à Montpellier

2年目の所属先を選定中です。

8月23日14時から、ENACTモンペリエのリフル企画部長と面談してきました。
その後、研修担当のモリアン氏と詳細をつめることになり、最終的に17時40分まで議論してきました。

ENACTとは、ecole national d'application des cadres territoriaux の略称で、日本語では、国立地方行政幹部学校といったところでしょうか。日本ではそれにあたるものがないのです。
♯ しいていうと、幹部自衛官の幹部候補生学校とか幹部学校くらいにあたるのではないでしょうか。指揮幕僚課程になると、ストラスブールにあるINET(政治色のつよいポストにつく超エリートを養成するカテゴリーA+の職員の研修所)が相当すると思われます。

フランスでは地方公務員の人事は、全国規模です。例えば、福岡市に入社しても、来年から札幌市や川上村に異動することが可能です。こういったこともあり、研修機関は、国立となっているようです。

官僚エリートを輩出することで知られるフランスのENA(日本で言えば社会的なまなざしは東大法が近いが、中身は人事院に相当する)にはこれまで日本からの受講者がいるのですが、ENACTの場合、全く初めてのようで、手探りでの交渉となっています。

こういうときに感じるのは、中身について共通理解のある分野であれば、多少の言語能力的ギャップがあっても、なんとかなる、ということです。

(たとえて言うならば、極端な話、『全知全能の赤ちゃん』は、口は利けなくても全部分かっている、というようなことをいいたい。)

2010年7月24日土曜日

成績

ついにこの日がやってきました。





さきほど事務局のマダムから「成績を貼ったから見に来てね」との連絡が。


午前中にメールしたところ、早速対応してくれたようで、前任のマダムとは大違いです。



さて、道中。いわゆる過呼吸症候群というのでしょうか、意外と気の弱い私は、肺が苦しくなり、不整脈のような状態になりながら、炎天下42℃の中を歩いていきます。



「けっこう、うかっているかもしれないよな。がんばったし。
先生達もうらまれたくないだろうし。
マダムに会ったら、おめでとうとかいわれるかな。なんて返事しようかな。うーん」



などと考えていましたが、ふと、高校の部活顧問の言葉を思い出しました。




「いいか、どんなときも、最悪の状況を考えて行動しろ。」




ああ、そうか。落ちていたとき、この次どうするのか考えないと。


・あのキビしー先生に、留年できますか?ってフランスでなんて聞けばいいんだろう。
・ダメっていわれたら、どうしたらいいんだろう。ほかにあてあるかな。
・追試は受けられるんだろうか。
・そもそも、そういう制度、あるんだろうか。


ぶつぶつ・・・




ますます呼吸困難に陥ったことはいうまでもありません。今でも肺が若干疲れています。





と、いうわけで、今日2回目の大学(実は朝見に来ていました)




この建物の3階に、もう張り出されているわけか。と思うと、階段を上るの、一瞬ためらわれます。




ここで、アニメ「みゆき」のエンディングテーマが。




オトナノカイダンノオーボルー







いや、ちょっとこちとら、それどころじゃないんだけど。



と自主突っ込みをいれたところで、心拍数が最高潮に達しました。




あ、掲示板だ。




これじゃない。







あっちか。






・・・おお、紙が3枚はられてる。


ん?なんかよくわからないな。







数字が沢山並んでるぞ。



当方、当方と・・・・あ、あった。









ええ?





ええええ?



えええええ?






ゴ、ゴーカク?




ええっと、よろこんでいいですか?




やっほーう。






きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。




意外や意外、成績は12.1/20 で、どうやら同級生の中では一番よかったようです。

まあでも、留学生と言うことで若干甘めにしてくれた先生もいるのではと思います。



これでおそらく大体修士号の取得はかなり確実になったのではないかと思われます。

**何が起こるかわからないフランス。留保をつけておこう。



とはいえ、まだ課題の調査報告は終わっていないので、それを執行しなければ。



来年度のことも考えないといけません。コレが結構難航しています。

うーむ。それにしてもよかった。肩の荷が下りました。



応援・ご協力いただいたみなさま、ひとまず成績はこういうことですので、この場を借りまして御礼を申し上げます。引き続き頑張ります。

2010年6月26日土曜日

la soutenance

Salle de Linz
11h05 à 11h40, le 24 JUIN 2010

Mon prof:
D'abord, vous commencez comme d'habitude sur ce que vous aviez trouvé dans votre recherche, 
pas forcément tous détaillé mais ce que vous pensez le point plus important.

