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2010年12月18日土曜日

アリエスの援護

返事が来ました。

「心配要りません。私とトマラデュクス(記者兼客員教授)でマルタンに当方さんの特殊な立場について、きちんと説明します。当方さんがこのコースに入学することを許可したのも、言葉のハンディキャップについては十分考慮に入れてのことであるからです。ですから、今回のトラブルにかかわらず、続行してください。」

少し安心しました。
ここ2日遺憾な思いに支配され、十分に眠れませんでしたが、責任者が大丈夫だといっているのだから今日は眠れそうです。








今日は1つ試験がありました。
10個の記事に、それぞれタイトル、導入、写真の説明、を書き加える、というもの。
 制限時間は2時間です。大意を取るだけで時間がかなりかかってしまい、辛かったです。

この練習は、しかし、限られた文字数でいかに豊富な情報量を与えるかが問われ、やや俳句的なセンスを問われるので、知的好奇心は刺激されます。

2010年12月16日木曜日

許さん

今日は辱めに会いました。

フランソワ・マルタン氏、ミディリーブル(地方紙)の編集長。

「おまえの仏語は、まったく仏語じゃない。ていうか読めない。ぜんぜん理解できないんだけど。ジャーリストって何か分かってるか?なんだこれは。俺どうしたらいいかわからないよ。困るんだけど」

と22人の前で、3回、授業後にも1回言われました。

こちらもどうしたらいいのか分からないので、
アリエス教授に直談判メールを送りました。

確かに当方のフランス語はジャーナリストを目指す人たちの中にあっては、お話にならないのは認めます。


しかし、このレベルの仏語で、まがりなりにも去年修士号を取得していますし、日常生活やその他の授業では問題なくすごしています。

また、
このようなやり方(嘲笑)、内容(当方の存在が困るかのようないいよう)は、人格否定ともとれ、大いにやる気を失ったのも事実です。

ともあれ、アリエス教授に苦情を送ったので、今日はこれで忘れます。

2010年12月13日月曜日

パリストア@モンペリエ(日本食)

 トラム2番線(赤)で郊外に向こうこと30分。終点から1つ前のSt jean le sec駅にあるアジア食料品店「パリストアー」。明らかに中国系のお店です。


パリに本店があるので、このように名づけられているようです。
従業員は多くが中国人でした。
 日本のお酢が売っています。その他、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイなど多くのアジア食料品を販売していました。
出ました。お決まりの、模造品。

これ、明らかに「コ○ラのマーチ」ですよね、ぱくっていますよね。






日本食としては、出前一丁、日本製ドレッシング、豆腐(絹まである)、みそ、しょうゆ、つゆ、わさび、酒、茶(中国製)、いなりずしの皮、など割と豊富にあった。

小さい頃台湾でよく飲んだ「仙草蜜」という缶ジュースも発見。これを飲んで少しなごんだ。

お酒については。マッコリも置いていたし、ワンカップ大関まで、なかなか多彩な品揃え。



中国国内向けに輸入したものをそのまま世界中の華僑に配送するネットワークが存在するか、それとも、それがビジネスとして成り立つほどに華僑が多いということの証左ではないかと思われます。

2010年12月10日金曜日

インターンはどこでやってもOK

・特別に、私の場合、インターンは、新聞社以外で、役所の広報室で実施することもOKということになりました。その方が論文のテーマにも関係するし、好都合で、一安心(まだこれから各役所に受入依頼と許可をえないといけないですが)


・記事を書くため、地方長官庁持続可能な発展担当部署に電話。1月6日に面談予約。電話だと相変わらず緊張しますが、落ち着いて話すよう努めることが大事。


・日経ビジネスオンラインから、至言。戒めたいと思います。
その頃の私は、仕事の自信もついた頃で、職場では上下問わず友達感覚で言いたい放題。毒舌も吐いていました。大事なのは、言葉の底にあるもの。相手への敬意とか、全く意見の違う人も受け入れる度量、人の思いへの洞察のようなものなのではないか、と。
山根 基世 ことばの杜代表

2010年12月7日火曜日

クリスマスマーケットなどの風景

モンペリエのクリスマスマーケット@コメディ広場
今年から、オディッセウムの商業センターでもマーケットが開催されることになったと新聞に載っていたので、そちらも行こうと思います。
これはクリスマスマーケット前のオディッセウム。電飾はキレイです。



ポリゴン(コメディ広場近くの商業施設)内のおもちゃ屋前。

市長の掛け声による恵まれない子ども達へのおもちゃ集め(新品)。クリスマスをみんなで祝おうということだそうです。モンペリエには1000人以上の対象児童がいて、この3週間の間で集まりきれなければ、市長がお金を出して追加するといっていました。


ジャーナリストなのですが、と名乗ると、みんなかなり身構えますね。理由は色々考えられますが、

1)自分の意図と違うことを書かれうる。批判される。
2)社会的影響力が大きい(ペンは剣より強い)ので、漠然と不安

などでしょうか。

2010年12月5日日曜日

悪徳不動産屋との戦い(其の2)(動かぬ証拠1)



8月4日、銀行から連絡があり、水道代の小切手の名宛人が、故意に書き換えられていることが判明。

←MABとあるのを、

M(lle) B(lanc Marie-Laure)としています。

なお、マリロアブランというのは、不動産屋の奥さんです。







これを受け取ったとき、



「いい度胸だ。覚悟してるんだろうな。地獄見させてやるぜ。」



・・・という気持ちがこみ上げてきたのが半分、もう一方では、やはり信頼を裏切られたことに対する絶望感です。

この方が大きかったです。当方の中では、まだ信じたい気持ちも残っていました。





←銀行の担当者からのメール。

銀行「問い合わせの小切手の名宛人はmlle marie laure blancです」

当方「MAB宛に小切手切った。不動産屋の詐欺だとすれば重大ですので、書換がないか教えてください」

銀行「確かに名宛人書換の形跡あります。訴追のため今日付けで小切手お送りします」

2010年12月4日土曜日

悪徳不動産屋との戦い(其の壱)

そろそろ民事上の係争は収束に向かいつつあるので、少しずつ、事の顛末について書き留めてみようと思います。

(1)水道代
事の発端は、2月(参照)。元々09年11月から洗面台の蛇口がきちんとしまらなくなって、ぽたぽたと水が出ていたのですが、不動産屋に相談しても、大家が払うし大丈夫大丈夫しかいわず、当時の私にはほかに解決する手段がなかったので、ことあるごとに何とかしてくれと依頼するしかできなかったのです。

で、やっと水道管屋を呼んでくれたのはよかったが、水道代の超過料金を私に払えといってきたのです。そのときは、不動産屋を信頼していたので、特に請求書や明細書類などを提示されなかったけれども、言われたとおりマンションを管理している組合MAB
宛に、小切手350ユーロを切り、不動産屋に手渡しました。


(2)ガス代

ガス・電気の開通を不動産屋がやるというので、はじめから任せていました。
ところがガス代の請求がいつまでたってもきません。これも何度も問い合わせたのですが、大丈夫、としか答えない。

5月の引越しの段になって、ガスのメーターチェックのはがきが届いたので、不動産屋に相談したことろ、「ガス代を払ってないので大問題になる。」といって、深刻な顔でおどしかけてきたのです。

 
其の翌日に、知らない携帯から、


ガス代570ユーロ請求します。月末までに支払うこと。


というメールが届きました。

不動産屋に行って問うてみると、「ガス代は前の借主が払い続けていたので、其のメールは彼からのメールだ」といって、570ユーロ払うようにと言われました。

このときも、不動産屋を信頼していたので、また実際ガス代(といっても、そんなに使っていないはずなのですが)を支払えていないのは遺憾だったので、570ユーロの小切手をきりました。

さらに、その際、前の借主はジプシー(移動しながら物乞いしている)だから、名前と居場所がよく分からないので、支払先を空欄にしておいてと依頼されました。


よく考えると、其の時点で気づいて断るべきだったのですが、そうするとガス代を支払えず大きな問題になると言われて追い詰められ感があったこともあり、いわれたとおりにしました。

帰ってから、先の携帯メールが消去されていたことに気づきました。(携帯を見せるように言われ、不動産屋に携帯を渡していた)



おかしいと思ったのは、5月の引越しの際。
なぜか2度目の超過料金を求めてきたのです。電話で。このときはさすがに「は?こないだ1度払ったよね?おかしいと思うけど」と言いました。すると、あわてて電話を切って、あとで会ったときに「あれは大家が払っていなかったみたいだ」という言い訳をしていました。


ああ、これは怪しいなと思って、とはいえ、まだ引越しの手続き中でもあり、正面衝突するのは面倒だったので、6月、U田君にお願いし、会計担当官をかたって仏蘭西語のメールを送ってもらいました。内容は、

・水道代、ガス代について、請求書と領収書を出せ。
・知っていることを全て紙で説明しろ
・さもないと弁護士送る


といったものでした。

受信後すぐに電話がかかってきました。相当びびっていました。そのときは、

・水道の領収書(大家の名前で不動産屋がサイン)
・家賃の領収書(同上)

を渡してきました。

ガスについては、前の借主が書かないといけないから、といって、何も出してきませんでした。
→ 前借主は、なぜずっと払い続けておかしいと思わないのか、いますぐその前借主に電話をしろ、といってみたところ、「もうそいつはモンペリエに住んでいないから連絡先を知らない」。じゃあどうやって出会ったのか、小切手を渡せたのか、と問うと、「道で出くわした」。


これは埒が明かないと思い、まずは銀行から小切手のコピーを取り寄せることにしました。(これが、本当に時間が掛かりました・・・)


つづく。

論文とインターンの準備

今週は、論文の骨子を提出/インターン先の計画を実施しました。

・論文
記者クラブと役所の関係についての日仏比較、を取り扱おうかと思います。
去年は学位取得重視で英語で執筆しましたが、今年こそ仏語で 。

・インターン
ミディリーブル1ヶ月、もう1箇所どこかで1ヶ月が義務になっています。
不思議なのは、義務でかつ編集長が担当教授なのに、各自新聞社と交渉しなさいとなっているのです。それで滞在は大体6月末ー7月頭までの予定にしているので、4月ー5月の間にインターン、6月に論文ということにしないといけないのですが、4月は既に一杯で断られました。義務なのに断るってなんですかね。


・新聞に関する法律の授業
今日は弁護士先生による法律の授業でした。15-20時という遺憾な時間割。

インターンの時期をあけるため、修士課程とは思えない程度に、10月から2月は朝から晩まで毎日ぎっしり時間割が埋まっていて、それぞれが思い思いに課題(記事とかルポとか発表課題)を出すので、言語ハンディを負った状況では、死ねます。
 2月以降は、2月末が試験で、3月は実践演習、4月以降インターンと論文に充てることに。

なので、純粋に語学を勉強したり、日本の法律の勉強をしたり、読書をしたりするような時間がほとんど取れないのが残念ですが、見方によっては、充実している、ということかもしれません。

2010年11月30日火曜日

漫画をプレゼン@語学学校

フランスにおける日本の漫画人気は、果たして教育によいのでしょうか?
と題して10分間スピーチを実施しました。なかなか好評でした。

成功の原因は、漫画を持参したこと、です。

・るろうに剣心
・ラブリーコンプレックス
・彼氏彼女の事情
・ふたりえっち

これらすべて仏蘭西語版が存在します。

批判としては、暴力・性表現が過激である場合があること、利点としては、感情の機微を理解する契機となることや、フランス人にとっては、極東の国でも自分達と同じ感性をもった人間が存在することへのまなざしを早期に得ることを挙げました。

このトレーニングの目的は、

・原稿見ずに話す
・キレイな姿勢で直立
・視線を全参加者にいきわたらせる
・大きな声で話す
・ジェスチャーを交える

といった、仏蘭西語でのプレゼンの基本を身につけさせる、というものでした。

講評では、前置詞の使い方が間違っているものの、よくできました、とのことでした。はなす速度が遅いうらみがあるのですが、と問うたところ、興味深い内容であれば聴衆が自ら聞こうとするので、問題がない、ということでした。あとは、言語レベルの問題なので、それは日々トレーニングが必要、とのことです。


何気にふたりえっちが大人気でした。先生も一生懸命読んでいました。

ほかの生徒の発表も興味深かったです。メキシコでは葬式がお祝いの席のようにもりあがるとか、ロシアの秘密村の話とか、フランスにいながら文化交流できるので、語学学校も悪くないかもしれません。

2010年11月27日土曜日

ルポルタージュ2

次は、エロー県庁。
お題は「公共サービスの利用者」とあるので、これは自分の経験を活かし
外国人へのエロー県庁のサービスについて取り上げるしかない、とすぐに思い至りました。

もちろん、バイアスかかってます。

学生達は快くインタビューに応じてくれました。基本的にサービスの質をさげすむ声が多かったです。

反応としては、学生達は冷静でした。これは窓口の職員というよりもこういう2時間も前にチケットの取り合いのために並ばなければならないという、効率の悪い運営の仕方に満足している上層部に、責任があるという点で一致していました。

総合受付のおばさんにもインタビューしてみましたが、話したくない、だか、話す権限がない、だか、とにかく、サービスの時間帯ならソトの看板でも見てろ!!!!、とか、そのような反応でしたので、さすがフランスの公務員は最高だ、と捨て台詞だけ残して去りました。

