大学院の同級生の記者から取材を申し込まれました。5月11日でちょうど震災から2ヶ月ということで、それと当方のモンペリエの地方長官庁での研修などとの関係についてというテーマでのインタビューでした。
できた記事は、1つの面の4分の1程度でしたが、地方長官庁では「スター誕生」とかいって、ずいぶんとからかわれました。
その後、記事を読んだテレビ局から取材が来て、ルポルタージュが放映されました。
この新聞記事は、相手が知り合いということもあり、大きく間違った事実は出ていませんし、名誉などを傷つけないよう配慮したあとが伺えます。
一方、テレビ局の方は、あらかじめ決められた観点からの質問や、誘導尋問が多く、結果としても、それに見合った映像やコメントによって構成されていました。 時間の制約は紙面の制約よりはるかに大きく、事実への忠実度は大きく下がります。言ってみれば、まあ嘘にならなけりゃいいんだよ、という、忙しい上司におおまかなポイントだけ要約するときのキーワードみたいな感じです。
*当方は、「将来フランスでも働いてみたいですね」と、詳細な説明をしつつつぶやいただけなのに、なぜか「将来の駐仏大使」と断言するなど、こちらからしてみたら反事実ともいうべきことがまことしやかに放映されているのをみて、確信しました。
共通点としては、学校でも習いましたが、「アングル設定」が重要だということです。つまり、「こういう観点から記事・番組を作りたい」という1点から全ての物事を切り取る、という作業が必要とされます。
テレビの方は、地方長官にもご登場いただきましたが、この席で長官から、ジャポンの当方の会社について、積極的な受入を進めて行きたいので、当方の組織に伝えるよう指示がありました。それを当方の研修担当にも伝えたところ
「当方さんから御礼つたえといてください。あ、それから研修するときは、本社の許可が必要なので、申請書に記入して返信してくださいね」
てな返信が。
んー。地方長官って会社で言えば、執行役員クラスなんですけどね。なお、ここの州では国家警察権限も掌握している怖い人です。しかも、先方は、役員用に留保された住居を研修生に提供することもやぶさかではないとまでいってくれているんですが・・・。
んーんー。研修といっても、自由時間があるので体験のために、とかではなく、大学院の必修科目として実施しているわけですが、学位取得にアプリオリに必須の活動に許可申請。大学院への派遣趣旨にすでに包含されているものといえそうですが、ぶつぶつ。。。長いものには巻かれます。ハイ。
今回のことで、
・自分をねたにしてではありつつも、テレビや新聞にどのように話すと、どのようにフィードバックされるのかが分かったこと、
・当方の会社が国際化とか外国との意思疎通という概念との関係で、どのような領域に位置する場所なのかということについて、
初めて又は改めて知り、今後のモチベーションとしていくよいきっかけとなりました。
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