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人目のお客様です

2010年5月26日水曜日

いい加減に

フランス、終わってます。

モンペリエの中心で、いい加減に白フランス人と叫びたい。

まず住所変更の件、いきなり扉の鍵が崩壊。荷物を全て運び終わった跡に入れなくなる。
大家、「しらね、俺の責任じゃない。いままでそんなことはなかった。お前が壊したんだろ」

・・・おい、待てよ。

ガス。

お湯が出ないのですよ、いつになったらあけてくれるのですか?
「電話したのですけど何度も。ええ、固定電話にですね。」

・・・いや、引越しって行ってるでしょ。携帯知ってるのに、まだつながるはずがない固定電話に電話??


前の家も月末まで借りてるので、なんとか生きられていますが、こちとら困り果てているのに、フランスの104だけ教えてなんとかしろ、鍵屋よんだら、やっぱりもともと壊れていたといってるのにもかかわらず、しらね、といってのけるとか、ちょっと信じられないのですが、こんなところで裁判しているわけにもいきませんので、とりあえず不動産屋と相談中。いい加減にしてくれ。

ネットも不通なので、マクドナルドで接続していると、「お金くれ」といって近づいてくるやからもおります。

そんなわけでしばらくネット難民、住居難民のため更新が途切れがちとなります。
また報告します。

2010年5月18日火曜日

フランス人の適当さ

修士論文の頁数について。

ある先生は30頁、またある先生は80頁といいます。
いや目安とかじゃなくて、守らないと落第するというようなルールとしての
文字数、頁数がありますかと聞いてるのに(そして今日も確認した)何故同じマスターコースの中にこんなことがありえるのか、理解できません。
指導教授はアメリカに帰ってメール送っても返事がない、ただのしかばねのようだ。

だいたい、いくら忙しいからといってメールを10日以上無視とか、形式的な質問で恐縮ながら、でもご説明もなかったようでしたし、と下手に質問したメールへの返信が

「80pages」*本文これだけ

とか、ちょっと怒りがこみ上げるかもしれません。


ちなみに、不動産屋も、3時に来いというから、行ったら出かけて留守。
今更ながらこの人たちの神経の図太さというか脳みその緩さに翻弄されて疲れています。

あるフランス帰りの先輩が曰く「フランスは旅行するところだ。住むところじゃない」
といっていました。

僭越ながら座布団何枚さしあげればよろしいのか、さしずめフランスでは「座布団」は不可算名詞といったところかもしれません。

2010年5月15日土曜日

続・翻訳

ルーピーの意味は「いかれた」ではないと釈明(参照

真相は知りえませんが、こういうのを見ると、英和辞典の限界、原典主義の意義を感じます
先日ロンドンの上野氏とも話したのですが、日本人にとって語学を学ぶということは世界との距離を相当縮めることにもなります。旅行や学術面でもかなり経済的にもなります。

日経BPだったと思いますが、日本人は英語ができなくても知的レベルが高いのだが、そのことをアメリカ人CEOには理解されない旨の記事を読みました。

日本では他のアジア諸国と違って、翻訳が発展しているおかげで、世界的に高水準な教育を母国語で受けることができる数少ない国であると評します。また、大多数の国がそうではなく、

(アメリカ人の思考)
高水準教育を受ける=英語ペラペラが必須条件
=>英語できない=ルーピー

とされるそうです。

ちなみに筆者は反論して曰く

「じゃあアメリカ人の中学生を連れてきましょう」

といったそうです。
英語ができてもそれだけじゃダメなんですよと、中身が詰まってるかどうか、英語だけでどうやって判断するのですか、と。そういうことを見事に一言で言い表した諫言です。
(当該CEOはむっとしたが、すぐに理解に至ったそうです。)


 (結論)

1とはいえ、語学は大事です。
2島根大学の教授バンザイ。

翻訳

論文には日本語文献から多く引用するため、翻訳作業に手間取っています。引用素材の準備に時間を取られ、理論整合を見直す時間ができるのか不安でもあります。

ところで今日は
先日会ったオレリアン君の家族と対面しました。奥さんはとても意思疎通がたやすい人で話しやすかったです。本人は相変わらず不可思議なオーラを発していました。
今日はモンペリエでラグビーの試合があったらしく、広場に多数の若者や荒くれ者が集っており、やや迷惑でした。

2010年5月14日金曜日

引越し

来週引っ越します。今のおんぼろアパートから、フランス風なきれい目のアパートへ。

2010年5月9日日曜日

休日に過度のストレスという矛盾

五条市民・・・


速度違反の記録紙、口にパクッ 公務執行妨害容疑で男逮捕(参照


待ちに待った家族での久しぶりの温泉旅行への午前中。
パトが追いかけてきたら、そりゃあ不快になるのも無理はないでしょう。

しかし紙をたべちゃあいけません。

当該取締り場所がどうなのかは知りませんが、管見では大抵、坂の下などスピードがでそうなところで御用になるんですよね。

先日も、渋滞まちでPA入るところ割り込まれて腹を立てドライバーでタイヤをパンクさせたおじさんが逮捕されてました。

政策論としては、早く休日分散法案通してもらって、渋滞や交通の危険それに伴う国民的ストレスの集中を取り除くのがより効果的だと思います。

海外送金

金曜にシティバンクから送金したユーロが、もうこちらの銀行に着金している。
所要1日。便利な時代になったものです。
(とはいえ、日本時間に合わせて送金手続するため徹夜したけど)

