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2009年12月29日火曜日

モンペリエのクリスマス風景

コメディ広場

オペラ座のライトアップ(◎o◎)







シャンドマルス広場

クリスマスマーケットの電飾



・・・これらすべて公共施設と思われる。








ガレット。
(゜Д゜)ウマー


店のおじさん、いかにも田舎の農夫な感じでGOOD。

2009年12月26日土曜日

Rescue me

Rescue me Every Little Thing 歌詞情報 - goo 音楽
Rescue me Every Little Thing 歌詞情報 - goo 音楽


ELTのうたです。歌詞の詳細はリンク先↑からどうぞ。

この歌詞、かなりシュールです。リアリティがあります。
描かれている日本女性の気持ちは、フランス人には分からない気がします。

例えば、
フランスに夢と希望を持ってやってきた日本人女性が失望してかかるという「パリ症候群」ということばがありますが、逆に日本人男性と結婚して日本に住むフランス人女性も、近所づきあいにおける腹の探りあいに疲れて欝気味になるといいます。

フランスではやってはいけないことは必ず明示しています。例えば張り紙でここではタバコのゴミは必ず持ち帰ってくださいなど。

日本ではやってはいけないこと、(道徳的に)やるべきでないことの境界が曖昧です。
それは「やってはいけない」と必ずしも明示せずとも、共通意識的な「やるべきでないこと」が代替してくれているからなのでしょう。
例えば、東京の築地市場を観光に来たフランス人が、その辺においてあった魚介類搬出用のカートに勝手に乗って遊んでいたことに店主が注意をしたが、「ワタシフランスジン!アナタダレ」といって制止を聞かなかったという話しをどこかで聞きました。(どこにもカートに載ってはいけないと書いていない)

また、わたしが日本でフランス語を習っていたフランス婦人は、デパートで普通のエレベータが込んでいると、おもむろに従業員用のエレベーターを探し出し平気で乗車します。
いわく「鍵を掛けていないということは載ってもかまわないということ。フランスでは携帯を机の上に放置したら盗ってもいいという意味。日本はフランス人から見たら隙だらけ、犯罪者にとって住み心地のよい社会。外国人がたくさん入ってきている今とても危険」

←ええ、あなたもね!と思いましたが。。

当然、日本人の私としては、
・電車でお行儀よく列をつくること
・識字率など平均的教育水準が高く、サービスの質が高いこと
・世界中の食材を含め東京では何でもすぐに手に入ること
・社会が整然と構成されていて予測可能性が高いこと
・勤勉さ
・このため、例えばモンペリエ在住のフェルナンド(コロンビア人)はクリスマスにロンドンにいくためでさえビザを取得しなければならないのに、日本人は3ヶ月以内の旅行であれば世界中の主要な国との間で査証免除が成り立っており、もっとも好ましい旅行客と思われていること

などをあげるわけですが、

マダムからすれば、何故日本では
・子どもが親を殺すのか
・出生率が低いのか
・過労死、自殺率が高い
・平日夜家族を放置して会社の延長的交際を行い、土日に仕事をする男が許されるのか(フランス人女性からすれば婚姻を継続しがたい事由とのこと)
・日仏交流というときに、いつも深い絶望に襲われる。それは日本人の多くがフランス文化に深い興味を持っていないことだ。フランスに興味があるという人間の多くは、ブランド、凱旋門、チョコレートという切り口からしか私に話しかけてこない。例えば、仏語を完璧に操るK大学の教授でさえ、開口一番「私はフランスで博士号を取得しています」と自慢してきた。大変日本的な人だ。フランスでは、肩書や地位よりも「何の責任者か」「どんな研究をなしたのか」が重要なのに、皮肉にもそうしたもっとも基本的なことが理解できていないことが示された。

などといった批判がよせられるわけです。


冒頭の歌詞も、法令で禁止されているわけでもなければ明示された決まりごとでもない、目に見えない世間のプレッシャーから逃げたい、いやしかし、その中でも「成功」を手に入れたい、そんな日本人(ここでは女性)特有の感覚が鋭く描き出されています。


私の場合、レスキューミーは・・・


今日も朝起きて
水もれ 扉傾いてる

普通に生きれない
理想だけはいつでも日本並で

渡仏してから手続・書類コピーしまくり
申請しても空まわり
滞在許可がおりないよ(以下サビ)

フランスの社会にNは振り回され
いらないストレスと仏語におぼれている

聞いたのと違うね
夢に描く南仏

どうか見捨てないでね
そんな私をレスキュミー

2009年12月23日水曜日

滞在許可

県庁へ行ってきました。

理由は、「申請以来3ヶ月たっても何の音沙汰もない」から。

こんな理由でも整理券をもらうために2時間並ばなければならないのか。。。

ようやく4時間後に窓口に到着。

当方「3ヶ月前に申請した滞在許可についてなんら音沙汰がないんですけど」

職員「あら、それは随分長いわね」

当方「ええ。勘弁してください。あ、これ受理証明書です」

職員「・・・コンピュータにはインプットされてませんね。書類探します」

(待つこと10分。数人の外国人が怒鳴ったりしている。世も末だ)

職員「学生証とパスポートわたしてください。課長に相談してきます」

当方「ええ?ええ。」

(待つこと15分。隣でフランス語の出来ない中国人が困っているが、お構いなくまくし立てる職員)

職員「来週召集状が届くでしょう。それから健康診断の案内が来ますから。そしたらOK」

当方「ええ?ええ?えっとー私は何をすれば・・・ていうか何で放置されてたんでしょうか」

職員「あなたのビザが学生ビザじゃなくてサービスビザだったから困惑していたようです」


困惑って!!!こっちが困惑するっちゅうねん。

3ヶ月毎日郵便受けを待つ気持ち、分かりますか。
(なんか帰ってこぬ恋人を待つようなかわいい切なさとは違いまっせ)

うーむ、日本人があんまりいないところで自己能力テストしようというコンセプトが遺憾なく発揮されております。が、単なる獣道で命を落としそうです。これは・・・どうせなら中国人みたいに徒党を組んで申請・移住しないと状況の改善にはいたらなそう・・・
まあ、でもこれで先例はできたわけですから、またモンペリエに来る人がいたら、役に立つでしょう。
(いるのか?!)

というのも、ストラスの2人は、問題なく滞在許可を既にもらってるわけです。そこには既に先人が大勢いますからね。

ああ、疲れた。でも召集状着たらまた県庁か。。。

2009年12月19日土曜日

中国

モンペリエに着てから、2回、中国人に話しかけられました。

1回目。未だ家にネットが開通する前、マクドナルドの無料無線ランを拝借しているところへ、
「ニーzーダオ、TABAC?」(TABACはどこですか?)
この人、後ろに上司らしきおじさんがいたため、仕事だろうと察しがつく。

とりあえずフランス語と英語で返してみたところ、、、、反応がない。
で、中国語で聞き返すと、ものすごい勢いで中国語を話し返してきた。

フランスに来るのに、英語もフランス語もできなくてよくこれたな・・・と思ったが、まさに困っているので、公衆電話から電話を掛けるためのプリペイドカードを探し、同胞に助けを求めようとしていたようだ。


2回目。大学の図書館から出てきたところ、明らかに同胞を探している中国人に遭遇。
「とぅーしゅーぐわん、しゃまてぃーふぁん?」(図書館、どこ?)

よし、今回は中国語の勉強と思って中国語で返してみた。ら、やはり、高速の中国語ミサイルの破壊力に圧倒され、断念。
幸いなことに、彼は英語もフランス語も(中国語なまりではあるが)話せたので、意思疎通ができた。
なんでもリヨン大学に通う37歳だそうで、北京大学を卒業したあと、フランスに9年?いるとの由。働いてないというので、一体どうやって生活しているのかと不思議になりました。
暇つぶしがしたいというので、ポリゴン(モンペリエ市内のショッピングセンター)へ案内し、再見!


。。。フランスにきてからというもの、考えてみると、
第1に、
欧州にあっては皆英語はそれなりに話せますし、隣国の言語は辞書なくそれなりに理解しているように見えます(ドイツ語、ロシア語などは除く)。
しかしながら、それと比べてわたしは中国語も韓国語もよく分かりません。このことに若干の引け目を感じます。

第2に、
アイデンティティの政治などでとりあげられる、国家アイデンティティとその中における多文化主義すなわち少数民族による自治主張について、アメリカのインディアンがよい例で、部族政府、当該法規が連邦法に優越するような、少数民族の権利が認められることがあげられます。日本ではこの手の問題について、フランス人のように国家アイデンィティの問題として口角泡飛ばして学生が議論するということも少ないように思えます。

(ちなみに、フランスではモスクやミナレットの問題が、あたかも政治的要求として翻訳されるけれども、彼らは移民であり、基本的に「統合」されることを希望しているから、これは政治的要求というよりもむしろ自文化尊重の問題なのだとか)


面白い記事を見つけました。

罵りが殺到!「日本が好きと言っただけなのに」

知識、政治、組織といった言葉は和製で、逆輸入されているのですね。
言葉の面だけで捉えれば、フランス語と英語の関係とも似たように感じました。
しかしながら、相互理解という面ではまだまだ努力しなければならないようです。

ちなみに、肯定的な意見も↓
客室乗務員が語る日本人の素養の高さ

2009年12月15日火曜日

多文化主義の発表了、片渕さんありがとう。

和訳があったおかげで全容を完璧に理解できました。ありがとうございました。
クラスメイトたちは課題論文が英語であったことから、ほとんど理解できていなかったようです。

しかも、当初2人しかおらず、また先生が切れかけていました。勘弁してください。
そして、オルレアン君は、先生がこの手のことで怒ると、逆に喜びます。

「僕の成績には有利だ!ボーナスだ!」

・・・それって人としてどうなんだろう。。と思いつつ、いやこれで素直な人なのかもとも思いつつ。。

2009年12月12日土曜日

突然の新ゼミ告知メール

いきなり冗談きついです。
予定になかったゼミが1つ増加。
来週1回目、年明け13日に2回目、14日に最終回。
一回あたり4時間。。。
明らかに無理やり感が・・・(以下略


dans le cadre du M2R, un séminaire de 12 heures sur le thème "Sociologie des organisations politiques et partis d'extrême droite".
Je le fais avec grand plaisir et j'espère que ce thème vous intéressera.

Mon emploi du temps étant extrêmement serré, j'ai préféré reporter le début de ce séminaire.
La première séance - qui sera une séance d'introduction générale - aura lieu la semaine prochaine, vendredi 18 décembre, de 9h00 à 13h00.

Puis nous aurons les deuxième et troisième séances les :
- mercredi 13 janvier de 15h à 19h
- jeudi 14 janvier de 15h à 19h
Au plaisir de vous retrouver la semaine prochaine,

クリスマスの一風景



レン

必殺仕分け人レン

以下引用
TOP >> モバイルゲーム >> 携帯ゲーム

必殺マイクで役人を切り捨てて予算削減!『事業仕分け人 レン』3キャリア対応で配信開始!