Moi:(expliquer)

Mon prof:
Bon, avant de poser la question, je vais féliciter votre amélioration de français.
si vous étiez comme ça l'année dernière, je vous ai recommandé à écrire en français.

M prof responsable:
Moi qui commence?

Mon prof:
Allez y

M prof responsable:
Je suis d'acccord avec M Mon prof sur votre français et puis votre recherche en france, 
j'imagine que c'est difficile.
Néanmoins, j'ai trouvé plusieurs de points négatifs, 

1° votre parcours
Votre dîplome c'est master droit public mais vous avez choisi ici master science politique
Votre sujet n'est pas forcément le sujet de science politique.

2° Moyen d'accès , Bibliographie
même si vous avez fait l'interviews, il faut aouter plus de biblio en français car
y a bcp de livres sur sociologie politique aussi en france mais vous n'ajoutiez qu'an japonais et en anglais.


donc je vous dis que ton mémoire est assez moyen.

et qu'est-ce que vous voulez faire après? c'est grave.


Moi:
si je réussi ce master, je vais faire l'autre master ici  dans le domaine de droit public ou privé etc.


M prof responsable:
il y a l'administration teritorialle comme parcours. mais bon, quand vous vous inscrivez, disez moi je vais écrire la lettre.


M. Mon prof:
Je vous pose 2 questions d'abord intellectuelle et  après pratique

1°vous pensez que votre hypothèse peut être appliqué dans la domaine de ministère français?
2°après rentrer au Japon, comment est-ce que vous donner les conseils aux organizations fusionnés?


Moi:
( répondre)


Mon prof:
Je vous remercie.

2010年6月24日木曜日

口頭試問

副主査からボロクソに叩かれました。合掌。チーン

ちょっとフランス版事業仕分け人かと思いました。

2010年6月21日月曜日

論文提出

たった今、提出しました。
口頭審査は、木曜日11時(日本時間18時)からです。

ここまで来るのに、日本の諸先輩方、元同僚、同僚、後輩、家族に多大なるご協力をいただきました。真に有難うございました。
 
インタビューをさせていただいた方には、謝辞に掲載させていただきましたので、帰国のタイミングで送付させていただくことを考えております。

それにしても口頭審査はない、といっていたのに、いきなり時間指定してくるあたりが、フランス。そういえば、スーパーバイザーの先生がアメリカから帰ってきたようで、研究室で出くわしました。たくさんメールを送ってすいません、と先制パンチしたら、
「問題ない、よければ今からでも明日でも論文のために議論をしよう!」といってくれたのですが、
「いやーーありがたいのですけど、今日提出日・・・」
「おお。うん、これか。よし。OK。」
終了。
秋にはたくさん面倒見てもらったので、よしとします。
口頭審査がドキドキですが・・・

2010年6月15日火曜日

ナタリー

テンション高いCNFPT(全国地方公務員センター)モンペリエの司書さんナタリー(推定40代後半)と面会

彼女にフランスの地方公務員の流動性に関する実態統計の収集を依頼しておりました
(午後は帰ってしまうというので、あわてていってきました。)

受付「ボジュー。」
当方「ボジュー。ナタリーに会いたいのだけど」
受付「約束はありますか」
当方「ええモチロん」
受付「何時ですか?」
当方「時間は決まっておらずこの午前中なのですよ」
受付「ナタリー。あ・・」
当方「どうしました?」
受付「すぐに来るそうです笑」
当方「わかりました」

テンション上げ上げなおばさんナタリーの登場。

ナ「ようこそ、わたしの図書館へ!!!!!」

ご存知でしょうか、チェッカーズのブルームーンストーンフォエバー
あれです。両手広げー♪

そこまでラテン系の歓迎をされてしまった私ですが、笑顔でメルシーというのが精一杯でした。

しかして、彼女は有能で、パソコンの使い方もハイスピード、話に出てきた書類も20秒で出てきました。
仮説ですが、日本の総中流社会と異なり、フランス(だけではないかもですが)では個々人の教育水準が階層化されている。そのため、同じ公務員とはいっても、郵便屋さん、電気屋さん、県庁の移民窓口、県庁の人事課、地方公務員センターの司書では、単に職歴、学歴のみならず、文明化の度合いまでも異なっているのではないか。
と思わされることが多々あります。