記者の側になってみて思うことですが、精神的にタフでなければやっていけません。ある種ナンパに近い行為です。学校で教えられるジャーナリストの存在意義や正当性の根拠は、「民主主義の根幹である知る権利に奉仕する報道の自由」 という、崇高なことになっています。

しかしながら、情報を取るのは、容易なことではなく、「守り」に入りがちな公務員を相手にするとあせる気持ちやいらだつ気持ちも、分からないではないなあと思いました。

公務員の側にも、電話や突撃取材などの突発的な報道対応に、確たる行動指針があるようには思えません。おばさんのいうように、総合受付なのに、本当に何も話す権限がないのなら、仕事ができないはずです。猿でも分かる基本的事項しかたずねていないのに、答えられない、というのは、能力・教育に問題があると言えますし、組織として前線職員への権限移譲を見直す必要があるでしょう。

2010年11月25日木曜日

ルポルタージュ

課題として与えられた「ルポルタージュ」作成のため、土曜日にグループでマルシェに取材に行きました。

概ね、どの店舗でも、質問に対して雄弁に回答してくれます。ここは、フランス人の賞賛されるべき点です。

モンペリエは地中海に面していることもあり、マグレブ(モロッコ、アルジェリア、チュニジア)などの国からの移民が多く、香辛料など、その趣向に合う店舗がたくさん見られました。

店、客、運営者(市)など、インタビュー相手はまんべんなく、文章もよく書きあがったと思うのですが、採点対象ではないただの練習だったようです。多くの時間と労力をさき、出来もよかっただけに、これはかなり遺憾です。
 フランス新聞の文体にもいろいろとあるようで、ここの感覚をつかむにはまだまだ数年を要すると思うのですが、この担当の先生は、南仏地域の地方紙「ミディリーブル」の編集長で、容赦ありません。文体が不適切として、深夜までかけた力作に平気で赤点をくれます。文体・・・かあ。

先生、それ小学生に王羲之の蘭亭序のような筆跡を求めるより 難しい注文です。

2010年11月20日土曜日

RUE89

RUE89の編集長による講義でした。

このネット新聞の特徴は、無料・参加型。これによって情報がより広く伝達されることを目的にしているそうです。Mediapartが有料で高質を保障するとのコンセプトを提示して成功していることとは対照的ですが、こちらも同じく成功しています。
サイトで登録した専門家や一般人から寄せられる情報(ビデオも含む)をも元に更新していくので、さながら市民もジャーナリストになったような気分が味わえること、毎週木曜ネット編集会議に参加できること、などが利点です。

RUE=デモを行う場所、人が出会う場所、カフェでお茶をする場所
89=フランス革命の年(1789)、ベルリンの壁崩壊等(1989)
が名前の由来。


新聞もネット上だけで勝負していく時代、ホームページなどをより見やすく、できれば参加型に変えていくことが求められています。

クリスマスイルミ

モンペリエでも本日からクリスマス電飾が始まりました。

ボジョレーはあまり騒がれませんでした。
一方、クリスマスの方は長く楽しむ慣習が感じられます。

ちなみに、フランス語では、
クリスマス→ ノエル
サンタ→ ペール・ドゥ・ノエル
メリクリ→ ジョワユ・ノエル
と呼び習わします。

400分待ち?

滞在許可の更新が終了しました。去年より早く終わった(去年は3月)ので、よしとしましょう。

・・・ただ、442分待ちの役所って何ですかね。営業時間を延長して対応してくれましたが、終盤になると県庁の門自体が閉まって、冷や汗ものでした。

これは窓口の問題ではなく、管理者の問題です。業務量に見合った職員又は能力を配置していないのです。

もうこれでエロー県庁にお世話になることもナイでしょう。さようなら。なんの未練もありません。苦労をありがとう。一生忘れません。

2010年11月17日水曜日

胡蝶の夢

時々、分からなくなることがあります。
いったい、こんなにも違う文化の国と、どうやってかかわり続けていけばいいのだろう、と。

日本人であること、慎み深く、他者を思いやり、和をもって尊しとなす。これらすべてかなぐり捨てれば、「フランス人らしく」なることができます。

しかし、今度は、日本に帰ったあと、「日本人らしく」元通りに戻れるのか、不安になりそうです。

そのように逡巡して、ふと、高校で学んだ荘子の「胡蝶の夢」の一節が想起されました。

・・・知らず、周の夢に胡蝶と為れるか、胡蝶の夢に周と為れるかを・・・
全文その他


無為自然、生々流転に惑わされることなく、万物斉同の世界であるがままに行きたいと思います。



2010年11月14日日曜日

プチ東京 petit tokyo @ montpellier

アズディン君
 行ってきました。モンペリエの本格和食店「プチ東京


 私法コースでできた友人アズディン君が、日本語を勉強したい、日本に行きたい、としきりに言うので、うまい和食を紹介しよう!というコンセプトです。

特に、日本酒にたいそうご満悦。八海山。うまい。

将来有望な親日家に対しては、親善外交で、もちろんおごりです。ハイ。


こちら31ユーロの定食の前菜。これだけでお腹一杯。
大変おいしくいただきました。

ホールスタッフ(1名日本女性、2名中国人女性)のかたがたも大変感じがよく、満員御礼な夜でした。

オーナーシェフの五十嵐さんにもインタビューできたし、 満足です。(その内容は、近いうちに記事にしたいと思います、フランス語で)

2010年11月7日日曜日

語学学校が封鎖・・・

年金改革のストライキ、まだ続いています。
法律案が国会を通過しても、やめないようです。

おかげで、語学学校のある大学も時折閉鎖(学生がバリケードを張る)となり、大変迷惑しています。新聞によると、フランスの学生も「勉強したいのでやめてくれ」といっている人もいるようです。



国家に対峙するフランス社会の強さは賞賛されることだと思います。
しかし、財政的に見て、年金少なくするか・税金増やすか、の選択だろうと思うので、反対を続けるだけでは、混乱が生じるだけですね。

他方では、退職年齢の問題は、「働くとは何か」「人生って何のため?」という問いにも触れてしまうので、和解が難しいのかもしれません。


・・・とはいえ、ボクの貴重な仏語学学習の時間を奪われるのは遺憾です。

2010年11月6日土曜日

観光案内@パリ

小学校ー高校の幼馴染がツアー旅行でフランス北部に来るというので、自由行動の2日間(ちょうど学校が休みだったので)、案内をしてきました。

←写真の中心が当該女子。その他お二人はその大学時代のお友達。


ルーブル、オルセー、雑貨屋、マルシェ、スーパー、など希望の地を一通り回れ、それなりに満足してもらえたようです。

とはいえ、モンペリエ在住者にとっては、パリは半分外国のようなもので、迷うことも多かったです。反省

キリ番10000!!

日ごろのご愛顧ありがとうございます。

10000ゲッターは、いつもながらのU田君でした。

ELT 2003 tour(13)

2010年10月29日金曜日

アセアンの記事書きました。

四苦八苦しながら書きました。(こちら)
同級生の助けを借りて、2重にも3重にも修正されたものですが、なんとか形に成ったのでよしとします。


経験となったことは2点あります。。


1) フランス人に、「中国は未だ先進国に対する劣等感がある」という説明は、通じない。

・・・年間所得が1万円以下の世帯が7割くらいでー、歴史的にも植民地化されててー、などと事細かに経緯を説明しないと、理解されませんでした。

「分かりません」といわれてしまいます。

2) フランス人に、「(尖閣など)領土問題は、領土それ自体の政治的な紛争だけでなく、資源問題と結びついている」といっても、理解されない。

・・・海の上に浮かぶ島なので、海の下を調べてみたらー石油やガスがある場合があってー、などと説明しないと、通じません。

「意味が分からない」といわれてしまいます。

2010年10月27日水曜日

気温の急低下ー今朝は4度など

夏はとても暑く、冬はとても寒い。これが南仏の現実です。8月と10月の最高最低気温の差は39度マイナス4度=35度。秋がないのです。

そのためか、昨日ジョージフレッシュ州知事も急逝されました。モンペリエをここまで大きくしたのは彼だと言われています。

年金改革法案、上院を通過し、ストライキ熱も下がり始めたとフィガロ紙が伝えています。

春遠からじ。

2010年10月15日金曜日

文章の書き方

相手を見て法を説け、といいますが、文章の流儀にもTPOがある、と再確認して興味深いです。異なる分野の授業に出ることのメリットの1つです。


ー法理論研究入門の授業

「 論文においては、叙述を可能な限り中立に進めなければならない。したがって、

1) 歴史的な事情
2) 技術的な事情
3) 研究対象となる事柄について、異なる考え方・立場の解説
4) 自説

という順で、記述するべきである」

という教え。3)や4)を先に持ってくると、論を進める上で立場の異なる相手に対して説得力が薄れてしまう・ドギツイということのようです。






ージャーナリズムの授業


英語よろしく、逆三角形の論述をすべし。以上


記者やジャーナリストを育成するコースなので、新聞記事を書く際の話です。

理由としては、

ー読者が、表題、第1パラグラフを読んだだけで、重要な情報がすぐに読み取れる必要がある、というのが1つ。

ー編集上、収まりきれない場合に、下から削っていくのが便宜であり、そうしても、記事の価値が劣化しない、というのが1つ。
だそうです。


この2つから読み取れる教訓は、最初に書いたとおり文書のTPOです。
考えてみれば当たり前のことなのですが、常に気をつけないといけません。

極端な話
ラブレターを書くときに、


「この手紙は、わたしからあなたに愛の告白を行い、以って二人の間に永続的な関係を築くことをねらいとして、したためられたものである。

まず経緯から述べると、数箇月前にあなたの存在を認識して来、日一日と情熱の高ぶるのを感じ、ココに至った次第である。

次に、愛情の根拠となる事情は3つある。まず第1に・・・」


などと書いたら、3秒でさようならとなります。

ほかにも、大変高揚した気分である(血中アルコール濃度の向上など)ことにまかせて、ハイテンションな文体によるメールを送信する行為は、 受信者の置かれた事情を考慮していないため、例えば、受信者が非常に落胆している、激怒している、悲嘆にくれているとか、そういった事情がある場合には、コミュニケーションを滞らせる重大な原因となりかねないわけです。



・・・日本語で日本人同士で意思疎通するのもこんなに難しいのに、外国語という要素も加わるとなると、もう意思疎通は原則不可能なんだと思っていないといけません。とかくこの世は生きにくい。早く誰かテレパシーマシーンを開発してくれないかな。

2010年10月12日火曜日

英語

今日で、ジャーナリズムの第1科目、ジャーナリズムの社会学が終了。明日(10月12日火曜日)は、私にとってはビザCardの引落日という程度の意味しかないのだが、フランス人の定年退職年齢を62歳にする法律に反対する大規模ストライキが予定されているため(もう4度目。。)、ジャーナリズムの授業は延期になった。このため、私法のマスターの授業に出ることができる。

このように、どちらかが空いても他方が待っているので、月ー金の「就業時間」が、満タンオーライである。
掛けて加えて、月と水は18ー20時に語学学校(フランス語)に通い始めたので、それについていくのと宿題とで、なかなかキャパCITYから脳漿が溢れそうになって、晴れ時々窒息しそうである。

言い換えれば、このようにして、去年よりもフランス語が上達したことで得た「余裕」を、そっくりそのまま、分野的(ジャーナリズム・私法という未知の領域)、時間数的な学業の探求へと充てることができるといえよう。そう確信することだけが、今の自分に許された最上の贅沢なのだと考えることにした。


いやでも実際、フランスのプロ意識の高いジャーナリストが考えていることを直接聞く機会なんて、なかなか得難い。彼らは「特ダネ」を追っているだけではない。自分たちがデモクラシを支えるうえで、選挙で選ばれた政治家とは異なるがしかし劣後しない正当性を有する(「真実」を国民に伝えるという特別の基本的人権と義務をおう)とし、どの範囲で非取材者(権力者)の私的生活が射程範囲に入るのか、速報性と裏腹にある誤報の可能性、及びその訂正の重要性、謙虚な姿勢の重視など、透徹した思想の下に行動していることが読み取れて、興味深い。


さて、本題。
帰宅道すがらスマール教授(去年のマスター論文の指導教授。アメリカ人で英仏バイリンガル)に遭遇。


こちら頭がフランス語に浸食されているため、ハウアーユーと言われても、困ってしまう。

コマンタレブ?といってみたが、やはり英語が返って来た。
ジャーナリズムのところにいますといったら、たまには研究室に顔を出せという。


社交辞令と思うのだけど、一度は顔を出してみるか。
近時の日米関係と日本政治について少し考えをまとめてからにしよう。

ここで問題。
英語も、規則的に勉強しないとどうやら会話が出来ないらしい。
頑張ってはみたものの、オールソー、とか、ロスト、とかそんな程度の単語さえ、フランス語が自己主張をしてはばからない。
英語で論文をかいた以上、英語で話さえろくろく出来ないと、修論が盗作じゃないかと疑われてしまうので、困ってしまう。


これからは英語を話せる人とは英語で話すようにしようと思います。


知恵熱でるかも・・・

2010年10月6日水曜日

私法とジャーナリズムの掛け持ちは無理か

ちょっと難しそうです。

午前中は、私法の授業に出てみたのですが、これはこれで数学的な整理学で法律の利害衝突解決方法を分析するという興味深い内容でした。

一方で、1時間ジャーナリズムの授業に遅れることになったわけですが、3回休んだらクビだという厳しいお達しをもらってしまいました。

少し悩みましたが、やはりジャーナリズムをメインに、私法は聴講生として出られるときにでることにするしかないかなと。

他方で、今度は副学部長から電話があり、ずいぶん前に送ったM1の私法への登録はできないかという問いに対して、「学部長と相談したけど、OKだからよろしく」と言われました。遅いんだけど。私法のコースにはとことん縁がないのか、時機を失しすぎているぞと。

これならNoといってくれたほうが気が楽でした。


ジャーナリズムのほうですが、全然知らなかったのですが、今日の先生は、ルモンドの前編集部長さんでした。まわりの同級生に聞いても、この学科を選んだのは、かなり得がたい授業を受けられるからだという話です。

どうりで、 ずいぶん、ワタシの出自に興味を示し、日本の事例をやたら出したがるなあと。フランス人にしては異様にグローバルな人だなあと思ったら、そうならざるを得ない地位に居たわけです。



去年に比べて、会話がそれなりにできるようになりました。授業は半分くらい理解できればいいほうですが、ある程度理解できる話題なら(分からないところは適当に相槌を打ちながらも)、日本語での会話みたいに流れるようになりました。

ポイントは、


・相槌の決まり文句のレパートリーを増やすこと
(ダコ(了解)のほかにも、セビアンサ(いいじゃん)とか、スネパルカ(そうじゃないよね)とか、そういうの)
・相手の話を理解していることを示す言葉をなるべく早く返すこと(単語でも、2・3語でも)


とはいうものの、こちらに全く興味のない人と話すことが難しいのは、日本語でのコミュニケーションと同じです。


そうですか?