ジー・モードは、ケータイゲームサイト「テトリス&Getプチアプリ」などにおいて、アクションゲーム『事業仕分け人 レン』の配信を開始したことを発表しました。3キャリア対応です。




本作は、民主党政権の予算削減の目玉であり、査定の場が公開・中継されたことで話題を呼んだ「事業仕分け」をテーマにしたアクションゲームです。¥
写真
photophoto

2009年12月7日月曜日

フェミニズム発表1回目

フランスのパリテ導入の要因に関する英語論文について発表。

【内容】
National Solution or Model from Abroad?
Analyzing International Influences on the Parity Movement in France


筆者によれば、フランスにおけるパリテ(男女同数制)導入は、一方でフランス革命の完遂(男のみを対象→女性を含む市民へと拡大)という内的要因と、ドイツや欧州共同体のような外的要因との2つが重なって達成されたとのこと。
具体的には、国民議会、人口3500以上の市町村議会、州議会などでは、拘束式比例名簿の掲載が、男女男女のように交互にならないといけないという制度です。

【結果】
先生からはPAS MAL と言われました。年表資料も作成して配布したこともPLUS CLAIRとして評判がよかったです。30時間くらいかけたかいがありました。それにしてもやはり、英語をフランス語に翻訳するのに苦労します。1982年に一度クオータ制が憲法院(Constitutional Council)で違憲判断されている、というくだり、conseil d'etat なのかconseil constitutionnelなのか一瞬迷いました。逐語訳すると間違っていることがあるし。。

同級生たちとしても、英語を比較的苦手としていることから、英語論文の発表を私がやり、彼らは母国語フランス語論文を発表するという役割分担は、ウィンウィンゲームでお互いハッピーなようです。

2009年11月29日日曜日

2009年11月27日金曜日

かわせ

驚くべき下落。1ユーロ128円、生活にはありがたいけれど、日本経済大丈夫か?!
日銀がレートチェックしただけでニュースになるのも、為替介入に敏感になるのもよく分かりました。

2009年11月21日土曜日

ハードウィーク1

今週は充実しておりました。

月曜1限 ペレス「アイデンティティの政治」

出席生徒2名。 オレリアン君と私です。ええ。
毎回3つの論文(仏語又は英語)が課され、ボランティアが発表するのですが、2人ってことは・・・
私が発表できるよう準備していったのは、国境をまたがる共同体とされるバスクとカタロンについての論文でした。フランス側のカタロンは、鉄道その他の社会的ニーズを満たせる政府として、スペインではなく「パリ政府」を選んだとのこと。アイデンティティはこのようにしても説明できるもののようです。日本で言えば財政的観点からの市町村合併、壱岐対馬が日本とも朝鮮半島とも朝貢関係を結びながら最終的に日本に帰属したようなことを想起しました。

月曜2限 ジェニエス「南欧政治制度」

出席生徒4名。
教授自身の検討テーマである「国家ETATと制度REGIMEの違い」を発見するため、教授が抜き出してきた英語論文10人分のSTATEとREGIMEに関する論述から要素抜き出し表にする共同作業。私はパソコン持ち込んでいるのでライターを担当。ホワイトボードに略号やわけのわからん文字で書かれるとかけないのです。レジームをREGくらいならまだ分かりますが、TIONを小さい○と省略したり困りました。
仏蘭西の歴史上国家と制度の区別は困難であるため、アメリカやその他の国における定義を分析する必要があると考えているようです。



火曜
0限 スマール・論文指導
事前に送った論文計画案についてコメント。朝一からナチュラルスピードイングリッシュシャワーを浴びる。

1・2・3・4限 スマール「集中ゼミ EU政策」IN ENGLISH

出席生徒3名。(2日間しかないのに欠席の生徒がいることについて、「十分なサンクションが用意されるだろう」と笑顔を浮かべていました。恐怖・・・)
今週と来週で終了するEU政策のゼミです。教授は英仏バイリンガルで、このゼミはすべて英語で行われます。
12限と34限で、計2つの論文を読んで、各人が発表ペーパを作ってこなくてはなりません。(集中ゼミじゃなければ1週に1論文でよかったのに・・・) 発表はフランス語で、ということでしたが、英語を日本語脳で理解した後、フランス語に翻訳するのに3倍程度の時間がかかるので、とても無理なのです。教授に相談したら、英語でもノープロブレムということで、安心しました。
EUの設立や統合過程に興味を持ってはいたのですが、全く勉強したことがなかったので、大変興味深く新鮮でした。彼はポリティクピュブリクの担当教授であり、論文指導教授でもあるのですが、紳士的で、いつも出す事例が、小さな自動車工場の社長。彼はクルマが好きなようです。
(要旨。多分)
通貨統合によって周辺国の優秀な技術者は中心に集まり工場は周辺に移ることが促進されると考えられたが、イタリア、スペイン、ポルトガル、そしてギリシャのように貧困のままとどまった国が出てきてしまったので次の段階として、構造基金による周辺国への給付政策が採られた。

・・・実は、この日読んでいくべき論文を誤解しており、午前中はほかの生徒が読んでいる間に必死にコメントを考え、午後は12-14の間に使えないパソコン翻訳機で和訳し(イタリアをのこぎりで切ってくださいとかいう和訳がでます)それを基にフランス語のコメント案を書いてなんとか参加できました。ひさしぶりの瞬間最大風速でした。相当あせりました。

水曜日
1限 フェミニズム トルペル
出席生徒 2名
前日課題論文を読みながら寝たため、激しい頭痛によりダウン。来週は1つ発表を担当します。

木曜日
1限 スペインの政治 ダルヴィッシュ
出席生徒 4名
この日も、あやうく切れそうになっていたダル。最後のゼミということもあり、なんとか最後までお付き合いくださいました。それでも、やはり内容は面白いものでした。ギエルメさんの論文を基に、不確実な民主主義について議論。

-(おそらくレヴィストロース的ものの見方からの批判として、)民主主義は輸出可能なものだがアメリカの民主主義が一番進んでいるとの前提でその他の民主主義を位置づけることはひとつの見方だが、本来比較不可能なものであり、その国の文化社会に合うように変質しながら定着していくのが当然である、と言っていました。カルザイはあくまで選挙に
勝ったのだ、と。大体その文化をよく知りもしないくせに批判するんじゃないというような趣旨のことを言っていました。たとえば、ヴェトナム料理を食べて「いやあこの中華料理はうまい」というフランス人を批判していました。また黒人を見て「アフリカ人」という人がいるが、アフリカ人とは何だ?大陸の名前で区別できるのか?EUにトルコは入れるのか、日本はどうか?という「開かれた問い」で締めくくっておりました。

-民主主義には経済的余裕が必要と強調していました。貧困国に民主主義はなし。


午後 英語
出席生徒5名(フルメンバー)

可算名詞と不加算名詞。
英語の文法をフランス語で解説します。イギリスなまりのフランス語を及び英語を聞いていると、フランス語を聞いているのか英語を聞いているのか一瞬分からないときがあります。

否定文でマッチ、肯定文ではロットオぶを使うのが「自然だ」なんて、母校では習いませんでした。

日本人にとっては、中学生にもおなじみのマッチ・メニーまたはsomeと anyの使い分け、フランス人には結構苦痛なようです。というのも、フランス語にはその区別がないのです。水だろうと子どもだろうと、ボク(たくさん)なのです。
それにしても、オレリアン君は、ドイツ語が第1外国語で、英語が結構苦手なようです。

問 Would you like ( ) to eat?
( )内にsomething, anything, somebody, anybodyから選んでいれてください。

aurelien> ok....huhh.... c'est somebody! would you like somebody to eat?
prof> NO. some is ok, but... in french that's to say, voulez vous manger quelqu'un?( laughing )
aurelien> AH! D'accord! donc something?

オレリアン、「よし、ええっと、、、それは「サムバディ」です。would you like somebody to eat? です。
先生、「違う。サムはあってるわ。でも。。。フランス語でいうとそれは、あなた誰か食べたい?になるわよ。」
オレリアン、「ああ!わかった、じゃあサムシングですね!」

修士課程で中学1年生のミスみたいなのを見て、しかもフランス語でなので、少し送れて脳内に入ってくるため、妙につぼに入って、結構笑ってしまいました。ごめん、オレリアン君。

ところで、サムエニーをフランス語にすると部分冠詞なのだそうです。知りませんでした。
また、I don't have any pens. I have no pens. 同趣旨ですが、フランス人は前者の表現を好んで使い、イギリス人は後者を好むそうです。

2009年11月12日木曜日

西政治、発表了。UEDA君ありがとう。

 終わりました。
 レジュメ風読み原稿を配る作戦にて、まさに読経のごとく20分間フランス語を発音しました。
 K知県のY様に、「なんとかなります」と励ましていただきました。ありがとうございました。
 
 対象が権威主義体制と全体主義体制の定義と類型化の試みについてといった、非常に概念的なもので、読めば読むほど理解不能でしたところ、K課のUEDA君に和訳をPDFファイルにて送付いただきました。
もし彼がいなければ、発表がせいこうしなかったでしょう。実は、富山県、岩手県、文京区、宮崎市、佐賀県、奈良県の県立・市立図書館を調べても当該蔵書がなく、唯一中目●の図書館にのみ発見できたのです。UEDA君。どうもありがとう。

 結果は、まずまずでした。

#DARVICHE先生、怒ってでていくことが、ありませんでした(重要)。
#エクスポゼ(発表)には、一般的にレジュメを配らないようです。なので、私が作図も含めたレジュメ風読み原稿を配ったことについて、合理化への協力に感謝するとのコメントをいただきました。他方、2人目の発表者は、30分以上しゃべっていたので長すぎる、そんなにしゃべるならレジュメを配ってほしい、と言われており、若干心苦しかったです。
#要点が理解できていることが示された、といわれました。はい、母国語で読みましたからね・・・
 とはいえ、一度日本語で理解したものを、再度フランス語へ還元する工程も、なかなか泣けました。

ともあれ、無事に終わりました。非常に興味深く、知的興奮を誘うのですが、小学低学年並の言語能力で参加するのはきわめてカタストロフであります。

脳細胞をスーパーサイヤ人化したいところです。

2009年11月10日火曜日

時間割

大学院の1学期も後半戦に突入しました。
イタリアの政治が修了し、今週来週でスペインの政治(発表・・・)が、来週再来週でEU政策(英語)集中ゼミが、終わります。かわりに、水曜日からフェミニズムのゼミが始まります。

ところで、モンペリエ第1大学の政治学修士研究者養成課程では、教授も事務局員も同様に個室を1つずつ与えられており、その並びにゼミ室(salle de Linzという名前でした。写真まで飾られており、ここはいわばリンス学派に属しているようです。今頃初めて知りました。)があります。

事務局長のフェルナンドバーブリーさんが、毎朝鍵を開けてくれたり、ホワイトボードを消してくれたりします。彼女がバカンスの場合、9時開始の授業で9時前についても、しばらく教室外の廊下で教授が来るのをじっと待っていなければなりません。また、授業に必要な資料印刷や時間割策定も彼女の仕事です。フランスでは、このあたりの役割分担がかなり歴然としているように見受けられます。例えば、大学の先生に受入状を書いてくださいとお願いしたときも、先生からではなくフェルナンドさんから返信が来ましたし、教授都合による時間割の異動なんて教授間でやればいいものをフェルナンドさんに一任といった感じです。
しかし、そこはフランス、フェルナンド氏も適当に受け流します。しばらくホワイトボードが拭かれていなかったり、時間割が第1次世界大戦終戦日で休みのはずの日に入っていたり、我々学生向けメールが76ポイントくらいの大きな文字で送られてきたり、と仕事が雑?になります。(被害者は、われら学生なのでは・・・という気がしますが)