それゆえ、最近、人との会話では、なるべく接続法を用いたり、過小ながらフランスの第3共和制やギリシアの哲学者の話を持ち出したりしつつ、自分は文明人であることを証明しなければと努力しようとしています。(そうしないとツマラン奴と思われ、話を聞き出せなかったりします)

他方で、そういう話があまり得意ではない人に間違って話を振ると、今度はめんどくさい奴だと思われ、話を聞き出せなかったりします。



ただ、基本的に、日本人への評価は低くないようなので、あまり肩肘張る必要はありませんのですけども。

マーク

クラスの同僚の誘いでワールドカップを1時間ほど見ました。

彼は大検を受けてここまで来たそうです。この後どうするのかと問うと、ロンドンでカフェのギャルソンをやりながら、余暇に大学にでも通うとか。どうも親孝行のためということのようでした。

しかも日本に興味があり行ってみたい案内してといっていました。

不動産屋の話もしたら、協力してくれるようなことをいってくれました。どうやら敷金については、私は2か月分渡したのですが、最近の法改正で1ヶ月分でいいことになったはずだといっていました。よく分かりませんが。

マークは意外といいやつだというのが分かりました。

2010年6月12日土曜日

インタビュー2

本日10時ー市町村組合の合併事例を同組合事務局長のギヨー氏にヒアリングしたところ、概要以下のとおり。驚いたことに彼は34歳にして行政組織の長でした。


・プレジデントには上位4人まで、副プレジデントには課長までの連絡先しかを与えない。(政治的影響力の行政組織への排除)
・GRH(人事)に各団体の出身者を集めているけれども、出 身団体の人事管理をのみ行うわけではなく、それぞれが全体を管理する
・出身団体で判断するのではなく、完全に能力だけで昇進 を判断している

・合併までの時間は1年なかった。これは、おそすぎてもだめ、拙速にもならないようにとの配慮。
・全コ ミューン議会でほぼ全会一致で決定された合併であった。
・合併前に外部のコンサルタントに依頼し、各組合職員にヒアリングをした。合併に当 たって恐れることがないかなどきめ細かく対応した。
・また、お互いの地域を2日間視察させた。
・合併前のCCLの長は命令型、CCLLは協議型の長だったの で、CCL出身の職員はいまでもプレジデントや副プレジデントに議論や提案を行うことをためらう傾向にある。という点で文化 の違いがアル。なお現在の長は中心市ロデブ市長ではあるが1992-2004のCCLL長出身、議論がしやすい環境にある
・合 併時に構成団体のコミュニケーションと人事のミューチュアリザシオンを提案したが、時期尚早だったのか拒絶された。ノウハウの蓄積 や、賃金の違いなどをめぐる紛争やジェラシーを避けられると期待したのだが。
・旧2組合の事務局は、両方とも既にロデブ市に設置されていた。(なぜかとの問いに対し)この地域で最も大きなコミューンはロデブであり、政治的重要性を考えてこの地域を選んでいたと思われる。
・・・

彼自身は公務員ではないそうで、ほかの2人のディレクターもそうでした。統合のための努力がかなり決きめ細やかになされています。

さて、これで論文の材料はかなりそろったけれど、このヒアリングの結果は仮説に対して困難な挑戦をしてくるので、例外事例として処理しようかと逡巡してすでに数時間。

2010年6月1日火曜日

ようやくひと段落、引越し引越し今すぐ引越し

ようこそ新居へインターネット。
おかげでインターネットを求めてマック通いする必要もなくなります。

ガスは明日やってくる予定です。

インターフォンは壊れたまま。

玄関の鍵は結局、私がはらうことになりました。日本の海外旅行保険では保障対象外とのことですし、大家は不動産屋にもごねまくったそうで、扉が開いたままで不利益被るのは私なのでやむを得ません。まあ、因果応報という言葉がありまして、私がこのような目に遭うのも何かの報いとして悟ることにいたしました。同時に、大家殿も必ず報われるでありましょう。

先日知り合ったニーム在住のフランス人の歯の矯正を仕事とする兄ちゃんの話では、フランス人は金を払うことになると豹変する人がいること、外国人相手だとprofiterという言葉があって、つまり利用してやろうとかかる、よく知らないことを奇貨として私利をむさぼろうとするやからが多いこと、を知りました。まあ、大家もその類なのでしょう

ともあれ、この期間にフランス語会話の訓練になりました。少しは。1年を振り返ると、現地生活するということで教室会話では得られない対応力を求められてきたと思います。伝えるという気持ちと状況把握力があれば、多少変な文章であっても伝わるし、そこさえ押さえればどんな言葉でも通じるのだという真理を体得できたという意味で有益な1年でした。