そうですよ。


終了


みたいな。

2010年10月5日火曜日

Rentrée

今日は、2つ目の修士課程として登録をした、ジャーナリズム学の初日でした。
まず、オリエンテーションだったのですが、さすがというべきか、モト学部長の権力を生かし、法学部で最も古いと思われる講堂で厳かに行われました。
去年の初日が、担当の教授があくびしながらよくわからないことをブツブツといっていたのに比べると、教育しようという意識が高いように感じられました。事実、講堂には教育に関わる先生たち(現場ジャーナリストを含む)も全員参加していましたし、いきなり以前のパリの弁護士会長を連れて来て、報道法について講義がなされました。

のはいいけれど、講堂の椅子は、あまりに硬く、3時間も座ったおかげでお尻が極度に痛い。

(以下のメモ)
ー1学期は毎日、一日中授業
ー2月20日の週に筆記試験を行う
ー以降、6月までの間に最低1ヶ月の実習を行うこと
ー40頁以上の論文を提出すること
ー学位授与決定は来年9月


今日は、夜週2回通い始めた語学学校にも行って来ました
前置詞の練習でしたが、結構、難しく、というのは登場する単語がほとんど分からず、苦戦しましたが、いい勉強になりました。目の前にポルトガル人が座っていましたが、日本人に見えました。

先週、レベルチェックのために書かされた、「社会が進化するために、異文化を理解することが必要か」みたいな作文については、先生から「日本人は初学者では文章が大変短い傾向にある。これは多分言語文化の問題。当方さんの文章は、語彙は沢山用いられているものの、フランス語における立論の構造になっておらず、その点をよく勉強する必要がある。あとは、プルーストの文章みたいに、長すぎる。」

2010年10月1日金曜日

フランスの社会保障に関する記事(フィガロ10月1日付)

今日のフィガロに、
 
「フランス人は、彼らの健康に金がかかりすぎていると判断している」(原文)

との記事が載っていました。



フランスでは、社会保障に加入していれば、基本的な医療は全て無料。出産も無料。と聞きます。

ところが、そのかわり、負担金がべらぼうに高いわけです。

記事によると、「フランス健康治療調査」(Ipsosというそうです)では、フランス人の69パーセントが高いと、22パーセントがとても高いと判断しているという結果が出ています。それでも社会保障の赤字は増えているとのこと。



さらに、記事によると、「やはりフランス」という部分が次のくだり。



しかし、フランス人はあまり知らない。高齢化や医療技術の進歩よりもはるかに、不正行為や制度の濫用(注:医療機関によるレセプト不正請求などのことか?) の結果として、負担金への上乗せが高くついているということを。




あわれ。フランス。まじめに生きた方がいいよ。きみら。連帯の国、というわりに、全員がフリーライダーになったら国が成り立たない、ということへのまなざしがかけており、その意味で公共心が欠如しています。

夜の語学学校

モンペリエ大学は、法学部・政治学部・医学部のはいった第1大学のほか、経済学部・技術系の第2、美術・文学系の第3(いわゆるポールバレリー大学)の2つのキャンパスがあります。

今日は、第3大学の付属語学学校(去年の夏通ったところ)が主催する、修士課程・博士課程在籍の外国人向け、語学講座のオリエンテーションに参加して来ました。

このコース、週に2回、各2時間の半期なので、トータル40時間で、300ユーロとなり、本職の大学登録料が250ユーロ弱であったことを考えると、激烈に高いのですが、もっときちんと書ける・話せるようになるには、カタコトのサバイバルだけではなく、洗練された先生に手解きを受けるべきだと思い至り、授業を受けることにしました。


まずは、自己紹介。お決まりのパターンです。
ロシア人やブラジル、メキシコ、いろいろな人がいました。幸い?決して下のほうのレベルではなさそうです。
(みんな1年目が多いのだから、そりゃそうか。)
去年は、学校が始まってからは、語学学校どころの余裕はなかったのですが、今年は質的向上を追求したいのです


自己紹介のあとは、いったいどこを強化したいのか、という質問が教師側からなされ、また一人一人答える。
そのご、例によって、レベルチェックです。

「異文化を考慮にいれることは、社会を進歩させるために、必要なことだろうか」

というお題に対して、論述せよ。

実際の大学院での研究では、あんまりこういう訓練は必要なかったので、まだ苦手なのですが、
それでも、留学前よりは各スピードは上がったと実感しました。
今日はフランス語で考えながらかいたので(さもないと時間が足りない)、論旨の説得性が弱いと思いますが、いい経験になりました。

教師のフランス語も、ずいぶんわかるようになりました。人間成長するものですね。

振り返ればそう思える、とは、来た当時、ある人事担当のN井さんからのアドバイスでしたが、1年かかりました。
1年後には完ペラを目指します。

2010年9月29日水曜日

マチュー教授@私法研究科

今頃になって、面接への召還をいただいたので、敬意を払っていくことにした。

行くからには志望理由をきちんと説明できなければいけないと思い、またポンチ絵とフランス語での作文を準備。

コレが結構疲れる。
1)単純に頭を使う。
2)フランス語の上達の遅さを実感して萎える。


法学部の建物は、モンペリエを代表する古い建築物であるサンピエール大聖堂の隣にあります。受付で、3階だと聞いて、研究室へ。

トントン

あ、入って


研究者とは思えないほど、明るくやさしい感じで迎え入れてくれました。

面接は、それなりに厳しいものでした。


・法律学に関連する経歴を述べる
・フランスの法律学に関する知識、とりわけ、フランスでの法技術的な分野に関する知識の有無を問われる
・大学院・大学での成績と授業内容について説明
・職務上、どの程度私法に関係してきたか

などを聞かれました。詰問調ではなく、辛抱強く聞いてくれたのが救いでした。

同時に、先方から、いかにネイティブで4年間フランスの法学部で学んだ学生にとっても大変かについての具体的な説明があり、 総合的に見ると、フランス法学とそのメソッドについての知見がないという点はすぐさま必要な毎週のレポートの作成、判例評釈、発表、論文といったものにおける不合格を意味するので、正式な学位取得というのではなく、まずは聴講生として授業を聞いていったらどうかという提案でした。

もちろん、登録したければ受け入れるけど、中身がとても専門的なので、どんなに真面目な学生でも1年では多分無理だろうという話です。

せっかくフランスに2年いるので、政治学1年、法律学1年と安易に考えていたのですが、選抜試験を経て240人から選ばれた15人と同等のフランス法的なアカデミック活動を実践するには、まだまだ語学力・基礎知識ともに不足しているという実態を踏まえると、教授のフレンドリーアドバイスが道理なのだろうと思います。

それでもなおジャーナリズムとの両立というのは結構しんどいと思いますが、法律の方を学位本位ではなくそこで教えられている批判精神、これはフランスの大学の専売特許ですが、を身につけること、を目的と考えるならば、堅苦しく考えることなく、胸を借りるつもりで、授業に参加すればいいかなあと思います。

2010年9月24日金曜日

ポールアリエス、再び

去年の修士課程でお世話になった、前々代、モンペリエ法学・政治学部長のポール・アリエス教授に、直談判に行きました(以前の記事)

この際、滞在許可を得るための学生の身分の確保と、留学の目的との関係で適切な範囲内であれば、必ずしも法律学ではなくともよかろう、いや背に腹はかえられんとです。

メールへの返事は、まずまず(よく審査したいからすぐに来るように)だったので、志望動機をよく練った上でこちらの校正会社にフランス語を校正してもらい、ポンチ絵を作り、臨みました。


アリエスちゃん「やあムッシュ、どうぞ入って。」(満面の笑み)

当方「(神!!!!) ありがとうございます。で、志望動機なのですが・・・」


アリエスちゃん「それはもう読んだよ。」



メールで事前に送っておいた志望動機については、よく理解してもらえたようです。
 その後、これまでの経歴を細かく聞かれ、関係性を説明しました。



アリエスちゃん「ところで、もう9月末だ。6月、7月、8月、9月と、時間があったわけだけど、いまになって申し込みに来るというのは、遅すぎるのではないか。ほかがダメだから来るってことなのかな?」


きびCところを突っ込みますね笑



当方「そもそも前年度の修士に1年で合格するとは思ってませんでしたので、次年度の出願を真剣に考えていませんでした。合格を知って、それから真剣に検討をはじめ、教授の課程を発見しました。御講義いただいた、社会民主主義について夏の間に考えをめぐらせ、今後とも教授にご指導をいただきたいと思って志望にいたったわけです云々」



アリエスちゃん「ん。。そうか。いや、実はたまたまね。1つだけ席が空いているんだよ。今年。だからOK。合格。ただのふっかけ質問だったんだよ。とにかくこのコースは毎日
授業があって大変だけど、頑張りなさい」


(このときの心の中・・・

学生身分確保・・・・



キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!! キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! キタ━━━━━━━━━━━━━━━━(゚∀ ...




というわけで、今年も、平穏な滞在身分による滞在許可を申請することができそうです。

よかった。。。

2010年9月23日木曜日

副学長へコンタクト

滞在許可の期限が10月7日に迫ってきた。

すでに学生の滞在許可の更新手続に乗っている身としては、なんとしても学生の身分を確保したい。


不況下、サルコジさんの政策もあり、外国人の滞在にいっそう厳しいフランスでは、学生は前年度からの発展性を証明できなければ更新が難しくなっているらしい。

例)語学留学の場合、A1(初心者レベル)で1年目過ごした人は、2年目A2などに進まないと、滞在許可更新が難しい可能性アリ等

となると、いわんやマスターをとった私が今更語学学校で学生身分を保持することをや。


滞在許可の地位変更のための書類もあわせて準備しはじめたところ



返信がない私法コースのマスター2年目ばかりに期待をつなげるわけにもいかなくなってきたので、

(ミッション2)
とにかく学生の身分を確保せよ

と指令を自らに発す。

というわけで大学へ。

当方「こんにちは、学生登録窓口さん。私法コースの修士1年目に登録したいのですけど」
敵「去年はどこに所属?」
当方「東京で法律学4年生大学卒業。ここでは去年政治学修士。キリッ」
敵「それだと、外国学位との互換性の証明をとらないといけません。もう期限は過ぎているので、副学長に直接手紙書いてください」
当方「わかりました」


マジかよ。



とりあえず、まどろこしいので、副ではなく、学長に直談判しようと決意し、学長室に突撃を開始。



と、マダムに呼び止められる。


なにやってるの?


ああ、学長を仕留めに、いや・・・おめにかかりたいんですけど。


どうして?



