ようこそ!

人目のお客様です

2011年1月30日日曜日

官選知事との会食(結果)

応接室での記念撮影
席者は、総領事ご夫妻、kご夫妻、外務研修員
先方が、プレフェ(官選知事)ご夫妻+料理人、Mme Demoulin(当方の友人)、ENA研修生(ルーマニア人)、と、多種多様な会でした。

大変ご立派としかいいようがないプレフェ公邸では
目の前のお皿をきれいにすることに必死でした。
結婚式みたいな名札カードが席に置かれていて、指定席がプレフェの隣に配置されてしまい、質問が常に真剣勝負で勉強にはなりましたが、かなり緊張・疲弊しました。


しかし、総領事ご夫妻は温厚な方々で、また、総領事が終始会話をリードされ、完璧なフランス語でユーモアや駆け引きも長けておられたおかげで、たくさん勉強になりました。その意味では、大変有意義な会でした。




(以下、備忘録)


肝心のインターンの件は、サンドリン・ドゥムランさんが、プレフェが到着後に、当方の紹介をしつつ依頼してくれたのですが、その際、当方は、当初他の人との会話に気をとられていたため、何を話しているのかつかめていませんでした。

すると、アツイ視線がまっすぐこちらに向けられ来るのを感じます・・・・
(こういう顔です()。2メートル先)





プレフェ
「VOUS MAITRISEZ LE FRANCAIS ?」(貴殿はフランス語に堪能ですかな?」


 ええ?


話せないとダメって
ことでしょうか・・・



当方
「スバラシイフランス語は話せませんが、スタージュを通じて、改善していけばいいなと思っています」



プレフェ

「まあ、すでにそれなりに話せているじゃないか ニヤ」






・・・よかった。んでしょうか。






それでテーブルに移り、いろんな会話がありました。




・フランスの出生率とその原因について
・プレフェにとってのモンペリエについて
・2009年日本で最も売れたワインはオード県のものであることについて→「神のしずく」の話題
・日本のカキを養殖用に輸入していることについて
・日本の環境技術の進歩について
・日本にいくため休みを取りたいが、大統領が活動的なのでプレフェが不在となることで不都合が生じる懸念があり、総理が許してくれるか分からないことについて
・日本の家庭科教育と日本の治安維持の関係について
・プレフェはきむちとしゃぶしゃぶが苦手なことについて
・プレフェは京都とならが好きなことについて
・プレフェは地理教師であり、日本とイギリスを専攻していることについて


など


途中、おもむろに日本ガイドブックを持ってきたプレフェから、日本語会話をご進講するよう依頼されました。
まず、総領事が「私はフランス人です」というのを発声しましたら、プレフェ大喜びです。
隣にいる当方に対して、どうやって書くのか、とおっしゃいますので、お教えしましたら、ガイドブックの余白に書付始めなさいました。


プレフェのノート:
「 watashi wa france djin dess,  kudasai acca wine, shilo wine」



・韓国語と日本語の違いを聞かれたので、文法的には語順が同じですと説明しておきました。







2011年1月28日金曜日

官選知事との会食(前夜)

ひょんなことから、明日のお昼、モンペリエの官選知事との会食に参加します。
相手は齢60歳のエリート官僚ですし、緊張します。
インターンをお願いしているので、自己アピールも怠り無く実施したいと思います。


※官選知事とは、正確には、内務省から州都及び県都に総理大臣の命で派遣されている地方長官で、国のお役人です。(イメージとしては、地方都市への大使、という感じ)
公邸もあります。
※州知事・県知事に当たる人は別途間接選挙で選ばれます。



ーーー下調べーーー


・son accessibilité et une bonhomie assez inhabituelle
 長官として大変珍しい「近づきやすさと善良さ」


'il avait été élevé par une grand-mère tenancière d'un bistrot parlant le patois et un grand-père menuisier. 
 おばあさんはレストランのオーナー、おじいさんは造作大工で、彼らに育てられた。


・convoquer  pour des voeux lyriques : « Les rêves les plus fous se réalisent toujours. »
マルチン・ルーサーキング を引きながら、「強く願えば夢は必ず実現する」と退任挨拶。


・もともと学校の先生(地理)
・ENAでの同期名は「連帯」 




2011年1月18日火曜日

Midi libre(南仏地方紙)見学

 22時集合で義務なので行って来ました。ほとんど社会見学のようなものでしたが、新聞社に行ったことがないので、勉強になりました。

 ミディリーブルでは23時に初版が出来ます。朝2時までに特大記事が出なければ、最終版を印刷します。
この写真は、印刷後、労働者が配置や色合いなどをチェックしているところです。おかしければ、直すのは彼らです。
なお、労働者の権利が強いのを感じたのは、会社から彼らのために、大きなパイとシャンパンが複数用意されていたことです。