ということで、残り20日に迫った論文提出までがんばります

2010年5月18日火曜日

フランス人の適当さ

修士論文の頁数について。

ある先生は30頁、またある先生は80頁といいます。
いや目安とかじゃなくて、守らないと落第するというようなルールとしての
文字数、頁数がありますかと聞いてるのに(そして今日も確認した)何故同じマスターコースの中にこんなことがありえるのか、理解できません。
指導教授はアメリカに帰ってメール送っても返事がない、ただのしかばねのようだ。

だいたい、いくら忙しいからといってメールを10日以上無視とか、形式的な質問で恐縮ながら、でもご説明もなかったようでしたし、と下手に質問したメールへの返信が

「80pages」*本文これだけ

とか、ちょっと怒りがこみ上げるかもしれません。


ちなみに、不動産屋も、3時に来いというから、行ったら出かけて留守。
今更ながらこの人たちの神経の図太さというか脳みその緩さに翻弄されて疲れています。

あるフランス帰りの先輩が曰く「フランスは旅行するところだ。住むところじゃない」
といっていました。

僭越ながら座布団何枚さしあげればよろしいのか、さしずめフランスでは「座布団」は不可算名詞といったところかもしれません。

2010年5月15日土曜日

翻訳

論文には日本語文献から多く引用するため、翻訳作業に手間取っています。引用素材の準備に時間を取られ、理論整合を見直す時間ができるのか不安でもあります。

ところで今日は
先日会ったオレリアン君の家族と対面しました。奥さんはとても意思疎通がたやすい人で話しやすかったです。本人は相変わらず不可思議なオーラを発していました。
今日はモンペリエでラグビーの試合があったらしく、広場に多数の若者や荒くれ者が集っており、やや迷惑でした。

2010年5月5日水曜日

インタビュー@エロー県庁

2010年5月4日(火)自17-至19 於・エロー県庁内、執務室
マダムSさん

フランスの地方公共団体における異動の流動性が組織の合併に及ぼす影響につき、国・地方を通じた組織の合併に関する日本の状況との比較において説明の上質疑を行ったところ、概要以下のとおり。

・人事の基準は、1)政治的事情、2)能力(経歴。財政か人事かなど)、3)その他 がある。もちろん、場合により、出身役所を考慮することがありうる。というのも、その地域や役所のことを一から全部説明しなければならないソトの地域の人よりも全てを知る地元役所出身の者を雇う方が特に管理職としてはふさわしい場合があるだろう。逆に、場合により、全く新しい人材を好むことも考えられる。一般化はできない。

・フランスの市町村共同体は、元の市役所が残る形。他方、ストラスブールとナンシーでは、元の市役所と完全に中心地の市役所が合体している。

・以前働いていたリヨンの例。リヨン市はもちろん大きな市だが、リヨン市町村共同体の中には、1種職員が1人とかいうケースがある。フランスの地方公務員は、昇任のためには最低1度他市町村への異動を経なければならないが、その際、みな基準とするのは手当てが多い自治体。したがって、小さな自治体より大きな自治体が魅力的となる。小さな自治体にとっては人材流出は大きな懸念であるから、どうするかというと、小さな市長が大きな市長のところへ行って、うちの職員があなたのところへ求職しても採用しないでもらいたい、と交渉することだという。一度採用すると決められてしまうと、職員を移動させることを求められた側の市長には異動時期以外に意見を言える権利がないことから、事前にこのような交渉をすることがままあるとのこと。

・フランスでも「団塊の世代」が存在し、退職金が大きな問題となっているため、公務員の定数削減が進められている。このため、よいポストを得ることはどんどん競争的となりつつある。

・(CNFPTが市町村職員の移動を管理しているのかとの問いに対し)No、その組織の第1のミッションは、研修である。もちろん副次的に職業紹介所(アジャンスといっていた)の機能を果たしうるが、あくまでもそれは本来機能ではない。

・フランスの地方公務員は実際に流動性が非常に高い。当方さんがいうとおり、統一的な地方公務員試験、これは国家資格であることに注意してください、に合格すると、各自治体に履歴書と動機書を持って応募するが、その後の異動も含めてそこにはいくつかやり方があって、1つはgazette, lettre du cadreといった雑誌に投稿された記事の中から選んで応募する、2つは公務員間の人的ネットワークが存在するので、そこを通して行う、あとは自治体HPを見る、という感じ。