かくかくしかじか・・・・


ううーん。それだと結構難しいわね。解決策ないかも。とりあえず学長はいま不在だから、副学長に会ってみたら。


その後、副学長室にいくも、不在。しょうがないから、手紙を書いて郵送&メール送信。

2010年9月15日水曜日

教授にコンタクト@私法研究

メールで受入依頼をした教授から、返事が来た。

(仮訳)
あなたの出願には興味があるけれど、まずもって、あなたの大学における課程が、博士前期課程かつ、私法研究への出願を可能にするのかどうかを理解したいわ。
その点について、さらに教えてもらえますか。

あなたの返事を待っています。
(仮訳ここまで)



とりあえず考えた返事は、

1)日本の大学(法学部)を出ていれば、フランスのM1とだいたい同じはず。
2)行政裁判所がないこと等、日本では公法と私法は相互に参照しあうことから、必ずしも公法コースのM1であるからといって、私法コースに出願することができないわけではなかろうこと
3)これまでの経験
4)頑張ります


これでダメだったら、そろそろあせります。。滞在許可の地位変更を考えなくてはいけません。

2010年9月13日月曜日

正式に修了

正式に修了できました。総合評価はassez bien (良)ですが、この語学力で、政治学素人の私が、ディプロムもらえるだけでももう獣です、いや儲けものです。
ありがとう。ジェニエス教授&スマール教授。

フランス人大家

敷金を返さない大家とか

(フランス人に負けないためのアドバイス)


まあ、日本人の築いてきた社会に日本人はもっと誇りをもつことが可能だと思い知らされる経験、といえば聞こえはいいものの、最近では、この手の大家、不動産屋との関係には、機関銃握り締めて「快感」といってみたい気持ちになることもしばしばです。

係争中なので、詳しくは書きませんが、全て終わったら、書きたいと思います。
果たして留学中に終わるのかは、自信がありませんが・・・


あえていえば、この留学の目的である

「国際化に対応するために必要な研究に従事」
「国際活動に必要な能力の育成」

という美辞麗句には、とうてい収まりきれない、魑魅魍魎の跋扈する異界で、如何にして生き残るのか、ということが求められるのが、フランス留学に伴う生活なのです。

・・・と、ここまで 書いて、大学の入学式を思い出しました。
学長はフランス人と結婚したフランスに関する研究に従事する方でしたが、入学式の式辞が極めて難解な上にひたすら40分間くらいしゃべり続けたことが、ニュースステーションでもとりあげられていました。

当時は、いいたいことはなんとなく分かる、程度で、ただただ、学長のいう「齟齬」の意識の谷底からその知的世界を垣間見るのが精一杯でしたが、今なら具体的体験によって理解することが出来ます。

(全文はこちら)

今日、いたるところで問題となっているあの「国際化」という言葉を真の体験として生きるためには、おそらく、相対的な若さとは異なる「驚き」への感性が必要とされます。国際的な相互理解などという美辞麗句に、間違ってもだまされてはなりません。
その言葉が美しく響くのは、観念の領域にすぎないからです。実際、具体的な国際性とは、野蛮と呼ぶほかはない不幸な推移を示している現在のコソボ情勢がそうであるように、無数の差異がまがまがしく顕在化される苛酷な空間にほかなりません。そこでは、たえず齟齬感や違和感の的確な処理が求められ、さりげなさを装った外国語での流暢な会話能力など、いかほどの役にもたちません。
国際的な交渉の場で要求されるのは、いま、この儀式の会場にはりつめているような緊迫感にたえつつ、いくえにも交錯する隔たりの意識を丹念にときほぐしながら、なお、言葉を放棄せずにおくという執拗さにつきております。その執拗さが差異への敬意を欠いた場合、「国際化」などという概念は、たちどころに抽象化され、意味を失うほかはありません。
大学も、たえずそうした抽象化に陥る危険をはらんだ環境だということを、あらかじめご理解ねがいたい。


「差異への敬意を失わないこと」も「執拗さ」も、ともに難しいということを、今になってようやく気づきました。ありがとう。蓮実先生。

2010年9月11日土曜日

8888

8888のキリ番、またもやU田氏でした。このコーナーはほとんど彼のためにあるようなものになってきましたね。今回は、更新しまくってゲットしたわけではないとのことです笑

ルーマニア人の追放

フランスではよく見かける物乞い、いわゆるジプシーですが、大部分がルーマニア人ということで、フランスでは8000人を国外追放しようとしています。これに対してEUがNOといったというのが今日のTF1でニュースになっていました。

域内の移動の自由があるEU内での国外追放(しかも追放による移動料金を本人に請求)というのは、やや荒っぽいような気がしました。

南欧は気候がいいので、多くのジプシーが流れ込んできます。

結果、道端のいたるところに、乳飲み子連れの母親が座り込んで

「ムッシュー、ドネモア、シルブプレー」(かねください)

といってくるわけです。
生意気な坊主になると、挑戦的にカネをせびってきます。追放したくなる気持ちも分からないではありません。


ニュースでは、南スペインの成功事例を取り上げていました。
追放するのではなく、社会に統合する試みが成功しているのがスペインにあるとのことでした。

要すれば、
・無料での宿泊施設を事実上貸与しつつ、社会のルールを教える。
・そのかわり物乞いをやめるよう署名
・読み書きを教える
・こどもを幼稚園や学校に通わせる手助けをする

理想的な政策なのですが、一番気になったのは、「あれ、スペインって財政的にそんな余裕、あったっけ。」ということです。

2010年9月8日水曜日

街頭の政治@フランス全土

年金支給開始を60歳→62歳にするという法案の審議開始日となる本7日、フランス全土では公務員はゼネストを実施、200万人以上のデモが全仏で行われました。

ルモンド紙(7日付)によると、ドイツでは現在の65歳から2020年には68歳、イタリアなど69歳といったことを決めているにもかかわらず、フランスでは現在に至るまで60歳で年金がもらえるのがあたりまえで来たわけです。

政府の政策に反対する場合、フランスではストライキやデモを大々的に動員します。これを大学で「街頭の政治」と習いました。日本なら、こんなことで電車が止まったり、学校が閉鎖されたり、道路が通行止めになったりすることは稀でしょうね。

為政者の視点では、
近時の経済危機などで国力が衰えているわけだから、生活水準を維持したければ反対するだけでなくもっと稼げ、というサルコジ大統領の考えは理解できます。一般のフランス人の働き方を見ていると、なおさらです。

ちなみに、注目すべきなのは、フランスではこういった場合、担当大臣自ら20時のニュース番組に説明のため出演します。日本でも主導する政治家大臣がもっと直接国民に語りかけたらいいのではないかと思います。

2010年9月7日火曜日

カイゼン?@エロー県地方長官庁

滞在許可証の申請手続が、めんどくさい、というのは何度も書いております。

準備書類が多いのはやむをえないのですが、何せ、整理番号順で100人まで、と決められているものですから、

「申請日当日に何時から並ぶか」

が勝負になってきます。そこには当然列に並ぶことさえ知らない隣国のかたがたとか、横はいりOKの外国人がたくさんいるわけで、まさに「万人の万人に対する闘争」が実現しており、ドイツ国家学は間違っていなかったと信じるに足る合理的事象を体験的に知ることが出来ます。

ということについて、ラングドッグルシオン州エロー県の地方長官であるBALANDさんが非常に不満を抱いている、という点を以前書きましたが、このたび、カイゼン策が施行されたようです。(こちら)


(改善されたこと)

● 早い者勝ちの整理番号制


● 電話での事前予約制


メリットとしては、朝一から並んで、結局無駄足でした、という状態は避けられるようになった、ということがあげられます。
他方で、電話でいきなり接触するのは難しいとか、そもそもモンペリエに来た当初から、電話連絡先をしる術がないとか、外国人特有の難点を考慮すれば、

・インターネットでの予約もできるようにしてほしい。その際、個人アカウントを作り、書類の処理状況の追跡を行えるようにしてほしい。

ということを提案します。

これを実施するには、システム構築が必要だろう、という意見もあるかと思いますが、チラ見したところによると、既に、番号によって、書類の状況はシステム的に管理されているのを確認済です。何故コレを申請者にも開放しないのかは、分かりません。 セキュリティ上の問題なのかもしれません。

2010年9月3日金曜日

日仏自治体の研修機関比較(機能面)

先日、ENACTにあたるものが日本にはないのです、と書きましたが、ここを読むと、「自治大学校」という機関が日本にあります。(この方によれば、「自治大は、地方自治体幹部養成機関」との由。なお、法令に照らして厳密に言えば、限られた場合に国家公務員の研修も可能のようです。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●総務省組織令(抜粋)

第百二十七条  自治大学校は、次に掲げる事務をつかさどる。
 地方公務員でその任命権者の推薦に係るものに対する高度の研修を行うこと。
 地方公共団体に対し、地方公務員法 (昭和二十五年法律第二百六十一号)第三十九条 に規定する研修の内容及び方法に関する技術的助言を行うこと。
 地方自治に関する調査及び研究を行うこと。
 地方自治に関する資料の収集及び編集を行うこと。
 地方公共団体の行政に密接な関係がある職務に従事する国家公務員に対し、その任命権者の依頼を受けて研修を行うこと。 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

INETやENACTは「全自治体的な」初任研修や採用試験なども実施していることから、日本の人事委員会の全国版の側面と、自治大学校のような任意研修の側面の両方の要素を備えていると見ることが出来るでしょう。


つまり、


INET/ENACT ⊃ 全国各地の人事委員会の事務の一部+自治大学校の事務の一部 (※)

となります。

※ INETで学位を取得できる場合もあるようです。日本でこれにあたるものとすれば、政策研究大学院大学が機能的には地方公務員の研修における学位取得を支援する一般的な機関といえそうです。

Barcelone

モンペリエから片道4時間半でスペインバルセロナへ。

遺憾なことに、
国境沿いの駅で停車中、用を足していたらパスポートコントロールに入ってきた警察に






「ポリーース!!!」(ドンドンドンと扉をたたく音)
と追い立てられました。信じられないことばかり起こるものです。

フランス・スペイン間でのレール幅の差にあわせた電車の車輪幅変更も体験しました。

カタルーニャ自治州の州政府があるまちバルセロナといえば、サグラダファミリアとグエル邸です。
また、ここではスペイン人、というよりも、彼らは、カタラン人という意識が強いことが分かりました。

2010年9月2日木曜日

覆面座談会

今日の日経ビジネスの記事より引用:

中堅キャリア官僚「俺にも言わせろ!」

覆面座談会「民主党政権で、政治家が官僚化した」

こちら


経産省の課長補佐(30代)いわく、民主党政権との関係で
「勝ち組」は経産省、文科省、財務省、
「負け組筆頭」は厚労省
とのこと。

・・・

部屋に入ってきた大臣と目を合わせない幹部

厚生労働省課長補佐B氏(30代) 否定できないのが笑えないところです。「あなたたちは信用できない」と部下を否定して壁を作る上司の求心力が高まるはずがないですよね。上司と部下がまともな対話ができない状況が続いているのは異常です。
省内の幹部会議で長妻昭大臣が部屋に入ってきても、目を合わせようともしない幹部が多い光景は異様です。政務三役への必要なレクや政策提案が遅れるなど、非効率な組織運営に拍車がかかっています。

―― 「霞が関が諸悪の根源」との空気が蔓延していますが。
厚労省B氏 うちの会社(厚労省)の先輩で、本当にその子どもが同級生からいじめられたケースがあるそうです。「お前のパパが勤めている ところは、怠け者で、税金ドロボーばかりだ」と(苦笑)。社会保険庁の年金対応の問題のことを指しているんだと思いますが、逆恨みされて本当に刺されるこ とだってあり得ますから、しゃれになりません。うちの妻は「ダンナが厚労官僚なんて、口が裂けても言えない」と嘆いています。



総務省E氏 
民主党政権が天下り斡旋に慎重になったあおりで、年寄りで働かない高給取りが滞留する一方、新規採用を大幅に刈り込むしかない。上はポストを同期で回 し、下は入ってこないので、いつまでも雑用ばかり。こんなシステムは変えたほうがいいのですが、所詮、サラリーマンですからね、我々も。指示通りに動くし かない。

財務省C氏  民間のように、ある程度の年次になったら、管理職でいきたいのか、専門職でいきたいのかはっきりできる制度にしてほしいです。そうしないと、転職しようとしても、霞が関のルールしか知らない、市場価値がないただのおっさんになってしまいます。・・・

ENACT à Montpellier

2年目の所属先を選定中です。

8月23日14時から、ENACTモンペリエのリフル企画部長と面談してきました。
その後、研修担当のモリアン氏と詳細をつめることになり、最終的に17時40分まで議論してきました。

ENACTとは、ecole national d'application des cadres territoriaux の略称で、日本語では、国立地方行政幹部学校といったところでしょうか。日本ではそれにあたるものがないのです。
♯ しいていうと、幹部自衛官の幹部候補生学校とか幹部学校くらいにあたるのではないでしょうか。指揮幕僚課程になると、ストラスブールにあるINET(政治色のつよいポストにつく超エリートを養成するカテゴリーA+の職員の研修所)が相当すると思われます。

フランスでは地方公務員の人事は、全国規模です。例えば、福岡市に入社しても、来年から札幌市や川上村に異動することが可能です。こういったこともあり、研修機関は、国立となっているようです。

官僚エリートを輩出することで知られるフランスのENA(日本で言えば社会的なまなざしは東大法が近いが、中身は人事院に相当する)にはこれまで日本からの受講者がいるのですが、ENACTの場合、全く初めてのようで、手探りでの交渉となっています。

こういうときに感じるのは、中身について共通理解のある分野であれば、多少の言語能力的ギャップがあっても、なんとかなる、ということです。

(たとえて言うならば、極端な話、『全知全能の赤ちゃん』は、口は利けなくても全部分かっている、というようなことをいいたい。)

2010年9月1日水曜日

Monaco



バチカンと同じく大変小さな国であるモナコですが、これもニースから1ユーロでいけてしまいます。
そのバスの運営主体は、コートダジュールの州議会となっています。モナコやバチカンといった極小国の行政執行体制は、日本の小規模町村の在り方を考える際にも、興味深いです。
(バスで言えば、ほかの国の自治体が業務を補完しているという状況です。きっと水やガス、電気なども同じなのではと)

2010年8月26日木曜日

Nice and Eze

ニースは、モンペリエとは一味違った高級感ある土地柄を感じました。エズ村まではニース市内から1ユーロのバスで行けてしまいます。確か運営主体は州だったと思いますが、観光への力の入れようが感じられました。