2010年5月7日金曜日

ユーロ

ちょっとびっくりするくらい下落している欧米の通貨。一時1ユーロ110円とは・・・

2010年5月5日水曜日

インタビュー@エロー県庁

2010年5月4日(火)自17-至19 於・エロー県庁内、執務室
マダムSさん

フランスの地方公共団体における異動の流動性が組織の合併に及ぼす影響につき、国・地方を通じた組織の合併に関する日本の状況との比較において説明の上質疑を行ったところ、概要以下のとおり。

・人事の基準は、1)政治的事情、2)能力(経歴。財政か人事かなど)、3)その他 がある。もちろん、場合により、出身役所を考慮することがありうる。というのも、その地域や役所のことを一から全部説明しなければならないソトの地域の人よりも全てを知る地元役所出身の者を雇う方が特に管理職としてはふさわしい場合があるだろう。逆に、場合により、全く新しい人材を好むことも考えられる。一般化はできない。

・フランスの市町村共同体は、元の市役所が残る形。他方、ストラスブールとナンシーでは、元の市役所と完全に中心地の市役所が合体している。

・以前働いていたリヨンの例。リヨン市はもちろん大きな市だが、リヨン市町村共同体の中には、1種職員が1人とかいうケースがある。フランスの地方公務員は、昇任のためには最低1度他市町村への異動を経なければならないが、その際、みな基準とするのは手当てが多い自治体。したがって、小さな自治体より大きな自治体が魅力的となる。小さな自治体にとっては人材流出は大きな懸念であるから、どうするかというと、小さな市長が大きな市長のところへ行って、うちの職員があなたのところへ求職しても採用しないでもらいたい、と交渉することだという。一度採用すると決められてしまうと、職員を移動させることを求められた側の市長には異動時期以外に意見を言える権利がないことから、事前にこのような交渉をすることがままあるとのこと。

・フランスでも「団塊の世代」が存在し、退職金が大きな問題となっているため、公務員の定数削減が進められている。このため、よいポストを得ることはどんどん競争的となりつつある。

・(CNFPTが市町村職員の移動を管理しているのかとの問いに対し)No、その組織の第1のミッションは、研修である。もちろん副次的に職業紹介所(アジャンスといっていた)の機能を果たしうるが、あくまでもそれは本来機能ではない。

・フランスの地方公務員は実際に流動性が非常に高い。当方さんがいうとおり、統一的な地方公務員試験、これは国家資格であることに注意してください、に合格すると、各自治体に履歴書と動機書を持って応募するが、その後の異動も含めてそこにはいくつかやり方があって、1つはgazette, lettre du cadreといった雑誌に投稿された記事の中から選んで応募する、2つは公務員間の人的ネットワークが存在するので、そこを通して行う、あとは自治体HPを見る、という感じ。

・流動性が高い、といったが、それはカテゴリAとBの話。Cはほとんど出身役所を動かない。だから、こうした応募雑誌に掲載される求人はすべて。AかBに対するもの。

・フランスの公務員は大きく3種類存在する。国家公務員、病院公務員、地方公務員。この中で地方公務員が流動性のモデルとなっている。全国規模でポスト競争が存在する。なお、国家公務員に関しては、大統領がかわるたびに、役所の編成が変わるにもかかわらず、グランコール(外交官団、財務、知事など)は維持される。たとえば、以前minisitere d'equippement という役所があったが、いまでも都市整備に関する役所にはここ出身の者で占められる。非常に強い連帯感がある。

・(あなたの帰属意識はどの団体に対してあるのですかとの問いに対し)文化的には出身地のリヨンだが、職業的な帰属意識は、そのとき働いている場所の上司に対してである。今はmis a disposition(部分出向)なので、CNFPTから給料をもらいつつ県庁で働いているが、ここに対して帰属意識を持っている。ナンシーで働いていたときには、ナンシーに、モンペリエのCNFPTで働いていたときにはそこへ、という具合。

・(流動性が高いというのはAやBに当てはまるという一方、公務員人口に占める割合は8割方Cだという事情を踏まえると、全体としてみた場合には、流動性が低いということになるのではないか、との問いに対して)そうなると思います。


・自治体間の人材の移動は、どのような形式で行われるのかとの問いに対し)多くは完全異動(mutation definitive)であろう。detachement(出向)は2ー6年と期限が決められており、その後本人が希望すれば元の団体は必ず受け入れなければならないが、派遣先団体に完全異動することを選択することも可能。他方、彼が出向している間、よい人材が見つかり、彼が派遣元で占めていたポストを埋めることができた場合、彼は復帰することを望んでも、当該ポストにもどることができない状態になる。また、定員減が求められる状況で地元で働かない職員を雇い続けているのをいやがる市長も多いことから、完全に「aurevoir」といえる完全出向のかたちが増えているのではないだろうか。