2009年11月8日日曜日

フランス人記者による日本のマスコミ批判

モンペリエもすっかり寒くなりました。コートなしには道を歩くこと能はず。

やや古い記事ですが、こういったところにも、政権交代の反射効があるようです。

政権交代でも思考停止の日本メディア

痛烈な批判です。ここまで言われると批判客体にも同情を禁じえません。

<引用開始>
日本の報道機関はその規模と仕事熱心な姿勢で名高い。だが知性あふれる人材を多数そろえながら、ここまで非生産的なメディアも珍しい。やる気のなさは、まるで冬眠中のクマ。けれどもひとたび──めったにないことだが──獲物が現れるや、一撃で残酷に息の根を止める。
 
 酒井法子被告をたたきのめしたのもそうだ。テレビ局はヘリコプターまで動員し、謝罪会見に向かう酒井の車を追った。ヘリを飛ばすのに1分いくらかかると思っているのか。二酸化炭素をどれほど排出するか。それだけの価値がある情報なのか。人をリンチするのが報道なのか。

(略)

ムダ話党(注 日本のマスコミのこと)の意見はその場かぎり。記憶力もない。10分しか記憶できない金魚みたいなものだ。昨日まで官僚から情報を仕入れていたというのに、一夜明ければ 「国民の敵」としてよってたかってたたく。

会食の席で「私は官僚です」など と自己紹介したら、新型インフルエンザの患者みたいにぞっとされるだろう。「事務次官」なら、間違いなく八つ裂きだ。

<引用ここまで>

個々の人材については高く評価しているところからすれば、記者クラブから締め出されていた、ということへのルサンチマンもあるのかもしれませんが、ここまでマスコミ自身が批判の槍玉にされることが、日本では、珍しいことだと改めて思いました。

また、日本の伝統として、外国制度調査に熱心なお家柄、外国からの日本の評価に敏感(というか他人の目を気にする文化)なため、フィガロ記者に評価を尋ねるのも、日本人の視点からは同情の余地があります。
自国の事情にもかかわらず日本記者がその意見を開陳もせずに見解を問われた場合、フランス人記者が不愉快に思うのも、おそらくはコミュニケーションギャップ(フランス人はいつもカフェで政治について議論ばかりしている等)に起因するところもありましょう。

酒井容疑者の件でCO2の話を引き合いに出すところはフランス人らしい視点です。京都議定書の国としては、そういう視点で見られていることも忘れてはならないでしょう。エコの観点からは、ヘリで追いかける必要性について、海上保安庁や海上・航空自衛隊自が海上遭難者を発見したときなどと比較したいところです。

勿論、選挙関連報道でうんざりしているときに(そこが問題だという文脈なのかも知れませんが)、ヘリで追いかける中継映像をみると、自然に興奮して、「ああ、のりPが見えるかな?」なんて思ってしまうわけですので、その国民的興味に答えようとするのも無理もない気がしますが。。難しいところです。

まあ、サルコジがカーラさんとバカンスを過ごしているところを貴国もパパラッチしていたのでは?ということを問い詰めたいです。

2009年11月7日土曜日

english

ダルビッシュ先生の授業は、結局、先週の続きをやり、私の発表は来週に持ち越しとなりました。先週はいったいなんだったんだろう、というくらい、一転してまた熱意のある授業でした。MULTINATIONAL STATE BUILDING の話をしていました。

バスクやカタロンなどを考えれば、スペインはもはや国境なき国家である云々。
その一方で個人がとても政治化されているとも述べていました。つまり、先生の問いは、「フランス人であると同時にコスモポリタンです、という回答がありえるかどうか」というもので、「もちろん、いまや世界はひとつだよね!」と気持ちよく答える人ほど、政治のことを何も考えていないことの証左だといっていました。
国政投票のときにバスクかそれ以外の地域出身かどちらか選べと言われてどうするか、常に先鋭化した政治的問いがそこにはあるということでした。

彼があげる事例として面白いのは、より卑近な例を重視した研究が引用される点です、

例えばテーブルマナーやスポーツというものは、文明化の証左、国家が国民を方向付け、脱動物化(テーブルマナー)しつつ、暴力の独占化・正当化の代償として与える(スポーツ)という理解をすることです。
そして、近年のスポーツジム(音楽を聴きながら走っている)、映画館(ポップコーンを食べながら鑑賞している)現象からこのような国家のあり方の弱体化を読み取ります。すなわち、音楽を聴きながら運動をするというのは、そこでは公共性はなく私の世界のみが存在しているが、政治基盤とは宗教の例を見てわかるように、キリスト教徒は集まればみんなでダンスしていたのだ、それがジムでは見られないことは憂慮すべき事態であり、また、食べることと鑑賞することに同時性は成り立たないと考えるならば「ながら」鑑賞はもはや文明人を逸脱する行為なのだそうです。

その場合、単一民族だと信じている日本で政治に関するアパシーが起こるのは当然となりましょう。


ところで、英語の授業、少しずつレベルがあがってきました。
興味深かったのは、イギリス出身の先生も、来仏当初は複数人数でのコミュニケーションについていけず孤独を感じていたことを吐露していた点、授業内容については、イギリス人はとても慎み深いので「THAT'S TRUE」という回答は不同意の際のキーフレーズになるとの指摘です(but・・・と続けることで)。同時に、フランス人や特にドイツ人は、あまりに直接的に言い過ぎるので、イギリス人にとっては無礼と理解されがちであるとも述べていました。

例えば、塩を取ってほしいとき、

イギリス人。CAN YOU PASS ME A SALT, PLEASE?

ドイツ人。PASS ME A SALT, RIGHT NOW!

というような、違いがあるという例えをしていました。

確かに・・・語学学校のとき、墺人は怖かったですが、イギリス人は親しみやすかった。
欧米=直接フリーキック、ではないのだと悟りました。

2009年11月1日日曜日

こんな第2の人生

矢倉さんという方の留学体験談を拝見いたしました。
科学研究者としての職業人生を終えられた後、第2の人生としてフランス留学。留学前にC2を取得されていることに驚嘆するとともに、留学後それでも困難を感じていらっしゃったとのことですが・・・私の語学力で難渋するのは当然ということになりましょう。

仕事を終えるにあたって、自分の脳内で使用されていた分野が限られていたこと、哲学をやるにあたってフランスがもっともふさわしい場所だと現地で「感じた」こと、の部分に共感を覚えます。
さらに、アメリカでの研究生活経験と異なり、功利主義的見方でない観点を与えてくれるフランス留学についての有意義性についても、まるで自分が書いたことのような印象でした。

世代が違っても同一の対象について同一の感覚を抱きうるという体験ができました。
また、私の第2の人生でも、こんな新鮮で頑張れる分野を見つけられるように頑張って生きたいと思います。

2009年10月29日木曜日

放棄

ダルヴィッシュ教授、今日は、ゼミ半ばで出て行ってしまいました

10時から12時までなのですが、10時35分に「終わりだ」と言って。怒ってました。

ある生徒は発表者が10分遅刻して何も言わずに入室したのが原因だといい、
ある生徒は虫の居所が悪かったんだろうといいます。

議論があまり活発でなかったことに腹を立てたのかもしれません。
先生は発表者に「ちゃんと読んでるのか」的なことをいっていたような気もします。

・・・来週の発表者、私なのですが。こんなプレッシャー勘弁してくださらないでしょうか。


 ところで、先生が途中放棄って大学レベルでもあるものかは。いとゆゆしきわざならむといへば、フランス人は「よくあることだ」といった感じで和んでいましたが、当方しばし愕然。
(公務員である教授の授業放棄による給料返納可能性について云々についてもしばし愚考)

お経

 授業に臨む際の必読論文を、音読してみましたら、
 お経そのものでした。
 LINZ教授の論文を多く読まされるのですが、原典英語の仏訳なので、はじめからコロンビア大へでも留学して英語で呼んだ方が、まだ楽かもしれない・・・と思いつつ、千巻経を唱えております

2009年10月27日火曜日

国家と体制

 (同一憲法(constitution)下で、)国家(Etat)の連続性を維持しつつ体制(regime)の変化を見る国の例を挙げなさい。

  エリート論がご専門のGENIEYS先生は、アメリカのNEW DEALがそれにあたるかどうかを題材としてあげました。それとの比較として、フランスVICHY政権、戦後東西ドイツ、フセイン前後のイラク、ボスニアに言及。

  日本のことを聞かれました
   戦前・後を比較して、エンペラーの位置づけ・政府・国会議員の連続性など。
   憲法起草は実質的に米の手によることについては、ドイツも似たようなものだとの話で、極東軍事裁判で首相が絞首刑になったことについては、一同驚いていました。いやいや、貴国からも判事が加わっているのですが。

   日本の場合、同一憲法下、との条件だと、憲法学説の中でも改正手続に則った改正について論争がある(八月革命説云々)うえ、立憲君主制(と言っても差しつかえない)の性質が同一か否かを論じるのはやや込み入ってくるので、アジアからとる事例としては、中華民国台湾の誕生または国家承認が中国に移った際の台湾もしくは民主化前後、それとも韓国?からがいいのではないかと夢想をはじめております。

   インドシナ半島は、植民地時代のこともあり、比較的詳しいようですが、日本周辺については、やはり関心が薄いようです。パリ政治学院BOUISSOU先生のような日本専門家もいるにはいますが。。(政権交代について答えるビデオ

2009年10月25日日曜日

T市MさんとK町のM井さんとKW町ONOさん

市町村合併における組織統合について実態を教えてもらいました。
新設合併か編入合併かで、旧団体の影響力が大きく異なるようです。

KW町ONO書記からは、新設合併における領袖的団体の存在の具体的示唆をいただきました。

ありがとうございました。

2009年10月22日木曜日

スペイン

darviche教授、スペインとの比較における政治社会学。

 問・ スペイン絶対王政は英仏と比べ何故弱かったのか。

 答 スペインでは、国家建設ではなく、カスティリヤ周辺における帝国の建設にとどまった。
  一般に、絶対王政への移行は、封建領主の有していた支配力(徴税、兵役など)を一元化しつつも、封建領主の支配力を社会的実態としては維持あるいは官僚制として組み込む形で、「国家」権sつがなされるが、スペインの場合、そうではなく、カスティリヤ周辺のみにおいて帝国が建設されたにすぎなかった。

  高校世界史レベルの知識のみでは、授業についていくのが大変で、議論に参加するとなると、前日徹夜だけでは不十分です。

  とはいえ、フランスを理解するためには、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、東欧諸国、バルカン、トルコ、ソ連に関する知識に加え、しばしば引用される、ウエーバー、マルクス、トクビル、プットナムらについての基礎知識を十分有していることが必要であるようです。