・流動性が高い、といったが、それはカテゴリAとBの話。Cはほとんど出身役所を動かない。だから、こうした応募雑誌に掲載される求人はすべて。AかBに対するもの。

・フランスの公務員は大きく3種類存在する。国家公務員、病院公務員、地方公務員。この中で地方公務員が流動性のモデルとなっている。全国規模でポスト競争が存在する。なお、国家公務員に関しては、大統領がかわるたびに、役所の編成が変わるにもかかわらず、グランコール(外交官団、財務、知事など)は維持される。たとえば、以前minisitere d'equippement という役所があったが、いまでも都市整備に関する役所にはここ出身の者で占められる。非常に強い連帯感がある。

・(あなたの帰属意識はどの団体に対してあるのですかとの問いに対し)文化的には出身地のリヨンだが、職業的な帰属意識は、そのとき働いている場所の上司に対してである。今はmis a disposition(部分出向)なので、CNFPTから給料をもらいつつ県庁で働いているが、ここに対して帰属意識を持っている。ナンシーで働いていたときには、ナンシーに、モンペリエのCNFPTで働いていたときにはそこへ、という具合。

・(流動性が高いというのはAやBに当てはまるという一方、公務員人口に占める割合は8割方Cだという事情を踏まえると、全体としてみた場合には、流動性が低いということになるのではないか、との問いに対して)そうなると思います。


・自治体間の人材の移動は、どのような形式で行われるのかとの問いに対し)多くは完全異動(mutation definitive)であろう。detachement(出向)は2ー6年と期限が決められており、その後本人が希望すれば元の団体は必ず受け入れなければならないが、派遣先団体に完全異動することを選択することも可能。他方、彼が出向している間、よい人材が見つかり、彼が派遣元で占めていたポストを埋めることができた場合、彼は復帰することを望んでも、当該ポストにもどることができない状態になる。また、定員減が求められる状況で地元で働かない職員を雇い続けているのをいやがる市長も多いことから、完全に「aurevoir」といえる完全出向のかたちが増えているのではないだろうか。


・(モンペリエアグロメにおける各団体出身職員というのは、モンペリエ市出身が多いのではないかとの見解についてどう思うかとの問いに対して)分からない。それはモンペリエアグロメに聞いてみないといけない。でも私が人事課長なら、モンペリエ市以外から登用する可能性も十分にあると思う。先に述べた基準でも、例えばモンペリエのことをよく知っているかという点では周辺自治体については当てはまることが多いだろう。


・BIEPというサイトが参考になる。

・給料のうち7割は決まっているが、残り3割部分は自治体によって異なるから、よりよい食を求める競争が起こる。

・(モンペリエアグロメのキャビネの職員はほぼみんなモンペリエ市出身だがとの問いに対して)それは当たり前である。彼らは政治任用なのだから、アグロメの長がモンペリエ市長だったジョージフレッシュである以上、それは論理というもの。

以上


日本に興味のある方なので、非常に和やかに質疑をすることができました。このほか、フランスの公務員でも、カテゴリーAの人は当然残業をするし、週70時間は働いているとのこと。県庁職員は滞在許可証のときに非常によいサービスを提供してくれた旨水を向けたところ、つまるところ彼らはカテゴリーCなのだからという答えでした。

事前の予想では、フランスでは、日本と違って、地方公務員は統一試験をうけるので、かなり流動性が高いというのは制度上の話であって、実際は、土地への愛着があるのだから、そんな頻繁に異動しないだろうと踏んでいたのですが、彼女によれば、カテゴリA/Bに限っては全くそれは妥当しないということです。しかしながら、カテゴリCについては、消極的理由(引っ越したくないなど)から異動を希望しないし、そもそもごみ収集といった業務の実施者をあえて遠い地域から採用する必要性に乏しいとのことでした。日本企業でも「全国型」「地域型」(総合職、一般職)といった区別があることとパラレルに考えれば容易に想像はつきます。

となると、日本と異なって、役所の「枠」が資格上も(日本地方との比較)、運用上も(日本国家との比較。国家公務員は資格上は「日本国公務員」で統一、各大臣が採用、ということでフランス地方と酷似するも、途中の完全異動は、ほとんどないといえる)はまっていない、というところに大きな特徴があり 、つまり彼女もいっていたとおり、この役所が一生の帰属先、といった場所ではない、ということでしょうか。そういったアイデンティテイl意識の希薄さが、自治体における市町村共同体内の人事を容易にすることにつながっている、といえそうです。