・(モンペリエアグロメにおける各団体出身職員というのは、モンペリエ市出身が多いのではないかとの見解についてどう思うかとの問いに対して)分からない。それはモンペリエアグロメに聞いてみないといけない。でも私が人事課長なら、モンペリエ市以外から登用する可能性も十分にあると思う。先に述べた基準でも、例えばモンペリエのことをよく知っているかという点では周辺自治体については当てはまることが多いだろう。


・BIEPというサイトが参考になる。

・給料のうち7割は決まっているが、残り3割部分は自治体によって異なるから、よりよい食を求める競争が起こる。

・(モンペリエアグロメのキャビネの職員はほぼみんなモンペリエ市出身だがとの問いに対して)それは当たり前である。彼らは政治任用なのだから、アグロメの長がモンペリエ市長だったジョージフレッシュである以上、それは論理というもの。

以上


日本に興味のある方なので、非常に和やかに質疑をすることができました。このほか、フランスの公務員でも、カテゴリーAの人は当然残業をするし、週70時間は働いているとのこと。県庁職員は滞在許可証のときに非常によいサービスを提供してくれた旨水を向けたところ、つまるところ彼らはカテゴリーCなのだからという答えでした。

事前の予想では、フランスでは、日本と違って、地方公務員は統一試験をうけるので、かなり流動性が高いというのは制度上の話であって、実際は、土地への愛着があるのだから、そんな頻繁に異動しないだろうと踏んでいたのですが、彼女によれば、カテゴリA/Bに限っては全くそれは妥当しないということです。しかしながら、カテゴリCについては、消極的理由(引っ越したくないなど)から異動を希望しないし、そもそもごみ収集といった業務の実施者をあえて遠い地域から採用する必要性に乏しいとのことでした。日本企業でも「全国型」「地域型」(総合職、一般職)といった区別があることとパラレルに考えれば容易に想像はつきます。

となると、日本と異なって、役所の「枠」が資格上も(日本地方との比較)、運用上も(日本国家との比較。国家公務員は資格上は「日本国公務員」で統一、各大臣が採用、ということでフランス地方と酷似するも、途中の完全異動は、ほとんどないといえる)はまっていない、というところに大きな特徴があり 、つまり彼女もいっていたとおり、この役所が一生の帰属先、といった場所ではない、ということでしょうか。そういったアイデンティテイl意識の希薄さが、自治体における市町村共同体内の人事を容易にすることにつながっている、といえそうです。

2010年5月3日月曜日

海開きとマルセイユカット

直接激写するのはこわいので、似顔絵で。

個人的な感想ですが、南仏でこのような髪型の人は乱暴なことが多いので、日本人旅行者は注意したほうがよろしいかと思います。

先般、上野殿が来られたとき、マルセイユで暴動していたのがこのような髪型であったため、名づけて「マルセイユカット」と呼んでおられました。



こちらでは、30度を越す陽気があることから、既に海開きとなっております。
地中海周辺までバスで30分程度で行くのですが、血気盛んな若者がバス停に大量発生。

彼らは「列になって順番に搭乗する」という観念が大脳から欠落しているようであるらしく、並んでいても後から後から押しのけてというよりむしろ堂々と前に割り込んでいきます。
さらには、上記写真に掲げる者たちは、非常ボタンを押して降車専用出口から、無賃乗車開始。

やっと乗れたころには、もうぎりぎりいっぱい入り口付近でした。

安全管理担当職員のような人がきて、

「この入り口付近の人たちは、危険だから、降りて、次のバスを待ってください 」

とおっしゃる。


そこで、ぶちぎれですよ。

あぁーたね、こちとら、すでに1本30分前に見送っての乗車ですねん。しかも先頭にならんどったのに、変な故障車がバス停にとまったせいで、その直前でバスが開き、そこから無秩序に乗車しよるさかい、こねんなっとんでしょうが。なんで俺がおりなあかんねん。合理的疑いをさしはさむ余地がない程度で結構ですんで、説明してみろ蛸。

・・・と私が言う前に、まわりの フランス人たちが猛然と抗議。

「セパジュスト。おかしいじゃないか。無賃乗車している若者をおろすべきだ」

そのとおりですな。物事には優先順位というのがありましょう。対価を支払わない者にサービスを提供し、支払った者に拒絶するというのはあまりに不公平也。

最後は、運転手のこの一言で無理やり発信。

「もういいだろ。仕事させてくれ。閉めるぞ」


フランスはやはり途上国だと今日もかみ締めじっと手を見る。


ところで帰りのバスはもっとひどかったですよ。
反省からか、セキュリティガードが5人くらい派遣されていましたが、若者たちは全く動じず、出口から無理やりのろうとして、弾き飛ばされる、の繰り返し。リピート。レペテ。学習能力もないようです。


彼らがそうなのかは分かりませんが、フランス人の知り合い曰く、この髪型は移民のもので、だからフランスの治安が乱され、極右が伸張している、とのこと。
うーん、その気持ち分かってしまうかも。ルペン頑張れ。と。



海は透明で、キレイでした。今度はどうやって行こうか・・・