  2つのことを考えました。

1 世界史教育について

 ・知識に加えWHYの議論を
  -ゲルニカ、スペイン内戦、フランコ
   といったキーワードのみを暗記し、試験で点数を獲得する、というための授業でなく、何故そういう国家になったのか、英仏との比較を考えましょう、といった授業が高校においてもなされるとよいと思いました。

 ・現地の言葉で
  -これはすでに多くなされていますが、たとえばHENRIをイギリス王について「ヘンリ」、フランス王について「アンリ」と読む
  -普仏戦争、といった史実を知っていても、それをどのように発言すれば相手に自分がそれを知っていると伝わるか、つまり、現地で普仏戦争という単語がどう表現されているかを知っていなければ、国際社会では知識の使用価値がありません。

 2 南仏だから

 中央集権国家、といえど、地域間の対立意識、地域主義の意識がとても高いフランスでは、たとえば北フランスにおいてスペインやイタリアについて、深く学べる可能性は、より少ないように思えます。その意味では、モンペリエならではの構成となっていると思います。

  。。。とはいえ、研究者コースということあり、生徒が5人しかいません。さらに、先週から1名女子生徒が行方不明です(発表が2回当てられていたにもかかわらず、連絡なく欠席)。しばしば、風邪でダウンする生徒が出るので、ときには2人、3人といったゼミが展開されます。

フランス人の学ぶ日本語

《仏語》
Un cahier pour les francais qui apprennent le japonais m'interesse beaucoup.
Tout d'abord, on utilise l'alphabet pas Kanji ou Hiragana afin d'exprimer les choses traduit en japonais, c'est-a-dire, comme ca;

BONJOUR- kon-ni-tiwa-こんにちは
je m'appelle- watasi-no-namae-wa-わたしのなまえは-私の名前は

il me semble bon manier pour francophones meme si je n'imagine pas comme le facon d'apprendre le francais pour les japonais.

《和訳》
本屋で日本語を学ぶフランス人のための教科書を読みましたが、興味深かったです。
見開きの左にフランス語、右に日本語といった構成は、変わりないのですが、その途中に、ローマ字表記を媒介させる点が、書かれた言語をどのようにフランス人が認識しているのかを示す証左のように思われます。つまり、


BONJOUR- kon-ni-tiwa-こんにちは
je m'appelle- watasi-no-namae-wa-わたしのなまえは-私の名前は

という具合に、脳内変換を行うこととしているのです。
これは、フランス語ースペイン語、フランス語ー英語、の教科書でも同様の方法を採っていました。
つまり

BONJOUR- HELLO
je m'appelle- MY NAME IS

ということです。

こう考えると、フランス人にとって、あるふぁべを使わない言語を習得するのは、ハードルが高いことが実証的にわかるような気がして、興味深かったのです。もちろん逆はいうまでもありませんが。。

2009年10月11日日曜日

MONUMENTS AUX MORTS

わが研究者コースの筆頭教授、ペレス氏の授業は、難解ながらも、興味深いです。
彼の研究テーマは、アイデンティティ。
第1回目のゼミでは、フランスにおける戦死者記念碑についてでした。
徹夜で読んだ論考から読み取れたことは次のとおり。

・フランスでは全市町村にこうした記念碑が置かれている。
・第1次世界大戦のときに、市町村がこうしたものを設置する動きをした。
・できるだけ市役所、教会など市民が多く通るところに設置。
・死者の名前は目立たないように書かれている。
・たいていの文言は、国家のために死した栄光あるこどもたち(兵士たちなのだが、こどもたちと記載)といった形式が厳格に守られている

などなど

彼は、ここから、市町村が国家と個人のアイデンティティ結合の仲介役として意義を有していると結論付けています。
それますが、面白いのは、旧植民地国にもこうしたモニュメントを設置しているのかとある生徒が問うと、彼は、それは興味深いテーマだが、まだよくわからないとの回答でした。確かにモニュモンはあるけれども、統一的性格を有するとまで結論できず、むしろアドホックなものではないかとの印象を有しているようでした。

翻って、日本に関して言えば、仮に同様に全市町村にこうしたモニュモンを設置したのであれば、植民地にも同様に設置されたでしょう。さらに興味深いのは、日本には、国家的統合意図の感ぜられるこうしたモニュモンがない?という事実です。
思いついたのは、靖国、原爆ドーム、長崎平和の像、ひめゆりの塔、といったところですが、後者3つはむしろ戦争の悲惨さを訴えるものです。靖国については、比較できる例なのかもしれません。

というわけで、彼に靖国の話をしてみましたが、ふーん、って感じであまり知見がなさそうでした。やはり欧州人にとって、アジアの出来事は火星に生物がいたかどうかと同じ程度のレベルでの関心事なのでしょう。せっかくなので、上記の点を資料にまとめて、おくりつけてやろうと思います。

アルル、エグモルト













アルルのサンルイの銅像、エグモルトの塩山、町並みはアルル。これは2ヶ月前かな。

CHEZ FERNANDO


フェルナンド亭の快気祝い(一ヶ月ほど前ですが)

2009年10月9日金曜日

英語の授業にみる彼我の異同

度重なる徹夜にもかかわらず、課題読書の消化不良による自信喪失・意識朦朧のため、更新が遅れております。激励をいただいた皆さんありがとうございました。

ところで、英語の授業。
どうやら、数ある授業、ゼミの中で、これだけは、究極劣等生にならずにおられそうです。
レベルとすれば、ジャポンの高校生程度。会話が含まれる分、若干難易度が上がります程度。

先生は、イギリス人女性で、民間語学学校から派遣されている模様。

1時間目としては、
文法のテスト(福岡県立高校の入試問題より易)、ABCの読み方、BBCニュースをどの程度聞き取れるか、の確認で終了。

自己紹介英語編も実施。
ジャポンにいるときと違って、外国語で話すことに「もじもじ」しなくなった分自己表現できた一方、フランス語で平生暮らしているため、『言葉の切替』がうまくいきません。(脳内反応野が違うのではないでしょうか)

すなわち、
「アーユージャパニーズ?」
「ウイ。あ、イエス」
ということです。

ABCの読み方というものについては、最初「冗談でしょ?」と思いましたが、
フランス人にしてみれば、相当苦手なようで、というのも、第1外国がドイツ語、スペイン語、など英語以外のものなので、Jをヨットと読んだりする人もいました。
 。。。考えてみれば、漢字(CHINESE LETTER)だからといって、日本人にとって、中国語読みが簡単というわけでは、ありませんね。英語の読み方は、日本(EIGO)、中国(YINGYU)。

クラスメイトの一人がいっていました。
日本に旅行した友人いわく、フランス語も、英語も通じない、日本語しか通じないと聞くけど、フランスも一緒だよ。日本語も、英語も通じない。フランス語しか通じないんだ。と。

彼らは、フランス語で書かれた(翻訳を含む)ものは熱心に読みますが、英語で書かれたものはあまり読まないようです。そして、英語に相当苦手意識を持っています。そのさまは、日本人にとって、相当共感が沸く類の様子だと思います。

他方、日本の側も、文型の学問について、日本語だけで論文を書いたり、意見を主張したりするだけでは、閉じた効果しかなく、法律の英訳は進められていますが、特に歴史学をはじめとした学術的で、国際発信を要する事項については、英語やフランス語で積極的に書くことが、重要なのかなと感じました。
その点、報道に関して新華社はフランス語版もあり、圧巻です。日本国政府のHPも20ヶ国語くらい準備しないと。。?

こういった日記類も、読まれたければ、英仏交えてかくべきなのでしょう。

外務省の報道官には、外国記者の質問に対して、その記者の国籍に応じて、回答に用いる言語を使い分ける方があったそうです。(スペイン記者にはスペイン語、ドイツ人記者にはドイツ語、と)

2009年9月30日水曜日

授業開始

今週から本格的に授業が始まっている。
わからない。何を言っているのか。
大学では政治学を本格的に履修していないため、概念がつかめない。
事前に読書した教科書に関係のある語彙から糸口を探り、あとは想像力と洞察力でやりすごしている。

まずは、アイデンティティの政治の授業。月曜1時限。
戦死者モニュメントの国家統合的な意味について、来週発表。70ページの課題を読んだ上で。

今日は、イタリアの政治。
再来週、ベルルスコーニ現象について発表。40ページの基本書類を読んだ上で、図書館で調べた引用文献集をつけることが必須との由。

明日は、英語の授業というのがある。
フランス人は本当に英語ができないようだ。

2009年9月5日土曜日

青空映画祭@モンペリエ

モンペリエ都市圏(市町村が集まって作っている広域自治体。課税権を持つ)では、夏の間、各都市の広場を貸し切って、市民に無料で大スクリーン青空映画上映会を実施しています。
 フランス映画ばかりでなく伊映画などもあり、何より満天の星空の下、大画面での映画鑑賞は気持ちがいいものです。
 日が長いこともあるのでしょう。開始時刻は21時30分。それでも会場は満員御礼、立ち見客もいます。市民(都市圏民)の満足度は相当高いと思われます。
 このような取組は地域活性化としても大変興味深いです。コストがどれくらいかかっているのかにもよりますが、参照に値する事例といえそうです。

フェルナンド














8月22日~9月4日の間、コロンビア人学生のフェルナンド(24)写真右 がうちに居候していました。
彼は、フランスで修士号取得を目指しており、夏は同じくポルバレリ大学の仏語コースにいた一人です。
私はコース終了までに家を見つけることが出来ましたが、彼は見つからず、ホテル暮らししながらでは金銭的にも辛いだろうということで、とめてあげることにしました。

この間、彼の銀行口座開設のための「住居証明」を書いてあげもし、一緒に近くの砂浜に泳ぎに行ったり、日コロンビア親交を深めることに成功しました。
彼はコロンビア映画のDVDを頻繁に貸してくれ、私もこちらで見つけた仏語字幕付き日本アニメDVDを貸したりして、文化交流を進めました。

滞在費を払いたいとの申し出もありました。
「これは日本からコロンビアへのもてなしだから気にするな」と伝えたところ、彼は「japanese diplomacy」といって喜んでいました。そのかわり、カルボナーラのスパゲッティを作るといって料理をしてくれました。

彼は将来、外交官になりたいのだそうです。母語の西語に加え、米加に留学済で英語は堪能、仏語も初めて3カ月ですが、口頭表現力は私より高いことからも、容易に3カ国語を操ります。
ので、将来は明るい?のでしょう。

引っ越した後も、時折、道路から私の名前を大声で呼んでは手を振ってきます。なかなか面白い奴です。

2009年9月4日金曜日

教授に初対面

滞在許可の申請手続後、大学院の登録手続を確認するため、大学へ。

ちょうどメールでやり取りしていた事務局のマダムに遭遇。
彼女、私を一目見て、個体識別に成功した模様。

「Bienvenu a Montpellier!!!」

バカンス明けなのか、かなりハイテンション。
いつもメールでの質問には、仕事したくない感まる出して回答していただくマダム。会ってみると、赤いカリメロへあの、愉快な方でした。

導かれるまま、指導教授の部屋へ。

「君が勉強したいという地方分権は、すでに歴史学の領域であって政治学の対象には少し遠い」

へ?そうなんですか?

