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2010年11月30日火曜日

漫画をプレゼン@語学学校

フランスにおける日本の漫画人気は、果たして教育によいのでしょうか?
と題して10分間スピーチを実施しました。なかなか好評でした。

成功の原因は、漫画を持参したこと、です。

・るろうに剣心
・ラブリーコンプレックス
・彼氏彼女の事情
・ふたりえっち

これらすべて仏蘭西語版が存在します。

批判としては、暴力・性表現が過激である場合があること、利点としては、感情の機微を理解する契機となることや、フランス人にとっては、極東の国でも自分達と同じ感性をもった人間が存在することへのまなざしを早期に得ることを挙げました。

このトレーニングの目的は、

・原稿見ずに話す
・キレイな姿勢で直立
・視線を全参加者にいきわたらせる
・大きな声で話す
・ジェスチャーを交える

といった、仏蘭西語でのプレゼンの基本を身につけさせる、というものでした。

講評では、前置詞の使い方が間違っているものの、よくできました、とのことでした。はなす速度が遅いうらみがあるのですが、と問うたところ、興味深い内容であれば聴衆が自ら聞こうとするので、問題がない、ということでした。あとは、言語レベルの問題なので、それは日々トレーニングが必要、とのことです。


何気にふたりえっちが大人気でした。先生も一生懸命読んでいました。

ほかの生徒の発表も興味深かったです。メキシコでは葬式がお祝いの席のようにもりあがるとか、ロシアの秘密村の話とか、フランスにいながら文化交流できるので、語学学校も悪くないかもしれません。

2010年11月27日土曜日

ルポルタージュ2

次は、エロー県庁。
お題は「公共サービスの利用者」とあるので、これは自分の経験を活かし
外国人へのエロー県庁のサービスについて取り上げるしかない、とすぐに思い至りました。

もちろん、バイアスかかってます。

学生達は快くインタビューに応じてくれました。基本的にサービスの質をさげすむ声が多かったです。

反応としては、学生達は冷静でした。これは窓口の職員というよりもこういう2時間も前にチケットの取り合いのために並ばなければならないという、効率の悪い運営の仕方に満足している上層部に、責任があるという点で一致していました。

総合受付のおばさんにもインタビューしてみましたが、話したくない、だか、話す権限がない、だか、とにかく、サービスの時間帯ならソトの看板でも見てろ!!!!、とか、そのような反応でしたので、さすがフランスの公務員は最高だ、と捨て台詞だけ残して去りました。

記者の側になってみて思うことですが、精神的にタフでなければやっていけません。ある種ナンパに近い行為です。学校で教えられるジャーナリストの存在意義や正当性の根拠は、「民主主義の根幹である知る権利に奉仕する報道の自由」 という、崇高なことになっています。

しかしながら、情報を取るのは、容易なことではなく、「守り」に入りがちな公務員を相手にするとあせる気持ちやいらだつ気持ちも、分からないではないなあと思いました。

公務員の側にも、電話や突撃取材などの突発的な報道対応に、確たる行動指針があるようには思えません。おばさんのいうように、総合受付なのに、本当に何も話す権限がないのなら、仕事ができないはずです。猿でも分かる基本的事項しかたずねていないのに、答えられない、というのは、能力・教育に問題があると言えますし、組織として前線職員への権限移譲を見直す必要があるでしょう。

2010年11月25日木曜日

ルポルタージュ

課題として与えられた「ルポルタージュ」作成のため、土曜日にグループでマルシェに取材に行きました。

概ね、どの店舗でも、質問に対して雄弁に回答してくれます。ここは、フランス人の賞賛されるべき点です。

モンペリエは地中海に面していることもあり、マグレブ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)などの国からの移民が多く、香辛料など、その趣向に合う店舗がたくさん見られました。

店、客、運営者(市)など、インタビュー相手はまんべんなく、文章もよく書きあがったと思うのですが、採点対象ではないただの練習だったようです。多くの時間と労力をさき、出来もよかっただけに、これはかなり遺憾です。
 フランス新聞の文体にもいろいろとあるようで、ここの感覚をつかむにはまだまだ数年を要すると思うのですが、この担当の先生は、南仏地域の地方紙「ミディリーブル」の編集長で、容赦ありません。文体が不適切として、深夜までかけた力作に平気で赤点をくれます。文体・・・かあ。

先生、それ小学生に王羲之の蘭亭序のような筆跡を求めるより 難しい注文です。

2010年11月20日土曜日

RUE89

RUE89の編集長による講義でした。

このネット新聞の特徴は、無料・参加型。これによって情報がより広く伝達されることを目的にしているそうです。Mediapartが有料で高質を保障するとのコンセプトを提示して成功していることとは対照的ですが、こちらも同じく成功しています。
サイトで登録した専門家や一般人から寄せられる情報(ビデオも含む)をも元に更新していくので、さながら市民もジャーナリストになったような気分が味わえること、毎週木曜ネット編集会議に参加できること、などが利点です。