ニース駅周辺で、黒人に追いかけられたので、ニース駅周辺でケンタッキーのふくろを下げて歩くのはやめましょう。クレクレ君が怒号を上げながら追いかけてきます。危険。

2010年8月25日水曜日

Rome and Holysea

ローマは出張以来2度目でしたが、夜のバチカンをはじめ、文化遺産の偉大さに心を打たれました。

一方で、実生活面では、ホテルなどの従業員教育の不徹底、列車や飲食店の劣悪な環境、乞食の多さ、英語が全く通用しないなど、とても日本のレベルに追いついていません。過去の遺産を食い尽くしながらなんとか生きている街という印象でした。

2010年8月16日月曜日

Duomo in Milano

500年かけて建築されたゴシック式の大聖堂です。バチカンやスペインの聖堂についで3番目の規模だそうです。銅像は、ヴィットーリオエマニュエーレ2世

Flower carpet in Brussels

ベルギーからはじめた欧州南進計画、まずはブリュッセルのフラワーカーペット。グランプラスはとてもきれいでした。世界遺産というだけあって、とても感動しました。

2010年8月5日木曜日

再会

同期のS水さんに会ってきました@エクサンプロバンス

神林というオトコが去年ホームステイで世話になったところを紹介され、1週間滞在しながら南仏で語学をブラッシュアップするそうです。

ちょうど到着後1日目ということもあって、街を歩きがてら長々と5時間くらい会話し続けました。内容は、もちろん大学院での学業の遺憾ぷりが大半を占めていました。

また、彼女は北国の血が流れているとはいえ、やはりストラスブールは寒いそうです。冬マイナス15度のときは、外出後即頭痛がしたそうで。 まあ、今の時期、南仏でも、帽子ナシで出歩くと即頭痛がしますが・・・どちらも危険です。

彼女がすんごいのは、共働きのため当時1歳弱の子どもをつれて単身渡仏し、大学院での学業をクリアしてきているところです。保育ママや預け入れ先を頼むだけでも大変なうえ、彼女の大学院は実務家講師がいるため、早朝授業が十分な事前予告なく入れ込まれるそうで、出席点もあるため、柔軟に対応できる保育ママの確保が必須とのこと。

その点、出発前には旦那が育休とってついてくるという話だったので、聞いてみたところ、会社の理解が得られなかったようです。ちょっと時代錯誤なことまで言われたようで、あんまりだなあ、これじゃあ入社希望者が減ってしまうだろうし、社会のためにもならないなあという思いで一致しました。

私からは、先日4Fで働く萩原・某第3係長からもらった「せんとくん」のマグネットカレンダーを1枚プレゼントしました。よろこんでもらえたようです。ありがとう。ハギー。

2010年8月2日月曜日

Saint-Laurent-d'Aigouze

Saint-Laurent-d'Aigouzeへ3泊4日で招待されました。
不動産屋の兄ちゃんの彼女の実家、農場の民宿です。

ザ・南仏、という感じで、みなさん幸せそうでした。

じいちゃんは、92歳。ドイツと兵役で戦ったそうです。

2010年7月31日土曜日

しゅうかんし記事

週刊ぽ○○に、以前同じ空間で勤務したことのある人が活字で掲載されました。
本人曰く「あのー事実無根です」とのことですが。

こう書くとスキャンダルぽいですが、そうでないそうで、何でも、世論を誘導している容疑だそうで。

メディアリテラシーの必要性と、それにつけてもこういった情報収集力には驚かされます。

大いなる権力だと思います。彼の場合も、世の情勢と組織の対応次第で(記事が事実無根としても)下手すればbyeといわれる可能性だって0ではないわけです。日本では。

2010年7月30日金曜日

トゥールーズ

日本語学習希望者のフランス人と言語交換しに、なぜかトゥールーズまで行ってきました。
2泊3日でした。
へとへとになったので、詳細は来週書きます。
というのも、今日はエグモルトという都市の農家に泊まっているからです。意外にネットがいけました。不動産屋の兄ちゃんの恋人の実家なのですが、つれてきてくれました。日本に遊びに来たいから今のうちに恩売り+何かのつぐないのつもりのようです。

トゥールーズでは日本茶屋と日本料理屋、byジャポネがありました。
「おおきに」というお茶屋さんでしたが、京都出身の方が経営されております。やはり日本人がお客で多いのですが、お互いなぜか日仏両様で会話してしまい、奇妙でした。
久しぶりに飲んだ「久保田」のストレート25cのおかげで臨死体験しました。

2010年7月24日土曜日

成績

ついにこの日がやってきました。





さきほど事務局のマダムから「成績を貼ったから見に来てね」との連絡が。


午前中にメールしたところ、早速対応してくれたようで、前任のマダムとは大違いです。



さて、道中。いわゆる過呼吸症候群というのでしょうか、意外と気の弱い私は、肺が苦しくなり、不整脈のような状態になりながら、炎天下42℃の中を歩いていきます。



「けっこう、うかっているかもしれないよな。がんばったし。
先生達もうらまれたくないだろうし。
マダムに会ったら、おめでとうとかいわれるかな。なんて返事しようかな。うーん」



などと考えていましたが、ふと、高校の部活顧問の言葉を思い出しました。




「いいか、どんなときも、最悪の状況を考えて行動しろ。」




ああ、そうか。落ちていたとき、この次どうするのか考えないと。


・あのキビしー先生に、留年できますか?ってフランスでなんて聞けばいいんだろう。
・ダメっていわれたら、どうしたらいいんだろう。ほかにあてあるかな。
・追試は受けられるんだろうか。
・そもそも、そういう制度、あるんだろうか。


ぶつぶつ・・・




ますます呼吸困難に陥ったことはいうまでもありません。今でも肺が若干疲れています。





と、いうわけで、今日2回目の大学(実は朝見に来ていました)




この建物の3階に、もう張り出されているわけか。と思うと、階段を上るの、一瞬ためらわれます。




ここで、アニメ「みゆき」のエンディングテーマが。




オトナノカイダンノオーボルー







いや、ちょっとこちとら、それどころじゃないんだけど。



と自主突っ込みをいれたところで、心拍数が最高潮に達しました。




あ、掲示板だ。




これじゃない。







あっちか。






・・・おお、紙が3枚はられてる。


ん?なんかよくわからないな。







数字が沢山並んでるぞ。



当方、当方と・・・・あ、あった。









ええ?





ええええ?



えええええ?






ゴ、ゴーカク?




ええっと、よろこんでいいですか?




やっほーう。






きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。




意外や意外、成績は12.1/20 で、どうやら同級生の中では一番よかったようです。

まあでも、留学生と言うことで若干甘めにしてくれた先生もいるのではと思います。



これでおそらく大体修士号の取得はかなり確実になったのではないかと思われます。

**何が起こるかわからないフランス。留保をつけておこう。



とはいえ、まだ課題の調査報告は終わっていないので、それを執行しなければ。



来年度のことも考えないといけません。コレが結構難航しています。

うーむ。それにしてもよかった。肩の荷が下りました。



応援・ご協力いただいたみなさま、ひとまず成績はこういうことですので、この場を借りまして御礼を申し上げます。引き続き頑張ります。

2010年7月21日水曜日

キリ番7777

またもやU田君だったようです。

7720あたりから猛烈に更新が伸びていますが、U田君以外にも狙った人がいらしたのか、それともU田君がひたすら更新しまくったのか。後者のような気がしてなりません。

惜敗、小倉高校。遺憾

地元放送局での映像(こちら)

応援団の伝統が変わらず生きていることに心を動かされました。

私が現役のときは同じ相手に21-14といった試合をしていたので、3-2という結果は、実力アップの印です。
後輩達には、半世紀前の夏の甲子園2連覇の再現を期待しています

さすがフランス

こちら

容疑者は客室乗務員 仏機ビジネスクラスの連続盗難

【パリ=国末憲人】成田発パリ行きエールフランス機内で今年1月、ビジネスクラスの日本人乗客ら5人の現金計約4千ユーロ(当時約54万円)が盗ま れた事件で、仏捜査当局は同航空の客室乗務員の女性(47)を窃盗などの容疑で逮捕した。20日付の仏紙フィガロが伝えた。

 同紙によると、東京を中心にアジア各地とパリとを結ぶ同航空のビジネスクラスでこの事件以降も、客の睡眠中を狙った現金や貴金属などの盗難事件が相次 ぎ、少なくとも142便に達した。共通して、この女性が乗務していたと判明。16日に成田からパリに到着したところを拘束された。一部の犯行を認め、金に 困ってやったと説明しているという。
 警察は同紙に「多額の現金を持つ日本人は格好の標的だ」と話した。仏テレビTF1などによると、事件発生当時、エールフランス側は「持ち物の管理は乗客 の責任」と話していた。

 

2010年7月20日火曜日

地区大会ベスト8!甲子園見えた?

母校が福岡県大会ベスト8まで勝ち進みました(こちら)
(一応、高校のときは応援団員でした。硬派です。ええ。)

今年は野球部創部100周年ですし、ぜひ甲子園!

・・・という問いかけに対して現役のエースは

「それより素直に甲子園に行きたい」

と返答。格好いい。何かこういうはっきりとした目標に純粋に突き進むっていうのが好きな私はこういうの、燃えます。萌えではなく。

とりあえず影響されて週末で「タッチ」を全話見終わりました。
頑張らないとダメだと悟りました。

2010年7月19日月曜日

ニュースゼロに母校(中学)が・・・

密着取材されていたようです。1年間ほど。

こちら

卒業してから15年ほど経ちますけど(書きながら軽く衝撃)、変わってないんだなあと。

思えば、公立高校入試の1週間前に素行の芳しくない3人組に集団暴行を受けそうになり、全力で逃げて近くの雑貨店にかくまってもらったっけ。とりあえず足が速かったことを感謝しました。

かくまってといったときのおばさんのびびり具合、すごかったなあ。いや、こっちも必死ですから。後でちゃんと親と菓子折れもってお礼?にいきました。

このとき、担任の山田先生以外、ダレも助けてくれなかったと思います。体育教師もモンスターペアレント(のスペシャル版)たちの総攻撃(特攻?)を受け、最後は全校集会で

「おれにも家庭がアル」

といって注意しなくなりました。

そのほか、

・家庭科の先生が喫煙生徒を注意したら蹴られ、ショックで辞職
・理科の先生が 〃
・技術の先生が 〃                 、入院
・大半がちゃんとした制服を着て来ないので、校則上の私服化を実施
 (←スピード違反多いからってアウトバーン導入、みたいな)

中学3年の最後の英語の授業が

あいはぶあぺん

先生「これさえ覚えておけば入試で2点だ。」

おいおいおいおい・・・

・卒業式には私服警官登場。


なので、進学したければ学習塾に通わないという選択肢はなかったのです。

ところで、これってナショナルミニマム果たせてませんよね。明らかに。文部省さん、僕当時命のキケン感じたんですけど、地教行法第50条とかで適切な「指示」できます?できませんよねえ。

第一、「彼ら」を真に救うのが行政の仕事なのかどうか。いや尾崎豊かも。
空海は当初困窮する人民を救うために勉強して役人になろうとしたものの、役人に失望し、仏の道でこれを実現しようと進路変更したわけですが。文科省に失望したので、やっぱり私も高野山に入山したほうがよかったかな。俗世に未練たらたらなので無理です。


ちなみに仏蘭西では、特に貧困層の住む郊外で、この手の暴力事件は頻繁にあります。最近、学校に生徒の監視カメラを設置することについて大議論になっていました。あるフランス人は結局それは移民のまずしい子供が暴徒化するのだから、移民を排斥するのが近道といい、またあるフランス人は、移民の問題は50年前からあるが、この手の議論は最近生じている、このことだけでもいかに移民と暴力の因果関係がないかが分かるだろう、といったりしてもう神の戦いです。

・・・うちの中学は移民とか貧困層とかそこまでではなかったような・・・やはり家庭環境でしょうか。

高校に入って、一番驚いたことは、授業中にダレもおしゃべりしないことでした。なにより、誰かが消しゴムを落とす音が聞こえたのは、初めてでした。

2010年7月17日土曜日

1年

今日で渡航してから1年になります。

1年振り返ればいろんなことがあり、苦しかった思い出の方が、今のところ多いです。
仏語については、その苦労のおかげで少しは聞き取れるようにはなり、コミュニケーションも円滑になりましたが、次の1年で更に頑張ります。
中級仏語力で大学院に行くという、竹光で米軍を相手にするかのような真似をしたわけで、留学前にせめて今程度の語学力があったら・・・と悔やまれるのですが、まあ、帰国までにとにかくもっとしゃべれるように努力します。

南仏は太陽だけでなく、トラブルや不便・不快なことも日本に比べて多いので、思ったより住みづらいというのがさしあたり感想です

国内留学ならこんな苦労はしなくてすむのですが、結局「虎穴にいらずんば虎児を得ず」 といったところでしょうか。

2010年7月14日水曜日

仮滞在許可(レセピセ)ゲット

ようやく。

(窓口に並ぶまでの整理券ゲットまでの過程は省略)

窓口のおばさん「・・・」(どうやら機嫌が悪いようだ)
当方「こんにちはマダム」
窓口のおばさん「・・・」
当方「・・・レセピセもらいに来たよ」
窓口のおばさん「滞在許可の番号は?」
当方「これだ」
窓口のおばさん「今週末か来週の水曜日になるわね」