「まずは、政治学の教科書を貸すから、これを授業開始までに制覇したまえ。フランスにおける政治学は、日本やアメリカにおけるそれとは、かなり違っているよ。語彙に精通するためにもよいからこれを貸します」

ありがとうございます。

「君は、ときどき日本に帰って日本の政治家や官僚に面談することは簡単なんだろう?」

いや、それがそうではないのですが・・・一応盆暮れ正月もなく滞在する条件になってます

「そうか。クエッショネアを出すくらいか。まあまずは論文テーマを再考し、その教科書を読破しなさい」

わかりました。政治学の領域と私の関心分野の重なるテーマを発見します。


思ったよりジェスチャの大きな先生でした。500ページある本ですから、一日100ページくらい読まないといけない感じです。一気に時間がなくなりました。頑張ります。

滞在許可その3

今日から学生窓口が営業開始(バカンス明け)。
営業開始30分前待機が功を奏して、3番目に呼ばれる。

結果は、問題点が3つあるとして差戻し。

1)財政力証明

 会社発行の財政力証明では、私の偽造可能性が否めないことから、銀行口座の残高証明を提出せよ。

2)大学院登録証明

 最終的に登録手続を完了したことを示す証明を提出せよ。

3)封筒の宛名

 フランスでは、上から「氏名」、次に「住所」を記載する。順序が逆になっているので、書き換えたものを持参せよ。


 ・・・遺憾です。

 遺憾(1)日本国株式会社を愚弄しないでください。東京の貴国大使館でビザを申請した際には、これで信用に足りる証明書として通ったのですが、一貫性のない行政で信頼保護の原則を平然と打ち破らないでください。

 遺憾(2)大学登録手続は9月15日からです。その前に証明書を出せとか言ったら、また大学事務局のマダムにあからさまに嫌な顔されて追い返されます。県庁も大学もフランスでは公の機関なんだから、相互に調整するといった概念はないんでしょうか?ないんですよね。わかります。

 遺憾(3)住所と氏名の順が違ってても、届くでしょ?書き換える必要まであるでしょうか。

とひとしきりごねましたが、1)について日付を新しくして、職印を押したものでもかまわないと言わせるので精いっぱいでした。

2009年8月30日日曜日

滞在許可その2(人助け編)

2日目午後、
 整理券を求めて待っていると、一人の女性Aに声をかけられる。
 「日本人の方ですか?」

 「ニーハオ!」といって、中国人と一体化できる特技?を生かすべきか迷う心を振り切り。
 「日本人ですよ。何かお困りですか?」と答えると、Aさんはほとんど目に涙を浮かべた顔で
 「ああ、よかった。こっちで初めて日本人の方にお会いしました。私ほとんどフランス語が話せず、窓口に行っても意味不明で、助けてもらえませんか?」

 自分自身の申請もまだ達成できていない私に請負う資格があるのか若干不安であったが、聞くと語学学校でも初級クラスに在籍しているというAさんよりは、私の方が窓口における不安は少ないかもしれなかった。

 Aさんは初めてのフランス滞在にもかかわらず、受付に更新用の申請書類を渡されていた。そのことを指摘し、添付書類の不足を補うようアドバイスをして、整理券配布開始を待った。
 ・・・しかし、午後は50人までとの制限のため、結局不発におわった。

 ところが、幸運なことに、出口で同じ外国人学生が、「一枚多くとってしまったからあげるよ。」といって整理券を、しかも17番目と比較的早い順番を譲ってくれた。しかし、1枚だけ。私は、翌日来ることもできると信じて、そのAさんにその一枚を託すことにした。

 私が県庁を辞去した後、同じ語学学校に通っていた日本人Bも滞在許可申請のため県庁に行って、Aさんと遭遇したとのこと。その日本人は、フランス語が上手なのだが、悪いことに、すでにビザの期限が切れているとの事情を話したところ、Aさんから整理券の再移転を受けたらしい。

結局、Bはビザの期限切れの前に一度県庁窓口を訪れていたことが幸いし、問題なく申請受理となった上、Aさんのために更新用でない新規申請書類をも受け取ることができたそうで、2人にとってベターな解決ができたようだ。

 ・・・あとは、私だけか・・・・

滞在許可その1(苦労編)

1日目
(1) 学生専用窓口Pole universitaireへ。
 入口に貼紙発見。
 「8月31日まで、バカンスですので県庁へ直接どうぞ」
 ・・・そうですよね。

(2) エロ‐県庁、外国人専用窓口
 電光掲示板発見。
 「1日100人までしか外国人の相手をしません。いくら待っても無駄ですので、また明日来てください」
 ・・・そうですか。わかりました。

2日目
(1) 朝9:00
 県庁に到着。すでに100人以上の人。終了。
 ・・・待てよ。
 「学生は午後受け付けています」の貼り紙発見。
 わかりました。午後また来ます。

(2) 午後
 12:30にきたら、すでに長蛇の列が。。。
 整理券をもらう列に並ぶも、当方のずいぶん前に品切れ。
 人員整理を行っている警察職員に、
 「え?100人まだ並んでないですよね?」と食い下がると、
 「午後は50枚なんだ。」
 ・・・そんなことどこにも書いてないじゃん。

3日目
 満を持して、午後。
 ・・・あれ、窓口が開かないぞ??
当方: あの、すいません、滞在許可の申請をしたいんですけど?
受付: 金曜日はやらないんです。
当方: ええええ?そんなのだれがどこで決めたのですか???)
受付: よい一日を!
当方: あなたもね!

 この国、真面目な人をおちょくっているとしか思えない。

2009年8月21日金曜日

8月18日

そろそろ語学学校も終了。家を探さねばと思い、不動産屋へ。
この時期学生の街、モンペリエでは、住宅供給不足。加えて多くの大家がバカンスのため、新規物件が乏しい。。
トラムで中心街に向かう途中に1件、不動産屋によってみた。結果は、10月なら1部屋あり。いえ、結構です。
ひとまず、中心街のコメディー広場付近の大手不動産屋へ駆け込む。すんなり19日午前1145にランデブー(面会予約)とのこと。

この不動産屋、ナチュラルスピードで話してくるし、遺憾な感じで不安だったのですが、その不安が的中することになるとは・・・


8月19日11:45らんでぶー

2部屋のアパルトマンを予約したはずなのに、大変小さなstudio(1部屋のみ)に案内され、憤激。
先方いわく、「ああそうなの?ごめん、誤解だわ。」「アパルトマンが必要なら、も一回事務所へ帰ってやり直してくれ」

・・・いや、こちとら時間もないので、ほか当ってみます、ありがとうございました!
というわけで、午後はひたすら不動産屋巡りを実施。

その結果、トラムの駅boutonet近くの不動産屋で20日1030現地見せてもらえる物件ゲット。
ただ、家具がない・・・
家具の調達ってお金かかりますよね。。。
場所は、少し郊外になるけれども、閑静で、暴力もない(・・どんな説明だよ、と思いましたが)、アラブ人が多いが、人気がある地域だとのこと。
不動産者がパトロンに連絡をとった模様であるところ、当方の財政力証明書類とパスポートを見て、信用を勝ち得た模様。

日本人でよかった・・・



8月20日10:30

boutonetの不動産屋に向かう。
着くなり、不動産屋が開口一番、
「あ、ごめんなさい。この物件、すでに借りられてたの」

・・・「ハア(゚Д゚)????」
そりゃないでしょう。


また、振り出しに戻る。

3件目の不動産屋で、ようやくアパルトマン(&即入居可)を発見。
すぐに見せてもらえることに。
見たところ、家具つきで、なんだか引越前のお宅のような印象でしたが、立地は中心街に歩いて3分といったところで、大変よい立地なので、選択の余地がありません。即決することにしました。

日ごろから、必要な書類はクリアフォルダーに複写して綴じているので、こういったときに役に立ちます。
ぱっと財政証明書とかパスポートとか、保険契約証明とかを見せて、信用を高めてもらいました。
最後はパトロンに、やはり、日本人を信頼します、と言われました。
(最初は、当該パトロンは、当方の年収に関する記述(当方の会社人事担当課発行)を見て、やや少ないなあとの印象を受けた模様。遺憾。しかしながら、最終的には、フランス人の保証人とかややこしいことを言わずに、ひとまずOKしてくれました。

日本人でよかった。

しかし、安心できません。本当に契約書を交わして、済み始めるまでは・・・
これがフランスなのだと思い知らされました。
約束しただけでは安心してはいけない国です。

ひとまず不動産屋への手数料(家賃1月分)を支払い、残り(1カ月分家賃&敷金)については、翌日持っていくことに。ついでに、LCL銀行で開設した銀行口座に選択付帯している家財保険についての証明書をつけます。

恐怖体験2

8月13日

 国鉄の駅で財布と電子辞書を盗まれる。
 財布には5万円程度の現金と銀行カードが・・・

 本来、闘牛を見に隣駅のbezierに行こうとしていたところでした。
 発車間際の電車で盗まれ、電車が発車してしまったので、隣駅で急いで引き返し、駅の受付など捜索しましたが、財布そのものも見つからず(フランスではすりの場合、中身だけ抜いて返してくる場合があると聞いたので)。

 仕方なく、警察に行きました。ところが・・・

 明らかに当方より1周り近く若そうなニイちゃん警官。いわく「身分証盗られたわけでもないのに、警察きてんじゃねえ」

 ・・・え。そういう反応は想定外です。えっと、総領事館に苦情申し立てますけど、よろしいか?

 ともいえず、しばらく押し問答しましたが、今回は一緒に闘牛を見に行こうとしていた同じクラスの日本人が証人になってくれるというので、海外旅行保険でカバーできるからいいかと思って、警察への届出はあきらめました。

恐怖体験1

8月6日の朝。

 登校途中のトラム待ちのとき、近寄ってきた黒人に突然肩を掴まれました。
 彼はにこやかに「Bonjour, ca va?」と述べ右手を差し出してきたのみですが、
 周りの同級生から「逃げろ」と言われたので、逃げました。

 どうやらNORIPと同様の症状を持っている御仁だった様子。
 
 驚いたのは、スペイン人やアイルランドの女の子たち。
 当該黒人に向かって、「GO AWAY!!」となんども叫びます。大声で。
 これが火に油を注いだようで、当該黒人、何かを咆哮してきました。
 面白いことに、この咆哮が怖かったのか、アイルランドの女の子は、
 あごが外れそうなくらい口をあけて、涙を流し始めました。

 いや、だったら叫ぶなよ・・・

 と思いましたが、結局何事もなくてよかったです。
 夜中は危ないと思いますが、朝一から遺憾な日でした

2009年8月19日水曜日

文法特訓のまとめ

1)条件法

si tu veux, tu peux(present) 君がそうしたいなら、できるよ
tu pourras(futur)  〃         、できるだろう
viens (imperatif)   〃         、きなよ

si tu voulais, tu pourrais 君が望めば、できるだろう(反実仮想)

si tu avais voulu, tu aurais pu 望んでいれば、できたのに

a condition que + subjonctif

ex) Je viendrai a condition qu'il fasse bien もし天気なら行きます
a condition d'avoir fini mon livre 本読み終われば、きます

a moins que + subjonctif

ex) Je viendrai a moins qu'il pleut  雨でなければいきます
sauf s'il pleut

au cas ou + conditionnel

ex) Je prends mon parapluie au cas ou il pleuvrait 傘が降るといけないので、傘持っていきます


2)理由

parce que~
car~

sous pretexte que

ex) il est encore absent sous pretexte qu'il est alle pour la 3eme fois a l'enterrement de sa grand mere. 祖母の三回忌に行くため彼はまた欠席した

etant donne que +indicatif

comme

puisque

en effet

soit que...soit que...+sub
non que...+sub
ce n'est pas que +sub

a cause de +nom
en raison de +nom
grace a +nom

3)まとめ

理由) puisque, en effet

結果) tellement...que, si bien que, par consequent

目的) pour, de peur que/de, afin que/de

とき)  avant que/de+ sub, jusqu'a ce que +sub, en attendant que/de +sub

反対) mais, alors que, tandis que, bien que+ sub, meme si, avoir beau

ex) Il a beau pleuvoir,je sors. 雨降っても行きます
Bien qu'il pleuve, je sors.

