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2009年9月30日水曜日

授業開始

今週から本格的に授業が始まっている。
わからない。何を言っているのか。
大学では政治学を本格的に履修していないため、概念がつかめない。
事前に読書した教科書に関係のある語彙から糸口を探り、あとは想像力と洞察力でやりすごしている。

まずは、アイデンティティの政治の授業。月曜1時限。
戦死者モニュメントの国家統合的な意味について、来週発表。70ページの課題を読んだ上で。

今日は、イタリアの政治。
再来週、ベルルスコーニ現象について発表。40ページの基本書類を読んだ上で、図書館で調べた引用文献集をつけることが必須との由。

明日は、英語の授業というのがある。
フランス人は本当に英語ができないようだ。

2009年9月5日土曜日

青空映画祭@モンペリエ

モンペリエ都市圏(市町村が集まって作っている広域自治体。課税権を持つ)では、夏の間、各都市の広場を貸し切って、市民に無料で大スクリーン青空映画上映会を実施しています。
 フランス映画ばかりでなく伊映画などもあり、何より満天の星空の下、大画面での映画鑑賞は気持ちがいいものです。
 日が長いこともあるのでしょう。開始時刻は21時30分。それでも会場は満員御礼、立ち見客もいます。市民(都市圏民)の満足度は相当高いと思われます。
 このような取組は地域活性化としても大変興味深いです。コストがどれくらいかかっているのかにもよりますが、参照に値する事例といえそうです。

フェルナンド














8月22日~9月4日の間、コロンビア人学生のフェルナンド(24)写真右 がうちに居候していました。
彼は、フランスで修士号取得を目指しており、夏は同じくポルバレリ大学の仏語コースにいた一人です。
私はコース終了までに家を見つけることが出来ましたが、彼は見つからず、ホテル暮らししながらでは金銭的にも辛いだろうということで、とめてあげることにしました。

この間、彼の銀行口座開設のための「住居証明」を書いてあげもし、一緒に近くの砂浜に泳ぎに行ったり、日コロンビア親交を深めることに成功しました。
彼はコロンビア映画のDVDを頻繁に貸してくれ、私もこちらで見つけた仏語字幕付き日本アニメDVDを貸したりして、文化交流を進めました。

滞在費を払いたいとの申し出もありました。
「これは日本からコロンビアへのもてなしだから気にするな」と伝えたところ、彼は「japanese diplomacy」といって喜んでいました。そのかわり、カルボナーラのスパゲッティを作るといって料理をしてくれました。

彼は将来、外交官になりたいのだそうです。母語の西語に加え、米加に留学済で英語は堪能、仏語も初めて3カ月ですが、口頭表現力は私より高いことからも、容易に3カ国語を操ります。
ので、将来は明るい?のでしょう。

引っ越した後も、時折、道路から私の名前を大声で呼んでは手を振ってきます。なかなか面白い奴です。

2009年9月4日金曜日

教授に初対面

滞在許可の申請手続後、大学院の登録手続を確認するため、大学へ。

ちょうどメールでやり取りしていた事務局のマダムに遭遇。
彼女、私を一目見て、個体識別に成功した模様。

「Bienvenu a Montpellier!!!」

バカンス明けなのか、かなりハイテンション。
いつもメールでの質問には、仕事したくない感まる出して回答していただくマダム。会ってみると、赤いカリメロへあの、愉快な方でした。

導かれるまま、指導教授の部屋へ。

「君が勉強したいという地方分権は、すでに歴史学の領域であって政治学の対象には少し遠い」

へ?そうなんですか?

「まずは、政治学の教科書を貸すから、これを授業開始までに制覇したまえ。フランスにおける政治学は、日本やアメリカにおけるそれとは、かなり違っているよ。語彙に精通するためにもよいからこれを貸します」

ありがとうございます。

「君は、ときどき日本に帰って日本の政治家や官僚に面談することは簡単なんだろう?」

いや、それがそうではないのですが・・・一応盆暮れ正月もなく滞在する条件になってます

「そうか。クエッショネアを出すくらいか。まあまずは論文テーマを再考し、その教科書を読破しなさい」

わかりました。政治学の領域と私の関心分野の重なるテーマを発見します。


思ったよりジェスチャの大きな先生でした。500ページある本ですから、一日100ページくらい読まないといけない感じです。一気に時間がなくなりました。頑張ります。

滞在許可その3

今日から学生窓口が営業開始(バカンス明け)。
営業開始30分前待機が功を奏して、3番目に呼ばれる。

結果は、問題点が3つあるとして差戻し。

1)財政力証明

 会社発行の財政力証明では、私の偽造可能性が否めないことから、銀行口座の残高証明を提出せよ。

2)大学院登録証明

 最終的に登録手続を完了したことを示す証明を提出せよ。

3)封筒の宛名

 フランスでは、上から「氏名」、次に「住所」を記載する。順序が逆になっているので、書き換えたものを持参せよ。


 ・・・遺憾です。

 遺憾(1)日本国株式会社を愚弄しないでください。東京の貴国大使館でビザを申請した際には、これで信用に足りる証明書として通ったのですが、一貫性のない行政で信頼保護の原則を平然と打ち破らないでください。

 遺憾(2)大学登録手続は9月15日からです。その前に証明書を出せとか言ったら、また大学事務局のマダムにあからさまに嫌な顔されて追い返されます。県庁も大学もフランスでは公の機関なんだから、相互に調整するといった概念はないんでしょうか?ないんですよね。わかります。

 遺憾(3)住所と氏名の順が違ってても、届くでしょ?書き換える必要まであるでしょうか。

とひとしきりごねましたが、1)について日付を新しくして、職印を押したものでもかまわないと言わせるので精いっぱいでした。