 フランスでも、日本式オープンスペースの会社もあるのですね。
印刷機械。工場でした。まさに一大産業です。

2011年1月12日水曜日

スポーツ:仏での競技人口4位に柔道、16位に空手

フランス人は、スポーツが好きです。国を挙げて奨励されています。
戦後、ドゴール大統領が、東京五輪での散々な結果を嘆いて力を入れ始めたのがきっかけです。
日本でも、文科省内の端パイでなく、新たにスポーツ庁 (仮称)を作って本格的にスポーツ振興をしようという動きが出てきています。


ところで、人気のあるスポーツですが、2009年競技人口で見ると、

1 サッカー 223万人
2 テニス  112万人
3 乗馬    65万人
4 柔道    57万人
5 バスケ   45万人
・・・
16 空手   20万人

となっています。 日本と違って、野球はないんですね。

フランスではとにかくサッカーです。

このため、日本でよくありがちな夏の風景
:「うちの亭主は、帰ったらビール見ながら寝転がってプロ野球中継みてばかりでさー」
といった描写は、

フランスでは、
:「おとこたちって、いつもサッカーのことばかり。脳内占いでもサッカーとxxのことしかないって出るわ」

という皮肉まじりの言説に取って代わられています。

以下は今日の授業で学んだことから:

フランスでは新聞存続の危機が語られる程度に売り上げが落ち込んでいます。しかし、スポーツジャーナリスト、については、不況・新聞不審知らず。120以上のスポーツ新聞・雑誌があり、若手記者でもすぐに署名入りの記事を出せるとのことです。

スポーツジャーナリズムは、しかし、アイフォン・アイパッドなど伝達手段の向上に対応して、いっそうの難しさを抱えています。

つまり、試合結果の速報性がさらに重要になる一方、スタジアムの荒々しい雰囲気かつ興奮によって言語不明瞭になりがちな選手達の意を汲み取り、文体美しく、リズム感のある、それでいて批判精神に富んだ記事を矢継ぎ早に生み出す能力が求められるのです。また、批判しながらも、選手やトレーナーとの良好な関係を保つことが必要です。

これまで、「スポーツ記事」なんてと思って、あまり読まなかったのですが、これからはこういう観点でチェックしてみようと思います。

2011年1月8日土曜日

ひどいおせち料理商品に集中放火する日本人

グルーポンでバードカフェのおせち料理を買った方の声を集めてみた 「おせちを作るだけの実力がない」 

(こちらも参照)

 400円弁当?-記事の写真を見ると、これがおせちかと目を疑う。実際、購入した客からの反応は、引用すると次のとおり。


社長が辞任する前に、電話かメールでお詫びするのが筋ではないでしょうか?

「詐欺+食の安全無視」だと思います。
あのスカスカなおせちを詰めて、誰も疑問に思わなかったのでしょうか??

あんなおせち、出来上がり見て発送OK出した人(社長?)頭悪いと思う。飲食店やる資格なし。


確かに、売り出しのちらしと現物を比べれば、質の落差が明らか。口に入るもののことだし、年頭の華やかな食卓を楽しみに袖を振った方にしてみれば、正月早々出鼻を挫かれたことに腹を立てる気持ちもよく分かる。上に引用した2つ目の記事では1万円のフルコースやコンビニおせちとの比較が載っているが、購入者の残念な気持ちを共有するには十分に豪華である。


一方、「2万円の御節が1万円で買える」という触れ込みを信じることについては、「安かろう、わるかろう」の原則が妥当するような気がしないでもない。また、元旦を家族でことほぐ限られた機会であればこそ、外で買ってくるのであれば、その選定に慎重に慎重を期すことが望ましいといえるだろう。

そう考えると、被害者の罵詈雑言はやや傾きが大きい。このような厳しい消費者が企業努力を促してきたこと、逆に品質がよければどんどん売れるから、ひいては日本の発展につながってきたであろうこと(実際は、海外輸出に支えられてきたので、質の向上へのまなざしが間接的に日本製品への信頼を支えたという方がより正確か)、は賞賛されるべき美徳であると思う。

しかし、新聞、テレビ、インターネットを通じて、一方的に罵倒しつくすまでの必要があるのだろうか。日本は法治国家なので、取引行為において不利益を与えたとすれば賠償すべきだろうし、その意味での責任を果たすことを求めるのは正しいが、 消費者の側にも選定責任や自省を求めてこそ、再発防止も期待できようというものである。

とかく日本では問題が起きれば、一方を袋叩きにする傾向にある。医療事故では医師が悪の権化となり、社会総がかりで集団リンチを加える。その結果、医師不足が問題になる。

「世間の目」が治安や規律を維持してきた日本では、一旦敵とみなされるや、世間は暴走する。そこに論理性や議論はない。

テレビでは、現代版遠山の金さんともいうべき、世間の代表者をきどるキャスターが

・ 「いったい何を考えているんでしょうかね」
・「国民をばかにするのもいいかげんにしてほしいですね」

という、もしかしたらキャスター自身のことを言っていると勘違いできるかもしれない決め台詞ばかりを口にすることにより、事件のポイントや争点が何であって、経緯やその理由、賛成反対の議論とキャスターなりの説明など、まともに解説を述べる義務が免除されている。