仮定) si+ imperatif, plus que parfait,
a condition que +sub

2009年8月12日水曜日

Le cours d'ete a commance!! その6

(5日)
1時間目、expression orale

 1970年代に書かれたフランスの教育制度の失敗についての論考を読んで、グループごとに発表する。
 
 1グループ・・・内容の説明
 2グループ・・・あなたの国での教育制度
 3グループ・・・あなた自身の経験(学生/先生、学生/学校、親/先生)

 教育にも資本主義が浸潤し、金持ちの子は塾に行くし私立に行くので、世代を超えた教育格差の継承という不平等の問題がメインテーマとなりました。

2時間目、「デンマーク人は幸せか」

 デンマーク人は世界で一番幸せ(例えばジニ係数など)との言説に対し、前半肯定、後半疑義提示との流れの雑誌記事読解を宿題で課されておりました
 4日あたりから激烈な腹痛や、インターネット環境の途絶(寮の工事の関係)で、灰色状態だったこともあり、全部読破できておらず、授業ではアメリカ人の18歳の女史に無視されるは、最低な感じでした。
私がデンマーク人になりたい。と思いました。

 ともあれ、デンマーク人は、高い税金を払うけれども、何の心配もない人生を送り、道で会う誰もが笑顔だそうです。しかし、筆者は後半で、彼らは「自分たちは幸せでいなければならない」という強迫観念のようなものに囚われているのではないか、と指摘しています。

ここにおいて、profのたまひていはく、
「フランスでは、《ああ、今日私は不幸せだわ》ということは許容されているし、むしろ否定的なことにも積極的。常に何かと闘っている。ストも多いでしょ。なぜなら、国王の首を飛ばした国民性だからね」

そうですか。そうですか。

その後、私のグループでは、若者の余暇について発表することに。
アメリカと日本の若者の余暇について、発表しました。

私からは、次のようなものをあげました
・カラオケ
・TVゲーム
・マンガ
・コレクション(ポ●モン)
・スポーツ(野球=イチロとか)
・ケータイ
・ネット

このうち、カラオケ、ポケ●ン、イチロに関する欧米人の食い付きの良さに、驚愕しました。すごかったです。最近、外交力強化の一環として、日本のポップカルチャーを前面に出す方針を日本国政府・与党は採っていますが、わかりやすい効果、つかみOKな感じが理解できました。

銀行口座~クレディリヨネ開設

ようやく銀行口座を開き(け)ました。
銀行員の兄ちゃん(M.Julien MONIEZ)の言っていることは、ナチュラルスピードでは理解不能でした(汗
しかし、理解できるまで根気強く、ゆっくりと説明してくれました。そうそう、それなら理解できます。。。

モンペリエでは多数の留学生がいることあり、大学前に専用出張所があるなど、先方の対応は慣れたものでした。
丁寧な説明と、親切な対応で、1時間ほどで口座開設できました。

ジュリアン)
「今日は、シリアや中国や…といった国からの留学生に口座を開いてあげたんだよ」
「君は中国人カナ?おっと、日本人?!モンペリエではほとんど日本人はいないよ。」
「日本は美しい国(!)だよね?いってみたいなあ」

といった会話をこちらに投げつつ、手際よく口座の開設&トラベラーズチェックの受入処理をこなす兄ちゃん。なかなかデキます。

そして常に笑顔。ユーモラス。サービス精神旺盛です。
最後には、最高の笑顔で「Merci, Monsieur!」と立ち上がって握手を求めてきました。
みんなこうだったら、なかなかいい国だと思えるのですが・・・


おそらく、銀行や滞在許可などは、地方都市で済ませてしまう方がいいと思います。滞在許可についても、モンペリエでは、学生専用窓口が別途あって、語学学校にいる日本人も簡単に許可がもらえたと言っています。


銀行口座開設に必要とされた書類は、これだけ。
・パスポート
・語学学校の登録証明書(住居の提供に関する文言があるため)
・大学院の登録証明書(これは必須でない。こちらから渡したら、もらっておこう、という感じ)
(・住居証明→とりあえず住所だけ教えてOKでした。兄ちゃんが直接寮に電話してくれて、住所の確認をしていました。しかし、住居証明書はとても重要なので、明日寮の事務局でもらってもってこいとのこと)

なお、住居保険(初年度1ユーロ、翌年度はもっと高い。コマーシャルだから、といってました)、盗難保険(月1ユーロ程度?)などへの加入も勧められたので、大した掛け金でもないことから、加入しておきました。
また、日本の銀行と同様に、ネットバンキングができるらしく、数日後にコードとかを教えてくれるそうです。フランスでは口座を開くと、普通口座と貯蓄口座(livret A)の2つが自動開設されるようで、後者の利率は、クレディリヨネの場合、年利1.25%との由です。


トラベラーズチェックについても、口座を開いた後の当該口座への受け入れは、手数料無料の模様です。(今日時点では請求等されず。今後引き落とされたりするかどうかまだわからないけど)
これは、大きいです。現金に換金する場合、仏郵便局で行うのが一番安いようですが、それでも1.5%の換金手数料がかかります。1000ユーロにつき15ユーロの差です。


2009年8月4日火曜日

Le cours d'ete a commance!! その5

(4日)午前中は激しく雨が降り、すごく寒かったのですが、夕方になるとカンカンでり。体調がおかしくなります。ところで、日本で8番目の都市、というと、福岡市になるようです。モンペリエに住むということは、人口規模の順位のみからすれば、福岡市に住むようなものだと、いえるかもしれません。

 今日は午前のみ。
 月曜日ゆえ(?)、先生たちはいつもほど気合が入っていませんでした。

1時間目: 「所有者は、所有物の罠にとらわれている」という19世紀の作家の言葉について、作文しなさい。

 要すれば、携帯電話を所有する人は、逆に携帯電話の奴隷になっているのでは、といったもの。時代としては産業革命期以降のものでしょうが、現代にも示唆的です。
 グループディスカッションでは、アメリカ人3人、クウェート人1人と私でグループになりました。彼らは、洋服、自動車、家を所有の例としてあげ、それぞれ、見栄や有用性を追求するためお金を犠牲にしており、所有=奴隷との構図を述べていました。
 当方は、資本主義そのものが金の奴隷ともいえるものであり、所有との概念そのものは社会に秩序を与えるためのフィクションにすぎないから、このテーマ自体は賛成できるが、これ自体哲学の領域なので日常的に奴隷制を感じて生きていくことには悲観的に考える、例えば、われわれは自己の身体の所有者か、との問いに対し、生物学者はDNAの存在を示唆するだろう、といった旨を述べたのですが、アメリカ人には後半は理解不能なようでした。これは私の言語能力が極度に不足していることによるか、彼らがまだ若いため(19歳)か、あるいはその両方か、でしょう。

 宿題:金曜日に300語以内で、作文を提出しなさい。



2時間目: 「日曜日の遠足について、3行でまとめて発表しなさい。」

 Bezierというところでは、水道橋の水源地を見ました。そこでは、だんだん畑のような水路があり、水量レベルを低いところへ徐々に下げていくことで、水を運んでおり、現在でも、船舶通行路として利用がされていました。
 といったことを発表しました。この先生は、クラス分けの面接のときに当方を担当した先生で、よく目が合うので、一番最初に発表させられます。土曜日の授業で、活用ができなかったときは、怒られました。c'est une surprise...tu doit les minimiser pour faire un master, je pense...とぶつぶつ言っていました。

 残りの授業で、土曜日授業中に作成した作文(添削されたもの)が配られ、問題点などが指摘されました。exellent, tres bien, bien, assez bienのうち、当方はbienでした。定冠詞や動詞の使い分けなど、細かく添削してくれていて、このマダムは熱心だしとてもためになります。
 いわく「各人勉強の背景が異なるから、他人との比較は無意味。次回以降に少しずつ前進できるように頑張りなさい」とのこと。おっしゃるとおりです。ありがとうございます。

 ちなみに、授業はもちろんすべてフランス語で行われます。日常会話は理解できませんが、授業中のprofによるコメントはほとんど理解可能です。おそらく、当方の認識語彙が、profの発話語彙を含んでいることが原因と思われます。18年1月~3月の間に、東京の日仏学院(レベルA2。今より2下のレベル)に通った際には、ほっとんど理解できず、当てられてもマゴツクことしかできず、厄介者扱いされていたことと比較すれば、上達を感じます。しかし、それは、ナスシスティックな満足に過ぎず、さらにさらに前進すべく努力したいと思います。

 とはいえ、毎日授業(土日は授業+遠足)で、時差・気候を含む環境への適応に必要な労力と相まって、体が悲鳴を上げ始めているのを感じます。オフィスでのハードさとはまた別のハードさがあるのですね。

2009年8月3日月曜日

カルカッソン


城壁の中にあるレストラン。「カスレ」なる郷土料理。こってりしていてなかなかの美味。







伊太利人のルカ(23歳)よく行動を共にしている。欧州人としては、おとなしく、日本人にとって親しみやすい。ドイツ語、イタリア語、英語がペラペラ。なぜかフランス語は当方より1つ下のクラスだが、日常会話に支障はない模様(勉強始めて4カ月らしいが・・・)

(19世紀以降の政治と倫理の関係をテーマに哲学を学んでいるそうで、デリダについて議論したり。ベルルスコーニはカトリック教徒を愚弄していると怒ったり。)


カルカッソンの城壁。外からみたところ。
~難攻不落の要塞と化していく。11~12世紀には領主のトランカヴェル伯爵がカタリ派に友好的だったためにアルビジョワ十字軍に攻撃され、水路を断たれて屈強な要塞も15日間で落城、フランス国王に献上された(フランス観光開発機構オフィシャルサイトより)
小田原攻めを想起させる城。



2009年8月1日土曜日

日常会話集その1

Bonjour, ca va?
tu viens d'ou?
J'ai un ami en Italie qui s'appele ~
tu es alle ou hier soir?
tu as joint ~?(vous avez joint~?)