(カッチーーン)

当方「おいおい、学生窓口に6月末にレセピセの依頼をしてます。今週滞在許可の期限切れます。ありえないでしょ、その対応。云々」

窓口のおじさん「それって、ムッシュ当方?」
窓口のおばさん「ウイ」
窓口のおじさん「ぶつぶつ」
窓口のおばさん「署名だけでok」
当方「え?なに?」
窓口のおばさん「受取窓口にすでに準備しているJから、そっちにいけば受け取れる。書名だけすればね。」
当方「はあ。で、直接あっちにいっちゃって大丈夫なんですか?整理券とってないけど」
まどおば「じゃない?」
当方「(2回事前に電話したんだから、そのときいえよ・・・並ぶ必要なかったじゃないかと。)」

というわけで、受取窓口に強引に割り込んで、(外国人窓口がこっちにいけというのですとかいって。まあ本当に送ですし)無事に受け取ることができました。10月まで有効なので、また9月に入ったら更新手続頑張ります。

ちなみに、論文のインタビューでお世話になったマダムデムランの話では、エロー県庁のこの手のサービスは、100ある県庁の中で下から5番目くらいの水準だそうで、プレフェ(官選知事)は怒り狂っているそうです。

つげぐちしちゃおっかなー。
(↑たちばな流奥義「(学生営業バイト時代、自治体側のつれない態度に対して)上に上げるぞ」)

日本版ライアンエアー

「日中往復4000円?」(こちら)

欧州にはその移動の自由を活かし、格安航空がいくつか存在します。
-ライアンエアー(こちら
-イージージェット(こちら

先日、ロンドンの同期に会いに行ったときは後者、独逸の同期には前者を、それぞれ利用しましたが、往復1人200ユーロ(モンペリエーロンドン)、80ユーロ(モンペリエーフランクフルト)程度と安かったです。

上記の日経ビジネスの記事では、中国の「春秋航空」なる会社が茨城空港との間で往復4000円(最安)を7月から就航させるとのことで、北九州などとの間でも交渉を始めたそうです。茨城空港は航空自衛隊(百里基地)とスカイマークとの関係で最近有名になりましたが、そういう一定の不便さみたいなものがあります。

ライアンエアーの場合も同じで、フランクフルト空港、と名づけてはいるものの、フランクフルトからはバスで約1.5時間かかりますし、バルセロナの場合も同様のようです。また、イージージェットの場合でもロンドンといってもヒースローではなく、ガトウィックやスタンステッドなどを使います。また、空港の使用料を安くするため、搭乗口から少しはなれたところに離着陸し、そこまで徒歩ということもありますし、目的地によっては早朝深夜の便(ライアンの場合パスポートチェックのためさらに+1時間程度早く到着しなくてはだめ)を余儀なくされる場合もあります

そういう不便さや機内サービスナシ(欧州の場合は機内飲食料は有料購入)という点を差し引いても 、この格安飛行機を使えば、本当にバスのように世界を移動することが可能です。これが、アジアでも実現するとすれば、うれしいことです。例えば週末旅行や3連休で、ソウル、北京、茨城、将来的には東南アジアなどを周遊する、しかも小遣い程度の範囲内で、ということが可能になるかもしれません。

安全性の面はこの記事からは完全には分かりませんでしたが、 しばらく様子を見て大丈夫そうなら将来的には活用してみたいと思います。

2010年7月10日土曜日

火事

下の階で出火

黒い煙が噴出し、玄関から逃げようとしたが、玄関開けたら
激しい煙が家の中に。
→逃げられず。

結局、建物の入り口に置かれていたベビーカーが燃えた(らしい?)
誰かが放火したのだろうか。

しかしながら、
警察→10分後
消防→15分後

に徒歩で、悠然と到着。


おおいおいおいおいおいおいおいおい、
死ぬ。


日本の消防の感覚で5分後にはくるだろうと
思っていたのに。

しかもポケットに手を突っ込んでいました。
まだ煙が上がっていて、部屋の中では息ができないので、ベランダにいるのに

「火事はしたのほうだけだから、大丈夫だぜ!」

とのんきなコメントを下から叫び、さっていく警察官3名。

仏蘭西、やばい。

2010年7月4日日曜日

滞在許可証の更新手続

やってきました、うっとおしい手続。

5月28日に既に更新申請を受理されているにもかかわらず、相変わらずいつまでたってもレセピセ(受領証明書。コレがないと国外に出られない、というか出たら戻ってこられない懸念)の発行通知が来ないので、再度、学生窓口を訪問。

当方「あのーどうなってるのでしょう」
先方「確認します。」
先方「レセピセの発行についてパソコンに登録されてませんね」
当方「そんなこといわれても。どうしたら?」
先方「手書きの手紙を書いてください」
当方「といいますと?」
先方「県庁宛に、レセピセ出してください、というの。この窓口は今週金までで、来週からバカンスになるから、今日持ってこないと県庁に直接出してもらうことになるけど。」
当方「諾。書けばOKなんですか?」
先方「わからない。判断するのは県庁だから」
当方「(無責任な。権限移譲しろよ。)」

なんでそんな手続が付加されるのか、全く分かりません。さすが・・・途上国。

とりあえず大急ぎで近くのコピー屋に駆け込み白いA4紙をもらって、手紙を書き(辞書もなく辛かったです)、必要書類をコピーして、再挑戦。

先方「課長にみせてきまーす」
先方「課長これで県庁に判断あおぐそうなので、金曜日に結果をききに来てください」
当方「ダコ」

・・・そして金曜日(午前はやってないので、午後。)

当方「どうなりました?」
先方「県庁はOKだそうです。月曜日の午前以降、この番号に電話をかけて、いつもらえるのか聞いて頂戴」
当方「はあ・・・」

回りくどいです。少しずつアユミをすすめたということで、週末は穏やかに過ごします。

2010年7月3日土曜日

トンでも市長?

阿久根市長に知事勧告 「議会招集拒否は違 法」

あまり詳しくないのですけど、学校で習った範囲では地方自治には2種類ありました。

1)団体自治(市のことは国や県がとやかくいわず市にまかせよう)

→例外) ルール違反団体には国や県がイエローカードを出せる(勧告又は是正の要求)

2)住民自治(市のことは住民が決めよう)

 →住民は議会と首長を通じて行動(リコールも可能)

 

今回のケースですと、住民が出直し市長選挙でも選んだ人(2)なのですよね。果たしてそれを(1 )の例外措置で管理することが適切かという問題があります。そもそも知事が述べておられるとおり、現在の地方自治法だと「やったもんがち」で、是正の要求を受けようとも「しーらない」と言われたら、強制の作法はないそうです。空証文というやつです。

 

現在の制度は、今回の主役の行動が問題だとする場合には、その是正は、住民の手によってなされるべき、というのが住民自治の美しい世界なんでしょう。

他方で、法律違反を抑制したいという観点からは、スピード違反しました、あなたダメですよ、と警察がいいましても、罰金とられなきゃ抑止効果は著しく低減する予感。

 

 調べたところ、主役殿は地方自治法というのに違反しているんですね。議会を招集しないのは101条4項というやつみたいです。あと、議員さんのお手当を日当制にしたことについて、法的に正当な理由なく専決処分(本当は議会で決めなきゃいけないけど、どうしても時間がない時など市長だけで決められる)でやっちゃいましたといわれているのが179条でしょうか。これなんか参考書を読みましても「最後は市長の政治的な責任だもんね。」と大抵書いているようです。

地方自治法

第 百一条  普通地方公共団体の議会は、普通地方公共団体の長がこれを招集する。
 議長は、議会運営委員会の議決を経て、当該普通地方公共団体の長に対し、会議に付議すべき事件を示して臨時会の招集を請求することができる
 議員の定数の四分の一以上の者は、当該普通地方公共団体の長に対し、会議に付議すべき事件を示して臨時会の招集を請求することができる
 前二項の規定による請求があつたときは、当該普通地方公共団体の長は、請求のあつた日から二十日以内に臨時会を招集しなければならない。 
⑤ (略)

 

第 百七十九条  普通地方公共団体の議会が成立しないとき、第百十三条ただし書の場合においてなお会議を開くことができないとき、普通地方公共団体の長において議会の議 決すべき事件について特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき、又は議会において議決すべき事件を議決しない ときは、当該普通地方公共団体の長は、その議決すべき事件を処分することができる。
 議会の決定すべき事件に関しては、前項の例による。
 前二項の規定による処置については、普通地方公共団体の長は、次の会議においてこれを議会に報告し、その承認を求めなければならない




というのがまあ色々と報道されているわけですけど、今回のことの是非は別にして、物事の本質は法律論とは別にあると思うのです。

 

 

第1に、地方議会いらないかも、と思っている人(自治体)はほかにもあるようです。

【例】Z市の過去の特区提案(役所の組織を議会にかけずに決めたい)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/bosyu10_1/061205/soumu.pdf

(Z市の意見) 首長の内部組織案が議会で安易に否認されうる現行法では、自治体の執行権を首長に託した住民の選択が無効になる可能性がある。

・・・ 2元代表制を否定(憲法違反?)しているような。

ただ、Z市と違い、今回の主役は「正面突破」です。しかしながら、手法こそ違えど、何故こんなことが起こるんでしょうねーと考えたときに、 参議院改革の議論と同様に地方議会の役割をじっと見つめる議論が必要なのではと。主役殿もそこを明確にブログで攻撃しているようです。

 

第2に、この主役の方は、住民サービスしませーん、とか、住民税激増しまーすとか、その手のことを専決したわけじゃないのですよね。職員や議員のお手当カットですね。独断で恐縮ですが、

生活保護カットとか>>>>>>>>>>>・・・>>>>公務員給料カット

 というのが日本社会の「通念」な気がします。こういう場合でも住民が選んだ市長に対して、知事や大臣がイエローカードだしちゃってもいいもんなんでしょうかね。つまり政策(財政再建)の妥当性まで踏み込んでしまう気がしてなりませんし、コレに限っては、主役殿も、おそらく多数の住民も立場を変えることは、、、ないでしょう。むしろジャッジに抗議したりして。

 

報道は、あくまで面白おかしく、奇抜な市長現る、さあどうする知事?大臣?みたいなトーンでしかないようで、この辺のことをもっと議論してもらえないですかね。遺憾。イ菅。

 

2010年7月2日金曜日

不正請求

フランスに来て以来、インターネット環境にある場合においては、クレジットカードの請求情報をインターネット上で確認することを日課の一部としています。

おかげで助かりました。

26日付けで10件!の

 不正請求 from USA ---♪(by チェッカーズ)
(ご存じない方はこちらの1:16 からご覧ください


・・いや勘弁してください。



早速カードの紛失盗難窓口へ国際テレフォン。
最初に出た男性が遺憾でした。

「えーっと、こちらは紛失や盗難の担当なんですよね。不明請求ということですと、営業時間内にーフォーユーデスクにお願いします。」

ええ?いいの?ほんとにいいの?このまま被害広がって責任取れるの?大丈夫?

「そのーここじゃ請求内容を確認できないので」

あーそう。分かりました。じゃ明日電話しますよ。

そして翌日。
時差の関係でやっぱり紛失・盗難窓口へ電話することにした。
今度はしっかりした若い女性。

「それでは今ご請求内容を確認させていただきますね・・・さらにこちらに伝票が届いていないもので請求があがってきているものが10件ほどありますね。」

えええ。10件?(思わずビッグボイス)。そのぉーワタクシどうなるのでしょう。

「当社のセキュリティが調査した結果不正請求ということが判明するようでしたら、会員補償制度が適用になり、お客様のご負担していただくことはないことになります」

はあ。で、どんな内容が着ているかを確認ですね。

「◎◎1ドル。◎◎500ドル。・・・ぎふと500ドル。お薬2000ドル・・・」


全く記憶にございませんが。。ていうかワタクシ仏蘭西におりますのに、アニ米国において薬を買うことを得んや。


結果としては、翌日セキュリティの人から連絡があり、第三者がカード情報をゲット&不正利用したと考えられるので、相手方に請求を取り下げるように手配したとのことでした。

どうやら1ドルなど、カード情報を知った 直後に本人が気づいていないか、カードが有効かなど少しずつチェックしながら大掛かりな買い物をする手口のようです。これはなかなかプロっています。

原因としては、残念ながら論文の校正会社から漏れたくらいしか心当たりがありません。アメリカの会社も使ったので、そこかなあと思っておりますが、真相は分かりません。
皆様もお気をつけください。

2010年6月28日月曜日

硫黄島 lettre d'iwo jima

本屋で「硫黄島からの手紙」DVDを買ったので、みてみたら、更に気分が沈んだ。

栗林中将は立派な人だ。すばらしいリーダーだと思う。
たしか中将のお部屋はもっと狭かったと思う。腰をかがめないと入れなかったし、何より映画から分からないのは、洞窟の中は熱気がすごいということ。かたや米兵は、ひとしきり攻撃が終わると船に戻ってシャワーを浴びたりしていたという。

また、当時降った弾薬の鉄量は、ならすと硫黄島を底面とする1mの高さの体積になるのだとか。

中将をはじめ多くの人命を失った日本がここまで来れたのは、残された者が遮二無二頑張ったからだろう。広島で被爆した母校の先輩は、当時戦争から生きて戻ってきた母校文系の人材は全て医者になった、といっておられた。才能やセンスも大事だけれど、死ぬ目を見た人間は強い。ジャパンアズナンバーワンやクールジャパンの栄光にばかり甘えてばかりはいられないのだと、決意を新たにしました。

2010年6月26日土曜日

la soutenance

Salle de Linz
11h05 à 11h40, le 24 JUIN 2010

Mon prof:
D'abord, vous commencez comme d'habitude sur ce que vous aviez trouvé dans votre recherche, 
pas forcément tous détaillé mais ce que vous pensez le point plus important.