RUE=デモを行う場所、人が出会う場所、カフェでお茶をする場所
89=フランス革命の年(1789)、ベルリンの壁崩壊等(1989)
が名前の由来。


新聞もネット上だけで勝負していく時代、ホームページなどをより見やすく、できれば参加型に変えていくことが求められています。

クリスマスイルミ

モンペリエでも本日からクリスマス電飾が始まりました。

ボジョレーはあまり騒がれませんでした。
一方、クリスマスの方は長く楽しむ慣習が感じられます。

ちなみに、フランス語では、
クリスマス→ ノエル
サンタ→ ペール・ドゥ・ノエル
メリクリ→ ジョワユ・ノエル
と呼び習わします。

400分待ち?

滞在許可の更新が終了しました。去年より早く終わった(去年は3月)ので、よしとしましょう。

・・・ただ、442分待ちの役所って何ですかね。営業時間を延長して対応してくれましたが、終盤になると県庁の門自体が閉まって、冷や汗ものでした。

これは窓口の問題ではなく、管理者の問題です。業務量に見合った職員又は能力を配置していないのです。

もうこれでエロー県庁にお世話になることもナイでしょう。さようなら。なんの未練もありません。苦労をありがとう。一生忘れません。

2010年11月17日水曜日

胡蝶の夢

時々、分からなくなることがあります。
いったい、こんなにも違う文化の国と、どうやってかかわり続けていけばいいのだろう、と。

日本人であること、慎み深く、他者を思いやり、和をもって尊しとなす。これらすべてかなぐり捨てれば、「フランス人らしく」なることができます。

しかし、今度は、日本に帰ったあと、「日本人らしく」元通りに戻れるのか、不安になりそうです。

そのように逡巡して、ふと、高校で学んだ荘子の「胡蝶の夢」の一節が想起されました。

・・・知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを・・・
全文その他


無為自然、生々流転に惑わされることなく、万物斉同の世界であるがままに行きたいと思います。



2010年11月14日日曜日

プチ東京 petit tokyo @ montpellier

アズディン君
 行ってきました。モンペリエの本格和食店「プチ東京


 私法コースでできた友人アズディン君が、日本語を勉強したい、日本に行きたい、としきりに言うので、うまい和食を紹介しよう!というコンセプトです。

特に、日本酒にたいそうご満悦。八海山。うまい。

将来有望な親日家に対しては、親善外交で、もちろんおごりです。ハイ。


こちら31ユーロの定食の前菜。これだけでお腹一杯。
大変おいしくいただきました。

ホールスタッフ(1名日本女性、2名中国人女性)のかたがたも大変感じがよく、満員御礼な夜でした。

オーナーシェフの五十嵐さんにもインタビューできたし、 満足です。(その内容は、近いうちに記事にしたいと思います、フランス語で)

2010年11月7日日曜日

語学学校が封鎖・・・

年金改革のストライキ、まだ続いています。
法律案が国会を通過しても、やめないようです。

おかげで、語学学校のある大学も時折閉鎖(学生がバリケードを張る)となり、大変迷惑しています。新聞によると、フランスの学生も「勉強したいのでやめてくれ」といっている人もいるようです。



国家に対峙するフランス社会の強さは賞賛されることだと思います。
しかし、財政的に見て、年金少なくするか・税金増やすか、の選択だろうと思うので、反対を続けるだけでは、混乱が生じるだけですね。

他方では、退職年齢の問題は、「働くとは何か」「人生って何のため?」という問いにも触れてしまうので、和解が難しいのかもしれません。


・・・とはいえ、ボクの貴重な仏語学学習の時間を奪われるのは遺憾です。

2010年11月6日土曜日

観光案内@パリ

小学校ー高校の幼馴染がツアー旅行でフランス北部に来るというので、自由行動の2日間(ちょうど学校が休みだったので)、案内をしてきました。

←写真の中心が当該女子。その他お二人はその大学時代のお友達。


ルーブル、オルセー、雑貨屋、マルシェ、スーパー、など希望の地を一通り回れ、それなりに満足してもらえたようです。

とはいえ、モンペリエ在住者にとっては、パリは半分外国のようなもので、迷うことも多かったです。反省

キリ番10000!!

日ごろのご愛顧ありがとうございます。

10000ゲッターは、いつもながらのU田君でした。

ELT 2003 tour(13)