本日10時ー市町村組合の合併事例を同組合事務局長のギヨー氏にヒアリングしたところ、概要以下のとおり。驚いたことに彼は34歳にして行政組織の長でした。
・プレジデントには上位4人まで、
副プレジデントには課長までの連絡先しかを与えない。(政治的影響力の行政組織への排除)
・GRH(人事)に各団体の出身者を集めているけれども、
出 身団体の人事管理をのみ行うわけではなく、
それぞれが全体を管理する
・出身団体で判断するのではなく、
完全に能力だけで昇進 を判断している
・合併までの時間は1年なかった。これは、おそすぎてもだめ、
拙速にもならないようにとの配慮。
・全コ ミューン議会でほぼ全会一致で決定された合併であった。
・合併前に外部のコンサルタントに依頼し、
各組合職員にヒアリングをした。
合併に当 たって恐れることがないかなどきめ細かく対応した。
・また、お互いの地域を2日間視察させた。
・合併前のCCLの長は命令型、
CCLLは協議型の長だったの で、
CCL出身の職員はいまでもプレジデントや副プレジデントに議論
や提案を行うことをためらう傾向にある。という点で文化 の違いがアル。
なお現在の長は中心市ロデブ市長ではあるが1992-
2004のCCLL長出身、議論がしやすい環境にある
・
合 併時に構成団体のコミュニケーションと人事のミューチュアリザ
シオンを提案したが、時期尚早だったのか拒絶された。
ノウハウの蓄積 や、
賃金の違いなどをめぐる紛争やジェラシーを避けられると期待した
のだが。
・旧2組合の事務局は、両方とも既にロデブ市に設置されていた。(なぜかとの問いに対し)この地域で最も大きなコミューンはロデブであり、政治的重要性を考えてこの地域を選んでいたと思われる。
・・・
彼自身は公務員ではないそうで、ほかの2人のディレクターもそうでした。統合のための努力がかなり決きめ細やかになされています。
さて、これで論文の材料はかなりそろったけれど、このヒアリングの結果は仮説に対して困難な挑戦をしてくるので、例外事例として処理しようかと逡巡してすでに数時間。
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