Moi:(expliquer)

Mon prof:
Bon, avant de poser la question, je vais féliciter votre amélioration de français.
si vous étiez comme ça l'année dernière, je vous ai recommandé à écrire en français.

prof responsable:
Moi qui commence?

Mon prof:
Allez y

prof responsable:
Je suis d'acccord avec M Mon prof sur votre français et puis votre recherche en france, 
j'imagine que c'est difficile.
Néanmoins, j'ai trouvé plusieurs de points négatifs, 

1° votre parcours
Votre dîplome c'est master droit public mais vous avez choisi ici master science politique
Votre sujet n'est pas forcément le sujet de science politique.

2° Moyen d'accès , Bibliographie
même si vous avez fait l'interviews, il faut aouter plus de biblio en français car
y a bcp de livres sur sociologie politique aussi en france mais vous n'ajoutiez qu'an japonais et en anglais.


donc je vous dis que ton mémoire est assez moyen.

et qu'est-ce que vous voulez faire après? c'est grave.


Moi:
si je réussi ce master, je vais faire l'autre master ici  dans le domaine de droit public ou privé etc.


prof responsable:
il y a l'administration teritorialle comme parcours. mais bon, quand vous vous inscrivez, disez moi je vais écrire la lettre.


M. Mon prof:
Je vous pose 2 questions d'abord intellectuelle et  après pratique

1°vous pensez que votre hypothèse peut être appliqué dans la domaine de ministère français?
2°après rentrer au Japon, comment est-ce que vous donner les conseils aux organizations fusionnés?


Moi:
( répondre)


Mon prof:
Je vous remercie.

2010年6月24日木曜日

口頭試問

副主査からボロクソに叩かれました。合掌。チーン

ちょっとフランス版事業仕分け人かと思いました。

2010年6月21日月曜日

論文提出

たった今、提出しました。
口頭審査は、木曜日11時(日本時間18時)からです。

ここまで来るのに、日本の諸先輩方、元同僚、同僚、後輩、家族に多大なるご協力をいただきました。真に有難うございました。
 
インタビューをさせていただいた方には、謝辞に掲載させていただきましたので、帰国のタイミングで送付させていただくことを考えております。

それにしても口頭審査はない、といっていたのに、いきなり時間指定してくるあたりが、フランス。そういえば、スーパーバイザーの先生がアメリカから帰ってきたようで、研究室で出くわしました。たくさんメールを送ってすいません、と先制パンチしたら、
「問題ない、よければ今からでも明日でも論文のために議論をしよう!」といってくれたのですが、
「いやーーありがたいのですけど、今日提出日・・・」
「おお。うん、これか。よし。OK。」
終了。
秋にはたくさん面倒見てもらったので、よしとします。
口頭審査がドキドキですが・・・

2010年6月15日火曜日

USBでトラムに乗れる街。モンペリエ

USB切符の宣伝動画

最近導入されて、早速購入していました。
ほんとに便利ですよ。家でカードとネットさえできれば、いつでもチャージできてトラムに乗れるという。

先日ク●アパリの所長様ご一行がこられた際にも、「パリにもないのに」と感嘆いただいた一品です。

なぜ今この話かというと、先ほどいきなり運営主体である モンペリエ都市圏共同体から電話がかかってきたのですところ、概要以下のとおり。


モ「ボンジュー●★■・○◎□▲・・・」
当「ええ?」
モ「だから★■・○◎」
当「え、トラム?さっきナタリーに会うために乗りましたが何か?え、もしかしてチャージがたりなかった?」
モ「いえ、満足度調査です」
当「なんだ。ごめんなさい。フランス語早すぎです。満足しています。とても便利だし、店に行ってチャージする必要もなくて、とてもよく誂えられていると思います」
モ「どーもありがとうございました」

日本でも富山県や長崎県にもトラムがありますね。東京にも出来ないかな。会社行きトラム。深夜トラムにバー車両をつけるとやはり問題でしょうか

ナタリー

テンション高いCNFPT(全国地方公務員センター)モンペリエの司書さんナタリー(推定40代後半)と面会

彼女にフランスの地方公務員の流動性に関する実態統計の収集を依頼しておりました
(午後は帰ってしまうというので、あわてていってきました。)

受付「ボジュー。」
当方「ボジュー。ナタリーに会いたいのだけど」
受付「約束はありますか」
当方「ええモチロん」
受付「何時ですか?」
当方「時間は決まっておらずこの午前中なのですよ」
受付「ナタリー。あ・・」
当方「どうしました?」
受付「すぐに来るそうです笑」
当方「わかりました」

テンション上げ上げなおばさんナタリーの登場。

ナ「ようこそ、わたしの図書館へ!!!!!」

ご存知でしょうか、チェッカーズのブルームーンストーンフォエバー
あれです。両手広げー♪

そこまでラテン系の歓迎をされてしまった私ですが、笑顔でメルシーというのが精一杯でした。

しかして、彼女は有能で、パソコンの使い方もハイスピード、話に出てきた書類も20秒で出てきました。
仮説ですが、日本の総中流社会と異なり、フランス(だけではないかもですが)では個々人の教育水準が階層化されている。そのため、同じ公務員とはいっても、郵便屋さん、電気屋さん、県庁の移民窓口、県庁の人事課、地方公務員センターの司書では、単に職歴、学歴のみならず、文明化の度合いまでも異なっているのではないか。
と思わされることが多々あります。

それゆえ、最近、人との会話では、なるべく接続法を用いたり、過小ながらフランスの第3共和制やギリシアの哲学者の話を持ち出したりしつつ、自分は文明人であることを証明しなければと努力しようとしています。(そうしないとツマラン奴と思われ、話を聞き出せなかったりします)

他方で、そういう話があまり得意ではない人に間違って話を振ると、今度はめんどくさい奴だと思われ、話を聞き出せなかったりします。



ただ、基本的に、日本人への評価は低くないようなので、あまり肩肘張る必要はありませんのですけども。

マーク

クラスの同僚の誘いでワールドカップを1時間ほど見ました。

彼は大検を受けてここまで来たそうです。この後どうするのかと問うと、ロンドンでカフェのギャルソンをやりながら、余暇に大学にでも通うとか。どうも親孝行のためということのようでした。

しかも日本に興味があり行ってみたい案内してといっていました。

不動産屋の話もしたら、協力してくれるようなことをいってくれました。どうやら敷金については、私は2か月分渡したのですが、最近の法改正で1ヶ月分でいいことになったはずだといっていました。よく分かりませんが。

マークは意外といいやつだというのが分かりました。

2010年6月14日月曜日

敷金

返さないのです。前の大家。
関西みたくはじめから返さない種類の礼金ではなく、契約上も敷金として返されるべきものです。

もともとおんぼろ家具(ソファーなんてとても座れない)、しまらない扉の家をいい値段で貸していたくせして、色々と難癖つけて敷金返せないといっているらしい。

いい加減にしろフランス人。心の底から不快の源が吹き上げ今にも四方へ発散されそうなものを感じます。
金がほしけりゃまじめに働け。サルコジの「もっと働き、もっと稼ごう」に対して「もっと休み、もっと稼ごう」とかデモやってる暇があったら。小汚い稼ぎ方するよりよほどマシだと思いますが、そのような価値観はないのでしょうね。


となると、この家出て行くときもキケンです。先日の対応を見ていると、敷金返してくれるのかかなり心配です。対策を考えなければ・・・なんだかんだ20万近くの敷金払ってるので、まあいいやとあきらめられない金額(私にとっては)なので。日本に帰国することをいいことに返さない大家が多いと物の本にも書いてありますし。

2010年6月12日土曜日

インタビュー2

本日10時ー市町村組合の合併事例を同組合事務局長のギヨー氏にヒアリングしたところ、概要以下のとおり。驚いたことに彼は34歳にして行政組織の長でした。


・プレジデントには上位4人まで、副プレジデントには課長までの連絡先しかを与えない。(政治的影響力の行政組織への排除)
・GRH(人事)に各団体の出身者を集めているけれども、出 身団体の人事管理をのみ行うわけではなく、それぞれが全体を管理する
・出身団体で判断するのではなく、完全に能力だけで昇進 を判断している

・合併までの時間は1年なかった。これは、おそすぎてもだめ、拙速にもならないようにとの配慮。
・全コ ミューン議会でほぼ全会一致で決定された合併であった。
・合併前に外部のコンサルタントに依頼し、各組合職員にヒアリングをした。合併に当 たって恐れることがないかなどきめ細かく対応した。
・また、お互いの地域を2日間視察させた。
・合併前のCCLの長は命令型、CCLLは協議型の長だったの で、CCL出身の職員はいまでもプレジデントや副プレジデントに議論や提案を行うことをためらう傾向にある。という点で文化 の違いがアル。なお現在の長は中心市ロデブ市長ではあるが1992-2004のCCLL長出身、議論がしやすい環境にある
合 併時に構成団体のコミュニケーションと人事のミューチュアリザシオンを提案したが、時期尚早だったのか拒絶された。ノウハウの蓄積 や、賃金の違いなどをめぐる紛争やジェラシーを避けられると期待したのだが。
・旧2組合の事務局は、両方とも既にロデブ市に設置されていた。(なぜかとの問いに対し)この地域で最も大きなコミューンはロデブであり、政治的重要性を考えてこの地域を選んでいたと思われる。
・・・

彼自身は公務員ではないそうで、ほかの2人のディレクターもそうでした。統合のための努力がかなり決きめ細やかになされています。

さて、これで論文の材料はかなりそろったけれど、このヒアリングの結果は仮説に対して困難な挑戦をしてくるので、例外事例として処理しようかと逡巡してすでに数時間。

2010年6月1日火曜日

ようやくひと段落、引越し引越し今すぐ引越し

ようこそ新居へインターネット。
おかげでインターネットを求めてマック通いする必要もなくなります。

ガスは明日やってくる予定です。

インターフォンは壊れたまま。

玄関の鍵は結局、私がはらうことになりました。日本の海外旅行保険では保障対象外とのことですし、大家は不動産屋にもごねまくったそうで、扉が開いたままで不利益被るのは私なのでやむを得ません。まあ、因果応報という言葉がありまして、私がこのような目に遭うのも何かの報いとして悟ることにいたしました。同時に、大家殿も必ず報われるでありましょう。

先日知り合ったニーム在住のフランス人の歯の矯正を仕事とする兄ちゃんの話では、フランス人は金を払うことになると豹変する人がいること、外国人相手だとprofiterという言葉があって、つまり利用してやろうとかかる、よく知らないことを奇貨として私利をむさぼろうとするやからが多いこと、を知りました。まあ、大家もその類なのでしょう

ともあれ、この期間にフランス語会話の訓練になりました。少しは。1年を振り返ると、現地生活するということで教室会話では得られない対応力を求められてきたと思います。伝えるという気持ちと状況把握力があれば、多少変な文章であっても伝わるし、そこさえ押さえればどんな言葉でも通じるのだという真理を体得できたという意味で有益な1年でした。


ということで、残り20日に迫った論文提出までがんばります

2010年5月26日水曜日

いい加減に

フランス、終わってます。

モンペリエの中心で、いい加減に白フランス人と叫びたい。

まず住所変更の件、いきなり扉の鍵が崩壊。荷物を全て運び終わった跡に入れなくなる。
大家、「しらね、俺の責任じゃない。いままでそんなことはなかった。お前が壊したんだろ」

・・・おい、待てよ。

ガス。

お湯が出ないのですよ、いつになったらあけてくれるのですか?
「電話したのですけど何度も。ええ、固定電話にですね。」

・・・いや、引越しって行ってるでしょ。携帯知ってるのに、まだつながるはずがない固定電話に電話??