2010年4月27日火曜日

省庁再編の本、柳生殿ありがとう。

当該本は品切れで入手困難だったのですが、柳生殿から送ってもらいました。助かりました。

ちなみに、彼の祖先の柳生じゅうべえ殿ほかの墓地(芳徳寺。沢庵和尚)は、奈良市のその名も柳生という土地にあります。昔は、柳生藩→柳生県*奈良県に編入という独立した地域だったようです。

かの地には、柳生一刀石(写真) というすごい石があります。刀で石が切れるのかと。

2010年4月20日火曜日

論文

そろそろ修士論文の提出〆切が迫ってきて、いいようのないあせりが生じ始めたような気がしております。

2010年4月19日月曜日

次年度

政治学修士が取得できた場合、2年目に、

・法学修士(公法/私法)
・行政・地域経営学修士
・応用外国語修士
(・政治学博士課程)
のいずれにすすむべきか検討中。

利点・欠点を整理すると、

・法学修士(公法/私法)
利)法学教育はフランスではグランゼコルではなく大学が秀逸であるから、その機会を活かすことが可能。今後のフランス法の参照が容易くなる。
欠)日本語でさえ難解な法学を1年で修めるのは実現性の点で難。知識面での参照であれば仏語力が高まれば修士号を得ずとも可能ではないか。

・行政・地域経営学修士
利)文化政策、マーケティング、E行政、都市政策、公契約、予算会計など、市長の下で働く官房職員の養成を目指したコースであり、フランス地方公務員のノウハウを学べる。
欠)家から遠い。フランス人にとっては就職活動的な意味を持つ4ヶ月の実習は、日本の社会人としてはやや長すぎるか。

・応用外国語修士
利)英語、フランス語、中国語の3ヶ国語を用いながら国際交渉の場面で計画をまとめるといった訓練を行うことから、留学によって身に着けるべき「国際感覚の涵養」「国際的な業務への進水」に資する。
欠)語学のスキルが重視されるため、現在の当方のレベルにかんがみると1年では修士号の取得は不可能。教育課程を見ても修士前期に所属するほうがメリットが大きい。

(・政治学博士課程)
そもそも今年修士号が取得できるか不明。また5人中1人のみ進学が許されるとの情報あり。

2010年3月20日土曜日

letudiant

letudiant

J'ai trouvé ce lien très pratique pour chercher l'université ou l'établissement. Par ailleurs on peut voir le classement.

2010年1月30日土曜日

ネットブック成仏

ついにエイサーのネットブックが天に召されました。
享年4ヶ月(購入価格250ユーロくらい)

突然の出来事でした。あれ、またセキュリティソフトのインストールかな?と思った次の瞬間。
彼はお釈迦宣言を出して静かに機能停止。
それから蘇生作業を試みるも、息を吹き返すことはありませんでした。

モンペリエにきて、しばらくネット難民でしたので、コメディ広場のマクドナルドに毎日通いまして、無線ランのサービスを享受しておりました。
そのためには、日本から持ってきたバイオノートでは、ちょっと重すぎてマックとの往復や、大学院の授業へ毎日持ち運びするための便宜を考え、こちらでコンパクトなノート型パソコンを一台調達することにしたのが、暑かった去年の夏のこと。

それからというもの、
あるときはスカイプ、
あるときはワード、エクセル、資料作成
あるときはインターネット、メール
あるときは動画再生、

ほとんど24時間戦えますか日本人並みの働き振りをしてくれたエイサー君。
君は最高でした。
たったメモリー1Gなのに、よくぞここまでやったと思います。。

エイサー君、それでも君のあまりの夭逝に、言葉を失っております。
しかしながら行く川の流れは絶えずして私もまた歩き続けなければなりません。
これからは、hpのハイスペックなノートパソコンを導入して、君の分までがんばってもらう所存です。
(メモリ3G、対価約500ユーロ)
君はいつも2時間の授業の後半に充電を必要としたけれど、彼は7時間連続運転してくれるそうです。時間が空いたときに語学学校に通う資金が当面なくなっちゃったけれど、優秀なノートの導入で君を失ったショックを埋めます。


FNACに久しぶりに行って驚いたのは、この4ヶ月でずいぶんパソコンが入れ替わっていました。どれもみんなウインドウズ7かビスタを搭載しているし、値段も50ユーロは下がっている・・・(セールだからなのかもしれませんけど)

ゆきかふ年もまた旅人なり、ですね。