Jusqu'a quand tu restes ici?
tu etudies quoi?
lequel preferez-vous?
Comment dire…

Dans ta classe, on a beaucoup de devoirs?
Ton pays te manque pas?

j'ai ete ~
Je suis alle ~
Nous avons besoin de

Il m'a demande s'il etait

モンペリエ市役所にて

一つの失敗をしました。

今日は、モンペリエ市役所の国際関係室で歓迎行事があるとのことで、案内が出ていました。
2時間目の授業でもそのようなアナウンスがあり、私も参加予定でした。

ところが、時間どおりに寮の入口に行っても誰もいません。
どうやら時間を勘違い(聞き間違い)していたようです。
【失敗の本質その1:フランス語力不足】
嗚呼、遺憾。

でも、行き先が市役所だということを知っているので、市役所にさえたどり着けば、何とかなるはず!と思いこんで出発することにしました
【失敗の本質その2:外国フランスの見積もりが甘い】


トラムに乗って、市役所駅でおりました。
そこは、新市街地ということもあり、自分が知っているモンペリエの郊外よりずっとずっと都会でした。ああ、ギャラリーラファイエットまであるんだ~と思って少し浮き浮きしていました。
(焦りもあり、写真をとる余裕がありませんでした。。。】

さて、市役所に着いたと。
幸い案内窓口が開いており、尋ねてみました。
フランスにしては、にこにこと笑顔で答えてくれ、色々電話をかけてくれた感じのいい女性でした。
しかし、結果は、、、不発です。わからず。
そもそも、市長とのランデブーではなく、国際関係室とのランデブーであったことも、後で知りました。

先方とのやりとり概要、以下のとおり。
***********************

当方「市長とランデブーがあるのだけど、どこにいったらよいですか?」(本当は国際関係室・・・)

窓口「あなたのお名前は?」

当方「こちらIEFEの学生で当方と申しますが、何か?」

窓口「少々お待ちを。。。。あ、市長室ですか?トエホウさんが見えています。彼のフランス語はあまりよくないので、間違っているかも知れませんが、市長にランデブーは入っていますか?・・・・わかりました。」「この時間帯、市長にランデブーはないそうです。あなたは何しに来たのですか?」

当方「ええ?マジで?・・・われわれ学生が市長から歓迎を受けると大学から聞いてここに来たのですが・・・ええっと、その~。。。」

窓口「大学に行きたいのですか?それでしたら・・・」

当方「いやいや、大学に行きたいのではなく、市役所でランデブーがあるのです。(あんまり通じてないな・・・)」

窓口「誰かに電話をかけてみてはどうですか?」

当方「I have no phone(ここから英語)」
【失敗の本質その3:チューターの電話番号を知らない】


窓口「大学に電話して聞いてあげることは可能です」

当方「お願いします」

窓口「ん~留守電になってます」

当方「市役所のだれかとランデブーがあることは間違いないのですが」

窓口「うちの市役所何百人もいるんで・・・名前がわからないと。。。」

当方「わかりました。これは私のミスです。ありがとうございました」

窓口「お力になれずごめんなさい。確認されたら、月曜日以降に来てください」

(月曜日以降って・・・今日のランデブーだから・・・)

************************

帰りはへこんでグロッキーになりましたが、次につなげるべく、以下、失敗を分析したいと思います。

【失敗の本質その1:フランス語力不足】
(solution)→ 会話力が低いのはやむをえません。努力しても限界があり、開き直るしかありません。いい実践の場になりました。漸進致したい。
でも。。。「彼のフランス語力はいまいちなので・・・」というフランス語は、聞き取れる程度にはできるんですよ。マドムワゼル。
翻って、日本の市役所・町村役場に、日本語レベルが当方のフランス語レベルと同値の外国人があらわれたときに、同様以上の対応ができるのか、との問いを立てたとき、完璧に肯定する自信は、ありません。市長の秘書に電話をしてくれただけでも、マシだと思うのが中庸だと悟りました。


【失敗の本質その2:外国フランスの見積もりが甘い】
(solution)→ 日本なら関係しそうな部署に確認してくれそうなものですが、権限がないのか、仕事文化がないのか、窓口ではそこまでの対応は期待できませんでした。私の目的が達成できなかった点では気分は遺憾ですが、窓口対応ポイントとしては気持ちのよい対応だったのは間違いないです。
(とはいえ、今日は金曜日で同僚たちが窓口応対中にもかかわらず「じゃあね!よい週末を」といいながら当該女史にからんでいるのは、日本ではむっとする対応でしょう。フランスでは普通ですね)
 
地方自治の現場、地方分権の真価を問う事例として、モンペリエ市役所の能力に関するフィールドワーク的調査を開始してみたいと思いました。そのうち本当に市長(マダムらしい)を訪問したいと思います。


【失敗の本質その3:チューターの電話番号を知らない】
(solution)→ さっそく2人のチューターの携帯電話番号を確認し、メモを携帯することにします。

2009年7月31日金曜日

Le cours d'ete a commance!! その4

(30日)
モンペリエはストラスについで8番目に大きな都市なのだそうです。8番目って、、、大きいのか?

 午前9時 1時間目 comprehension orale

ビデオを見て、その内容を要約する。
 これ、一番苦手です。聞取→要約の両方を求められます。内容についての議論は提起されません。

お題1:養子(フランス)について
  → フランスではコロンビアから養子を連れてくる代理店があり、子供の適応に問題はないが、彼らにとって過去となった「養子」そのものについて、常に質問されることが遺憾だとかそういったことでした。
    大筋はわかりますが、「なぜ養子をとることに決めたのか」「家族の名前は」「アパート名は」といった仔細部分は、正直全く聞き取れませんでした。
 
 L'adoption

Boursicot(家族名)
ne peuvent pas d'avoir d'enfant
l'assistance publique Colombienne, l'adoption en France est difficile
Anne 5eme au college, Veronique, Bertrand
dans la banlieu parisienne= les alentours
une maison: un pavillon
Anne n'a aucun probleme d'adoption. Ils ont pose des quetions sur la naissance, l'adoption
etre nees dans le ventre de Mme Boursicot


お題2:郊外(パリの)
  →郊外では、失業者、暴力、破壊、非行、商工業の衰退といった問題がある。暴力行為に一貫性がないのは、理由なき破壊だからである。これを防止していくため、郊外生活者(おそらくスラム街)を政治文化により社会に統合することが必要。といったもの。

 Les banlieues

Les grandes villes
Les villes moyennes

Les problemes
-le chomage, la violence, la deterioration de l'habitati(destruction), la delinquance(juvenile), la disparition des commerces et des industries

La violence n'est pas coherent. Pourqoui? un mal de vivre ils casse pour casser(briser)
(=il n'y a pas de raison)

L'adoption d'une politique culturelle a pour but d'insertion des jeunes dans la societe.


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午前 2時間目 comprehension ecrite

昨日の予習のおかげで、何とか当てられた個所は答えられましたが、求められているレベルはその域にとどまりませんでした。こちらも、要約を発表して!といわれました。
要するに、こうした実践が、修士課程に進むため、あるいはDELF B2~をとるために必要な能力養成としてフランスでは考えられているようです。

欧米人もさすがに美しい答えをする人はいませんでしたが、なんやかんや答えられているところは、悔しいところです)。

ところが、よくよく彼らの発言を聞きとってみると、結構、何を言っているのかわかりません。
ああ、大したこと言ってないな、と。若干ひがみですが。

もっと私が言葉ができれば、10歳も年下の、バカンス気分の学生ちゃんたちと一緒に授業を受ける必要もないのですが。
待てよ、自分が学生のときにアマちゃんだったつけがここに回ってきていると理解し、因果応報と諦めるのが潔いのでしょう。
(・・・と、こういった思考を流暢に伝えたいのですが、全く不可能です。高度な翻訳能力がないと、文化的背景も異なるので、説明不能に陥って、結局、極度に単純人格者のような説明となります)


Presentation peripherique

De quoi s'agit-il?

Il s'agit d'un article sur le mensonge et raisons. Il est paru(publie) dans le magazine ''Ca m'interresse, sep 2005. Il presente les resultats d'une etudes( recherches, plusieurs etudes) realisees dans une universite americaine.
La mensonge est vraiment repondu( Frequant). En effet, on mentirait 3 fois toutes les 10 minutes. Les principales raisons etant d'eviter une dispute, de flatter ou de faire plaisir a son interlocuteur


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午後1時間目 expression orale

26歳の若い女の先生でした。一人ひとり自己紹介させた後、ときに関する前置詞の問題を解きました。
これが結構難しかったです。depuis, dans, pour ,en, pendant の使い分け。

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午後2時間目 civilisation

これはゼミ形式です。とにかく学生に発言をさせるのですね。
お題は、ホームレス。まず、所得に応じて手当が出るフランスの制度について書かれた文章を2分で読み、内容を確認しながら先生が質問をしていきます。
 -このくらいの額で生活するのは普通ですか?
 -あなたの国には似たような制度はありますかs?
 -お金を配るのは国家の責任ですか?
 -お金を配るのがよい方法ですか?なぜですか?

先生は、ひたすら質問をして学生同士の議論を喚起します。論評することはないです。ただ、アメリカ人に対しては、「経済を優先してきた貴国になぜホームレスがいるの?」と詰め寄っていました。

2009年7月30日木曜日

Le cours d'ete a commance!!その3(番外)

ところで、1時間目の休み時間。

ギリシア人女性が話しかけてきました。
なんでも日本が大好きだとか。

「こんにちは!」

だそうです。

日本のどこが好きかと(問うてもないのに教えてくれました)いうと、年長者を敬う文化、だそうです。
クラスAでフランス語は話せず、英語でのトーキンアバウト。

「what do you say " Good morning"? あ~オハイオ!」
いや、オハイオって米国の州じゃないのですから。。彼女は結局オハイオで通じるからオハイオで覚えたいそうです。ダコ。

その後、おなじクラスAのマダモワゼルに交じって草っぱらの上で、日本の儒教的文化について数分会話。乾杯の際、年少者は左手を添えて謙譲行為を行うことがあると説明するや、拍手が。喜んでいいんですか?そうですか。ありがとう。いや、それはワニ(alligatorアリゲタ)。

Le cours d'ete a commance!! その3

※写真は、寮の部屋からの風景。激烈に暑いです。

(29日)

 午前9時1時間目のクラス。L'expression ecrite. 教授はムシュVictor ALLOUCHE  
作文の授業です。
グループワークがメインでした。クラスCは10国籍程度の計20人から構成されています。
 米、独、墺太利、日本のほか、クウェート人もいます。
 お題は、男女間平等を達成しているか、です。家事分担、社会進出、政治orスポーツ分野につき検討しなさい(グループで)というものです。
 宿題は300語程度でこのテーマについて作文しなさいとのこと。(来週月曜提出)
 以下は、本日のグループワークの成果(時間の関係で全グループ発表できず)の板書です。
 早いし、文字が読み取れない部分もあり、間違っているかもしれませんが。

Introduction

La quetion qui nous est pose est de devenir si nous sommes arrives a une reelle egalite des sexes.

Nous travaillions cette quetion en nous appruyant sur trois domaines:
le dommaine menagaer, le domaine professionnel et enfin le domaine politique(ou sportif)

Le domaine menager

En Allemagne, le mari et la femme partagent les taches menages.
Par contre, en Autriche(注:墺太利), qui est un pays un peu plus conservateur, c'est un peu different, c'est la femme qui s'occupe des taches menageres.
Aux Etats-Unis, la repartation des taches est un peu different, l'homme s'occupe du bricolage et du jardin pendant que la femme s'occupe des travaux de la maison.