前の家も月末まで借りてるので、なんとか生きられていますが、こちとら困り果てているのに、フランスの104だけ教えてなんとかしろ、鍵屋よんだら、やっぱりもともと壊れていたといってるのにもかかわらず、しらね、といってのけるとか、ちょっと信じられないのですが、こんなところで裁判しているわけにもいきませんので、とりあえず不動産屋と相談中。いい加減にしてくれ。

ネットも不通なので、マクドナルドで接続していると、「お金くれ」といって近づいてくるやからもおります。

そんなわけでしばらくネット難民、住居難民のため更新が途切れがちとなります。
また報告します。

2010年5月18日火曜日

フランス人の適当さ

修士論文の頁数について。

ある先生は30頁、またある先生は80頁といいます。
いや目安とかじゃなくて、守らないと落第するというようなルールとしての
文字数、頁数がありますかと聞いてるのに(そして今日も確認した)何故同じマスターコースの中にこんなことがありえるのか、理解できません。
指導教授はアメリカに帰ってメール送っても返事がない、ただのしかばねのようだ。

だいたい、いくら忙しいからといってメールを10日以上無視とか、形式的な質問で恐縮ながら、でもご説明もなかったようでしたし、と下手に質問したメールへの返信が

「80pages」*本文これだけ

とか、ちょっと怒りがこみ上げるかもしれません。


ちなみに、不動産屋も、3時に来いというから、行ったら出かけて留守。
今更ながらこの人たちの神経の図太さというか脳みその緩さに翻弄されて疲れています。

あるフランス帰りの先輩が曰く「フランスは旅行するところだ。住むところじゃない」
といっていました。

僭越ながら座布団何枚さしあげればよろしいのか、さしずめフランスでは「座布団」は不可算名詞といったところかもしれません。

2010年5月15日土曜日

続・翻訳

ルーピーの意味は「いかれた」ではないと釈明(参照

真相は知りえませんが、こういうのを見ると、英和辞典の限界、原典主義の意義を感じます
先日ロンドンの上野氏とも話したのですが、日本人にとって語学を学ぶということは世界との距離を相当縮めることにもなります。旅行や学術面でもかなり経済的にもなります。

日経BPだったと思いますが、日本人は英語ができなくても知的レベルが高いのだが、そのことをアメリカ人CEOには理解されない旨の記事を読みました。

日本では他のアジア諸国と違って、翻訳が発展しているおかげで、世界的に高水準な教育を母国語で受けることができる数少ない国であると評します。また、大多数の国がそうではなく、

(アメリカ人の思考)
高水準教育を受ける=英語ペラペラが必須条件
=>英語できない=ルーピー

とされるそうです。

ちなみに筆者は反論して曰く

「じゃあアメリカ人の中学生を連れてきましょう」

といったそうです。
英語ができてもそれだけじゃダメなんですよと、中身が詰まってるかどうか、英語だけでどうやって判断するのですか、と。そういうことを見事に一言で言い表した諫言です。
(当該CEOはむっとしたが、すぐに理解に至ったそうです。)


 (結論)

1とはいえ、語学は大事です。
2島根大学の教授バンザイ。

翻訳

論文には日本語文献から多く引用するため、翻訳作業に手間取っています。引用素材の準備に時間を取られ、理論整合を見直す時間ができるのか不安でもあります。

ところで今日は
先日会ったオレリアン君の家族と対面しました。奥さんはとても意思疎通がたやすい人で話しやすかったです。本人は相変わらず不可思議なオーラを発していました。
今日はモンペリエでラグビーの試合があったらしく、広場に多数の若者や荒くれ者が集っており、やや迷惑でした。

2010年5月14日金曜日

引越し

来週引っ越します。今のおんぼろアパートから、フランス風なきれい目のアパートへ。

2010年5月9日日曜日

休日に過度のストレスという矛盾

五条市民・・・


速度違反の記録紙、口にパクッ 公務執行妨害容疑で男逮捕(参照


待ちに待った家族での久しぶりの温泉旅行への午前中。
パトが追いかけてきたら、そりゃあ不快になるのも無理はないでしょう。

しかし紙をたべちゃあいけません。

当該取締り場所がどうなのかは知りませんが、管見では大抵、坂の下などスピードがでそうなところで御用になるんですよね。

先日も、渋滞まちでPA入るところ割り込まれて腹を立てドライバーでタイヤをパンクさせたおじさんが逮捕されてました。

政策論としては、早く休日分散法案通してもらって、渋滞や交通の危険それに伴う国民的ストレスの集中を取り除くのがより効果的だと思います。

海外送金

金曜にシティバンクから送金したユーロが、もうこちらの銀行に着金している。
所要1日。便利な時代になったものです。
(とはいえ、日本時間に合わせて送金手続するため徹夜したけど)

2010年5月7日金曜日

ユーロ

ちょっとびっくりするくらい下落している欧米の通貨。一時1ユーロ110円とは・・・

2010年5月5日水曜日

インタビュー@エロー県庁

2010年5月4日(火)自17-至19 於・エロー県庁内、執務室
マダムSさん

フランスの地方公共団体における異動の流動性が組織の合併に及ぼす影響につき、国・地方を通じた組織の合併に関する日本の状況との比較において説明の上質疑を行ったところ、概要以下のとおり。

・人事の基準は、1)政治的事情、2)能力(経歴。財政か人事かなど)、3)その他 がある。もちろん、場合により、出身役所を考慮することがありうる。というのも、その地域や役所のことを一から全部説明しなければならないソトの地域の人よりも全てを知る地元役所出身の者を雇う方が特に管理職としてはふさわしい場合があるだろう。逆に、場合により、全く新しい人材を好むことも考えられる。一般化はできない。

・フランスの市町村共同体は、元の市役所が残る形。他方、ストラスブールとナンシーでは、元の市役所と完全に中心地の市役所が合体している。

・以前働いていたリヨンの例。リヨン市はもちろん大きな市だが、リヨン市町村共同体の中には、1種職員が1人とかいうケースがある。フランスの地方公務員は、昇任のためには最低1度他市町村への異動を経なければならないが、その際、みな基準とするのは手当てが多い自治体。したがって、小さな自治体より大きな自治体が魅力的となる。小さな自治体にとっては人材流出は大きな懸念であるから、どうするかというと、小さな市長が大きな市長のところへ行って、うちの職員があなたのところへ求職しても採用しないでもらいたい、と交渉することだという。一度採用すると決められてしまうと、職員を移動させることを求められた側の市長には異動時期以外に意見を言える権利がないことから、事前にこのような交渉をすることがままあるとのこと。

・フランスでも「団塊の世代」が存在し、退職金が大きな問題となっているため、公務員の定数削減が進められている。このため、よいポストを得ることはどんどん競争的となりつつある。

・(CNFPTが市町村職員の移動を管理しているのかとの問いに対し)No、その組織の第1のミッションは、研修である。もちろん副次的に職業紹介所(アジャンスといっていた)の機能を果たしうるが、あくまでもそれは本来機能ではない。

・フランスの地方公務員は実際に流動性が非常に高い。当方さんがいうとおり、統一的な地方公務員試験、これは国家資格であることに注意してください、に合格すると、各自治体に履歴書と動機書を持って応募するが、その後の異動も含めてそこにはいくつかやり方があって、1つはgazette, lettre du cadreといった雑誌に投稿された記事の中から選んで応募する、2つは公務員間の人的ネットワークが存在するので、そこを通して行う、あとは自治体HPを見る、という感じ。

・流動性が高い、といったが、それはカテゴリAとBの話。Cはほとんど出身役所を動かない。だから、こうした応募雑誌に掲載される求人はすべて。AかBに対するもの。

・フランスの公務員は大きく3種類存在する。国家公務員、病院公務員、地方公務員。この中で地方公務員が流動性のモデルとなっている。全国規模でポスト競争が存在する。なお、国家公務員に関しては、大統領がかわるたびに、役所の編成が変わるにもかかわらず、グランコール(外交官団、財務、知事など)は維持される。たとえば、以前minisitere d'equippement という役所があったが、いまでも都市整備に関する役所にはここ出身の者で占められる。非常に強い連帯感がある。

・(あなたの帰属意識はどの団体に対してあるのですかとの問いに対し)文化的には出身地のリヨンだが、職業的な帰属意識は、そのとき働いている場所の上司に対してである。今はmis a disposition(部分出向)なので、CNFPTから給料をもらいつつ県庁で働いているが、ここに対して帰属意識を持っている。ナンシーで働いていたときには、ナンシーに、モンペリエのCNFPTで働いていたときにはそこへ、という具合。

・(流動性が高いというのはAやBに当てはまるという一方、公務員人口に占める割合は8割方Cだという事情を踏まえると、全体としてみた場合には、流動性が低いということになるのではないか、との問いに対して)そうなると思います。


・自治体間の人材の移動は、どのような形式で行われるのかとの問いに対し)多くは完全異動(mutation definitive)であろう。detachement(出向)は2ー6年と期限が決められており、その後本人が希望すれば元の団体は必ず受け入れなければならないが、派遣先団体に完全異動することを選択することも可能。他方、彼が出向している間、よい人材が見つかり、彼が派遣元で占めていたポストを埋めることができた場合、彼は復帰することを望んでも、当該ポストにもどることができない状態になる。また、定員減が求められる状況で地元で働かない職員を雇い続けているのをいやがる市長も多いことから、完全に「aurevoir」といえる完全出向のかたちが増えているのではないだろうか。


・(モンペリエアグロメにおける各団体出身職員というのは、モンペリエ市出身が多いのではないかとの見解についてどう思うかとの問いに対して)分からない。それはモンペリエアグロメに聞いてみないといけない。でも私が人事課長なら、モンペリエ市以外から登用する可能性も十分にあると思う。先に述べた基準でも、例えばモンペリエのことをよく知っているかという点では周辺自治体については当てはまることが多いだろう。


・BIEPというサイトが参考になる。

・給料のうち7割は決まっているが、残り3割部分は自治体によって異なるから、よりよい食を求める競争が起こる。

・(モンペリエアグロメのキャビネの職員はほぼみんなモンペリエ市出身だがとの問いに対して)それは当たり前である。彼らは政治任用なのだから、アグロメの長がモンペリエ市長だったジョージフレッシュである以上、それは論理というもの。

以上


日本に興味のある方なので、非常に和やかに質疑をすることができました。このほか、フランスの公務員でも、カテゴリーAの人は当然残業をするし、週70時間は働いているとのこと。県庁職員は滞在許可証のときに非常によいサービスを提供してくれた旨水を向けたところ、つまるところ彼らはカテゴリーCなのだからという答えでした。

事前の予想では、フランスでは、日本と違って、地方公務員は統一試験をうけるので、かなり流動性が高いというのは制度上の話であって、実際は、土地への愛着があるのだから、そんな頻繁に異動しないだろうと踏んでいたのですが、彼女によれば、カテゴリA/Bに限っては全くそれは妥当しないということです。しかしながら、カテゴリCについては、消極的理由(引っ越したくないなど)から異動を希望しないし、そもそもごみ収集といった業務の実施者をあえて遠い地域から採用する必要性に乏しいとのことでした。日本企業でも「全国型」「地域型」(総合職、一般職)といった区別があることとパラレルに考えれば容易に想像はつきます。

となると、日本と異なって、役所の「枠」が資格上も(日本地方との比較)、運用上も(日本国家との比較。国家公務員は資格上は「日本国公務員」で統一、各大臣が採用、ということでフランス地方と酷似するも、途中の完全異動は、ほとんどないといえる)はまっていない、というところに大きな特徴があり 、つまり彼女もいっていたとおり、この役所が一生の帰属先、といった場所ではない、ということでしょうか。そういったアイデンティテイl意識の希薄さが、自治体における市町村共同体内の人事を容易にすることにつながっている、といえそうです。

2010年5月3日月曜日

海開きとマルセイユカット

直接激写するのはこわいので、似顔絵で。

個人的な感想ですが、南仏でこのような髪型の人は乱暴なことが多いので、日本人旅行者は注意したほうがよろしいかと思います。

先般、上野殿が来られたとき、マルセイユで暴動していたのがこのような髪型であったため、名づけて「マルセイユカット」と呼んでおられました。



こちらでは、30度を越す陽気があることから、既に海開きとなっております。
地中海周辺までバスで30分程度で行くのですが、血気盛んな若者がバス停に大量発生。

彼らは「列になって順番に搭乗する」という観念が大脳から欠落しているようであるらしく、並んでいても後から後から押しのけてというよりむしろ堂々と前に割り込んでいきます。
さらには、上記写真に掲げる者たちは、非常ボタンを押して降車専用出口から、無賃乗車開始。

やっと乗れたころには、もうぎりぎりいっぱい入り口付近でした。

安全管理担当職員のような人がきて、

「この入り口付近の人たちは、危険だから、降りて、次のバスを待ってください 」

とおっしゃる。


そこで、ぶちぎれですよ。

あぁーたね、こちとら、すでに1本30分前に見送っての乗車ですねん。しかも先頭にならんどったのに、変な故障車がバス停にとまったせいで、その直前でバスが開き、そこから無秩序に乗車しよるさかい、こねんなっとんでしょうが。なんで俺がおりなあかんねん。合理的疑いをさしはさむ余地がない程度で結構ですんで、説明してみろ蛸。

・・・と私が言う前に、まわりの フランス人たちが猛然と抗議。

「セパジュスト。おかしいじゃないか。無賃乗車している若者をおろすべきだ」

そのとおりですな。物事には優先順位というのがありましょう。対価を支払わない者にサービスを提供し、支払った者に拒絶するというのはあまりに不公平也。

最後は、運転手のこの一言で無理やり発信。

「もういいだろ。仕事させてくれ。閉めるぞ」


フランスはやはり途上国だと今日もかみ締めじっと手を見る。


ところで帰りのバスはもっとひどかったですよ。
反省からか、セキュリティガードが5人くらい派遣されていましたが、若者たちは全く動じず、出口から無理やりのろうとして、弾き飛ばされる、の繰り返し。リピート。レペテ。学習能力もないようです。


彼らがそうなのかは分かりませんが、フランス人の知り合い曰く、この髪型は移民のもので、だからフランスの治安が乱され、極右が伸張している、とのこと。
うーん、その気持ち分かってしまうかも。ルペン頑張れ。と。



海は透明で、キレイでした。今度はどうやって行こうか・・・