 そのしわ寄せは、当面の間、批判のはけ口が全面的に受ける。そのうち、耐え切れなくなって決壊すると、還流して、国民ひとりひとりに帰ってくるということに、なぜか気づかない。

この点を捕らえて、日本のマスコミを「マスゴミ」と呼び、日本を沈没させたい集団というむきもあるが、彼らが故意なのか、単に平和な日本の鏡なのかは、はっきりいえないと思う。彼らが常に「カモ」を探し続けている、ということだけはいえるかもしれない。

その意味では、このおせち料理事件、正月早々、おいしいネタがいただけて、マスコミには「ごちそう」だったにちがいない。

11111

キリ番11111はまたストラスブールのU田君でした。もしかして本当にインターネットを駆使しながら自宅警備員をしているのかもしれません笑

9000

キリ番9000は、奈良県K町役場次期総務課長のO野書記でした。

2011年1月6日木曜日

予見可能性の低い社会

おフランスでの携帯事情

一事が万事、この記事のようなことが日常茶飯事です。
アメリカ人でも同じ目に遭うのだということがわかって、何故だか安心しました。
いくら休みが多くても、どんなにファッションセンスがよくても、こんなに予見可能性の低い国柄では。。。

授業開始

4日から授業開始しています。

先生は、サルコジ大統領と全面対決しているエドウィープレネル氏 です。
いきなり朝から夕方までマシンガントークを聞き続けるのは、堪えます。

今日の午後は、彼が何故編集委員まで勤めたルモンドを首になったのかについて、ここに初めて明かす裏話!をとうとうと語っていましたが、熱が入るあまり、かなりスピードアップしていたので、私には大半意味不明でした。(登場人物が複数かつ関係性が分からないという話になってくると、思考回路がついていけなくなります)

とにかく、闇の力(笑)によって葬られてしまったようです。フランスは民主主義の国といいながらも、権力とつながった新聞社の存在や、大統領の強大な権力によって、実際には民主主義がかくあるべしと思われているようには、機能していない、というのがこの課程に所属して以来常々語られています。

2011年1月3日月曜日

2011年

在仏研究生活も残り半年強となりました。

段々日本語が不自由になりつつあり、しかしフランス語も大幅には上達せず、苦しい時期を迎えています。

それでも、昨日よりは今日が成長していると実感できるよう精進していきたいと思います。

今年の元旦はドイツはバンベルクから来たA氏によるドイツビール祭とともに明けました。素敵なお土産たちをありがとう。

クリスマス@ツール

アンボワーズ
 最後は、パリからTGVで2時間、ツールを拠点としたロワール川周辺の古城です。
アズディン君の車で1日かけて回りました。

なかなか秀麗なつくりなのですが、だんだんどれもまあ同じに見えてきて、3つも見ればもういいかとおなか一杯になってきます。

個人的には、京都の二条城の方が好きだなあと思ってしまったり。
シュノンソー。なぜかU田君に遭遇。

今回は、雪による交通機関の乱れが直撃したこともあり、旅程変更を移動中に行うという、やや難易度のあるものとなりました。ただでさえ、寒さや移動の疲れで消耗しているところに、ホテルや電車のキャンセル、再予約などの事務で、アタマがエネルギーを使ったため、なかなかしんどかったです。

旅行先でもインタネットが使える環境があることは大事だと実感しました。USB型の接続器具とパソコンを持参していたので、ホテルのキャンセル料も1日目だけで済みました。電車も、変わった旅程にあわせキャンセルし、新たな予約をしたものについては、ホテルのフロントにメール添付でEチケットを送ってプリントアウトしてもらうなどの方策をとりました。
シャンボール城

クリスマス@パリ

シャンゼリゼ通りと凱旋門
パリもキレイでした。でもどちらかというと、モンペリエにはない日本人街で、日本食と仏和辞典を手に入れられたことがうれしかったです。

12月24日21時丁度

エッフェル塔1Fからシャンドマルス公園を望む

クリスマス@ストラスブール

 こちらも美しかったです。本来2日滞在予定でしたが、雪の影響で1日しか滞在できなくなり、S水さんには会えませんでした。
窓口やホテルマンなどの対応を見ても、外国人にとって、大変住み安そうな街でした。これも、モンペリエと大違いです。

首尾よく案内をしてくれたU田君に感謝します。

クリスマス市@ドイツ

 ドイツのクリスマスマーケットを見に行きました。シュトゥッツガルトというところです。

小さな露店がそれぞれに凝った装飾の屋根を持っており、夜になるとまばゆいばかりの電飾を伴って、幻想的な雰囲気となります。そのような店舗が300以上集まっているというのですから、にぎわうわけです。ここにたどり着くまでに、雪の影響で飛行機フライトの取消し、代替手段としての電車も4時間遅れなど、大変な目にあいましたが、見られてよかったです。