Conclusion, relative egalite des sexes qui n'est pas complete

Le domaine professionnel

-salaire equivalent pour des positions dans le travail semblable.
- les promotions....
- les travaux differents entre hommes et femmes

Le domaine sportif

*sportif- les sportif masculins sont plus populaires que sports feminins
cependent la tendance est vers un peu grande egalite dans la politique des differents sports
*politique- Aux Etats-Unis, il y a plus de representants masculins que feminins.....

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 2時間目。expression orale. 教授はマダムF.CROWDEN(口頭試験の先生でした)

 グループに分かれ、グルプごとに互いの共通点を4つ発表しなさい、うち1つは嘘をつきなさい。
というもの。

 わがグループの嘘は「全員が学生であること」(理由:当方、被雇用者)

 あてっこをするのですが、わがグループの種明かしで、
 毛深いアメリカ人男子いわく
「ここにいる人間は全員学生のはずだ。答えはおかしい」と、人差し指を立てて左右に動かし(「チッチ」的な)、反論してきてました。それで10分くらい盛り上がりました。

 最後はマダムが
「カレハジャポンで税金を払ってマス。君たち税金食い虫とは違うのよ」

という神の一撃を与えて納めてくれました。(件のアメリカ人男子は納得できないようでしたが汗)


 ・・・で、結局、この活動は、テキストの文書への誘いだったようです。
宿題として、「われわれはどのようなときに「嘘」をつくのか」といった1万文字程度の文書を読めとの課題が出ました。
 驚くべきことに、明日の授業まで。ええ?
 ええ?
 ええ?
 明日?ですか?

 練習問題14問つき。しかも難しいですよ?(文章に出てくる嘘の例それぞれについて、あなたの国ではどのような場合に嘘がつかれますか?この文章に見出しをつけなさい。口頭表現に関する動詞を抜き出しなさい。どのような嘘なら許せます/許せないですか?など)


 ・・・午後は授業がなく、課外活動として、みんなで海岸に行くプログラムだったのですが、キャンセルして、そのまま勉強を続けています。5時間かけて文章をを読み終えました。中身は大変興味深い内容でした。

テキストをかいつまめば、
「既成概念と異なり女性は男性より嘘をつかないのが事実である。」

「男性は自分をよく見せようと、女性は相手をリラックスさせようと、嘘をつく」

「おもねりの嘘や慇懃無礼は一時的な効用しかなく、逆効果で、顔色の悪い患者に《ずいぶん顔色がいいね!》などというのは、最終的には相手を攻撃する手段に過ぎない。」

「待ち合わせに遅れて、≪電車がストライキで!≫などという言い訳の嘘(本当は鉄道でなく枕で彼がストライキ)は、社会的儀礼の一部だ」
 
「君ほど素敵な女性にはあったことがない!というのは女の気を引くための嘘だ。嘘でないとすれば、カレはその証拠を持っているはずだし、おそらくそれは幻想なのだ。これは希望ある嘘とでもいえる」

「≪てっきり支払いは済んでたとばかり!≫といった嘘は、犯罪だ。この手の嘘は、高給取りでさえつきえる。もっとも軽蔑されるべき嘘だ。」


 なるほど。日本では、電車がストライキで!は通じないでしょうね。たぶん待ち合わせ遅刻の口実になりうるほどの日常茶飯事には、ならないでしょう。ジャポンマンセー。

 というわけで、引き続き、課題に取り組みます。
 海岸で遊んできた欧州人たちは、まだ、外で、バスケットボールを楽しんでいるようです。
 これがアジア人のハンディと悟りました。

Le cours d'ete a commance!!その2

(28日)
  午前9時、クラス分けの試験。
  文法問題とか、作文問題とか。
  驚くことに、ペラペラだった欧州人たちは、ペーパになるとまるきりおとなしい。

  作文問題については、3題あり訳すればこんな感じです。(所要20分)

1)あなたが今回初めて旅行した国があると仮定します。その国で、何をしたいですか。
 その国の何が好き/嫌いですか?
2)あなたは1)について、学校新聞に記事を書きます。旅行で得られた経験(よき/恐ろしい)
 に触れつつ記事を書いてください
3)あなたは1)について、大学教授に報告します。文明論の観点からあなたの国との比較で
 その旅行から得られた体験を敷衍してください

 ・・・詳細は省略しますが、ひとは口に入れるものから構成されますので、食文化は重要です。
私は今回A国へ行きました。A国では犬を食べていました。日本には犬肉商店はないので、彼を食肉とみなすとの新たな見方を体得しました。これは私にとって カタストロフィーでした。翻り欧米人にとって生魚食がレアなこと、戦争など非常事態に際してはあらゆる物が食糧となることも想起して、所変われば品変わる と思いなおしました。それは自分自身が食用となる可能性への誘いさえ感じさせる体験でした。
 といった半分冗談交じりの文章で乗り切りました。何せ20分しかありませんから。

ー筆記が終わると、そのまま別室で教授による口頭試験。

 どこから来たの?何しに?仕事してるね、何をしてるの?
 文明講座に興味は?村上春樹なら私も読んだけど、カレは何をいいたいの?
 
・・といった具合に質疑応答。
 教授「あなたはクラスC(うえから2番目)が適当でしょう。一番上はちょっと難しい。記述試験ができていれば私の意見ではCクラスに入ってもらいます。これは挑戦です。修士を目指すならぜひ頑張りなさい。」と
 当方「口頭表現が苦手なので、あまりレベル高いクラスでは懸念が・・・」(注:墺太利のトラウマ)、
 教授「言語には4つの能力があり、それを均等に育成します。心配ない。」
 当方「ダコ!」(本当か?!)

 そのほか、教授によるオリエンテーションや軽食パーティがありました。
 
 掲示によると、クラスCに入りました。例の墺太利も同じクラスです。なぜ・・・?!

(続く)

Le cours d'ete a commance!!その1


 本日から、語学学校@モンペリエ・ポールヴァレリ大学が始まりました。
 ・・・内容に入る前に今日までの流れを振り返りたいと思います
(写真は、コメディー広場。日が落ちかけた21時過ぎです) 





(27日)
 パリ辞去。TGVに乗り3時間半でモンペリエ入り。
 モンペリエSt.roch駅には、セリアさん(院生。チュータ)が迎えに。
 わが名の書いた札をもっていました。
 大学までのトラム内で、仏会話の練習です。
  -日本から飛行機どれくらいかかったの?
-フランス語はどれくらい勉強してるの?
-ここで何を勉強するの?
 -フランスへの滞在は何度目?
 -日本語で「merci」はなんていうの? etc・・・

 ちなみに、彼女、私の回答に毎度「D'accord↑」「おけ!」と返事くれました
 この語尾上げ的「ダコ」が何とも親近感が沸く話し方で、とてもよいです。

 ここからは大変でした。大学事務局へ行くもT/Cじゃ登録料受け付けないので郵便局で為替にしてもらってこい(注)だの、大学寮への入寮手続だの・・・

 (注)(30KGの荷物を抱えたまま?)

 気を取り直して、
 入寮後、同じタイミングで入寮した墺、西、伊、ノルウェー人(伊のみ男)
と遅い遅い昼食へ。
 墺女性は、あたしロシア語、ドイツ語、英語ができるけど、あなたは?と聞いてまいりまして、
 
 *あ~のんのん。リトルイングリッシュ。アンプフろンセ、オブコースじゃぽね!(親指を立てる)

  と返答したら、笑顔で無視。WOW

 南仏で極寒の極み。うしろで「cool」☆彡な雪風が通り抜けるのを感じました
(あ、でも「日本は好きだから一度行ってみたい!」と言っていたような気がします。)


(続く)

2009年7月25日土曜日

au pied de cochon

本昼は、Au pied de cochonなるレストランで。
メトロ1番線「Louvre Rivoli」下車徒歩2分


名前のとおり豚足のお店。

だけど有名なのは、コンソメスープ。
一部HPではいまいちとの評判だったため、恐る恐る注文してみたが、


(゚Д゚)
ウマー



それが、こちら。c'etait tres bien.




2009年7月23日木曜日

支払いとか為替とか

パリ滞在、7日目の朝。早くも1週間。

日常生活、何とか送れています。
 近くのMonoprix(スーパ)で、食糧を調達したり。
 地下鉄チケッツをゲッツしたり。
 カフェで勘定したり。
 ホテル内無線LANのパスワードゲッツしたり(毎日更新されます)。

‐さて、支払い手段について。
 円財源からユーロを使うには、主にこんな手段があります。

  (1)クレジットカード
  (2)visa デビットカード
  (3)現金
  
  ※デビットカードは便利!
   私は現金をほとんど持たず、よく使っています。e-bankで発行しました。
    メリ :(1)と異なり、引落までの金利がかからない(らしい)。つまり即刻決済となる。
    デメ:当日為替レートよりも上乗せされたレートで決済。


-T/Cについて。

Citibankで発行(手数料無料)したCheque de voyage(amexのトラベラーズチェック) ですが、ユーロに替えるには手数料がかかるようです
 Amex本舗を探し回るわけにもいかないため、郵便局で換金するしかないか。


* amexについて
 オペラ近くのAmex-agency(代理店)で右確認。
  -市中のamex「代理店」での上記手数料は、2%

*仏郵便局について(2009.7から手数料発生。(それまでは無料だった?))
  la banque postaleの手数料一覧表によれば、
  Achat et vente de cheque de voyage
  -En euros(en % du montant de la transaction) 1.50%


-ユーロへの換金 について
 
 citibankに円→ユーロを入金する手段としては、
  *citibank 円預金口座からユーロマルチマネー口座へ為替
  *他口座からcitibankへ振込
   があるわけですが、
   他口座としてマネーパートナーズのFX口座も一考です。

   
  その理由は、
   ・1ユーロあたり為替手数料(片道)が20銭と激安。(コンバージョン)
   ・FX口座への入金・citibankへの出金の手数料が一定回数無料。
   といったメリットがあるためです。


※ちなみに、上記情報を利用される際には、その時点の当該機関や公表資料などをもとにご自身でよくよくご確認くださいね。

ムール貝と地下鉄カルネ

(1)本日の昼食:ムール貝の白ワイン蒸し、ビール
      計 約14ユーロ

地下鉄1番線バスチーユ駅すぐの「レオン」にて。
嗚呼、フランス料理は美味。店員の態度はまあ普通といったところだが、50セントのチップを残す。


(2)その帰り

切符販売機で買ったカルネ(地下鉄回数券)が、

「小人用」(carnet tarif reduit)

だと気づく((+_+))
30手前にして、いまさら小学校低学年の振りもできず、通常切符との交換を試みるはめに。

結果は・・・

たらい回しの刑にあった上、結局どうにもならず。新たな切符を購入。
自分の失敗が遺憾。フランス人に悪気はないのだ。うん、そうに違いない。

A駅員:
「ここじゃない。B駅の売り場へ行け」
B駅員:
「NO.このパンフレットに書いている駅の窓口へどうぞ」
C駅員:
「あら残念。払戻も交換もできません。何かあればカスタマーセンターへどうぞ」