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2011年2月26日土曜日

ジャパンエキスポ@マルセイユ 初日

 コライユテオズに乗って、一路マルセイユへ。
車窓から、地中海が見えてきました。
 マルセイユ・サンシャルルTGV駅から、地下鉄で5つ行ったところに、ホンポワンという駅があり、そこをあがるとすぐに開催地のパルクシャノ(parc chanot)が見えます。
 入り口前の掲示板に、ジャパンエキスポの文字が。
 12時。すでにスプラッシュマウンテン並みの長蛇の列あり。
 マルセイユの太陽をなめていました。すでにダウンジャケットで、熱射病になりそうでしたので、腰に巻きましたが、半そでTでもいいくらいでした。
 チケットを購入して、会場へ。漫画やアニメに関連する商品の出店がたくさん。雰囲気出てきました。
 合気道。個人的関心は、むしろ、「伝統文化がどの程度紹介され、フランス人が興味を持っているのか」ということにありました。


 日本のアイドルショップ
 コスプレ少女たち。ほとんどの女子がコスプレ姿でした。日本=コスプレかと思われたらそれはそれでちょっと違いますよね。
ただ、彼女達、とても似合っています。本当にアニメのキャラみたいでした。
 久しぶりに、牛丼をいただきました。7ユーロ
 せっかくなので、ヲタクカメラマンのどさくさにまぎれて1枚
 それでいいのか。あなたの人生。
韓国の方による経営と分かるブースも。









秋葉・ストリートシンガーの有希さん。フランス・ドイツで最近ご活躍だそうです。一体誰がどのようにプロデュースしているのだろうと気になりました。

秋葉ダンサーズが1名ついてきていたようで、ついに当方も、そのダンスを目撃してしまいました。

2011年2月23日水曜日

モンペリエ悪徳不動産屋との闘い(其の3)

信頼できるフランス人に相談しました。(2010年8月末)

去年論文のときにインタビューに応じてくれたサンドリンさんです。公務員だし責任感が強いので、すぐに協力してくれることに。
事情を紙で説明し、面談。

1週間後、2人で不動産屋に行きました。
相手の対応次第で、すぐに裁判所にいけるよう、訴状も準備していきました。


社長「こんにちは。ムッシュ当方。マダム、あなたは・・・」

サンドリン「あなたが社長ですか?当方さんのアパートの管理について問題がありますので、お時間いいですか?」

社長「なんですか?あんた弁護士?」

サンドリン「いいえ、トモダチです」

社長「で?」

サンドリン「(事前準備していた訴状を読み上げ)」

社長「おいおい、こっちは色々当方さんに協力してるんだぜ。不動産屋って言ったって、困ったことがあったら面倒見てやってんだろ」

サンドリン「ですが、小切手を書き換えるのは犯罪です。またガス代についても水道代同様に、請求の根拠となる資料を直ちに見せてください。」

社長「ままま、わわかった。ちょっとこっちも確認がいるから、時間をクレ。来週またきてくれ」

サンドリン「すぐに資料を見せられないということ自体が、職業的誠実さを疑わせる行為です。何故ここで提出できないのですか。このまま裁判所にいきましょうか?」

社長「ちょっと担当者もいないし、とにかく準備するからっていってんだろうが。」

サンドリン「其の日まではじゃあ待つことにします。その書類が確認できることを期待しています」


其の後、約束の日から、実行犯の兄ちゃんから、1時間に数十件のメールと電話が来ることになります。

「お願いダー。許してクレー。カネなら返すからー。」
「電話に出てクレー」
「今からおまえんちいくぞー」
「下でまってるぞー」
「おれ仕事失っちゃうヨー」

など。


続く。

仏語力強化への道

インターンを前に、もっと仏語力(特に会話力)をアップする必要があります。
耳は慣れましたが、口はまだまだです。


学生の町、モンペリエ。
モンペリエといえば、語学学校。


というくらい、外国人のための語学学校はたくさんあります。(以下参照)


(大学付属)
・ポールバレリー(モンペリエ第3大学)付属 IEFE(ココ)

(私立)
・ヨーロッパフランス語学院(ココ)
→日仏学院ご推薦
・エコールクレス(ココ)
・アクサンフランセ(ココ)
・ILA(ココ)
・アリアンスフランセーズ(ココ)
・LSF(ココ)

有名どころでこんなところでしょうか。

ただし、問題は、日本人やアジア人への配慮があるか、という点ではないかと思うのです。
1年半生活した実感として、モンペリエというのは、
外国人が多い、といっても、地理的に、ラテン語起源で、フランス語と似たような言葉を操るスペイン人との混血が進んでいますし、北アフリカからの移民たちは、母国語がフランス語ですから、仏語に不自由が無い人が多いのです。

つまり、「フランス語が話せなくてすごく苦労している外国人」というものへの免疫が低い(=理解できないので、話せない人への対応があまりやさしくない)、と感じます。

おおざっぱに分かりやすくいうと、東京人(=フランス人)が、東北弁(=スペイン語)を聞くようなものかな。そこにアメリカ人(=日本人)が、カタコトの日本語で会話に入ってくるようなものです。




しかし、最近は、中国人が非常に進出してきていますので、IEFEあたりではあまり懸念がありませんし、何より交換留学などで、名古屋外大などからいらっしゃっている日本人大学生の方もちらほらと見かけます。

で、結局、アクサンフランセに行くことにしました。家から5分のところにあるというのが決め手。
→ http://www.anokuni.com/program/detail/id/308/

ディスカウント留学(HP)を利用すれば、授業料が5%引きになります。


早速お金を支払いに行ってきました。
事務局の建物は、校舎と別なのですね。儲かってますね。
事務局、とても感じがよく、街中モンペリエ人と同じとは思えませんでした。

クラスわけの掲示板を見たところ、どうやら初心者クラスが多いようです。
日本人の方も2,3人名前を発見しました。

私は3月2週間みっちりお世話になる予定ですが、実践的な会話能力が高まるよう、頑張ってきます。

キリ番12000

キリ番12000は、南国M市のN部長でした。
同部長は以前愛地球博のマスコットがお好きだったようです。
帰国したら、また以前のように3人のおなかまで、山登りか居酒屋+ラーメンで(遅刻者1名ありでしたが)、ご一緒させていただきたいものです。

2011年2月17日木曜日

中程度回復

なんとか復活しつつあります。
現地の医者に行ったら、診察2分くらいで、インフルだから薬出すから帰って寝な、みたいな扱いを受け、もらった薬がこれ。

一部飲み切ったのでもう写せなかったものもあります。

処方箋もらって薬局に行ったら、システムが立ち上がらないといって10分待たされるし遺憾でした。


錠剤については、粒が異常にでかい。抗生物質なんて、私の小指の第一関節です。おかげで3日3晩飲み続ければウイルス退治には十分だったようです。

ところでモンペリエにも日本人のお医者さんがいらっしゃるそうです。ただ、中心地からはバスにのったりしないといけないので、 車が無いと、ちょっと辛いです。特にこういう症状が重いときには。。

2011年2月15日火曜日

インフル

この度、インフルエンザを発症させていただきましたので、
数日更新が遅れます
高熱でタンパク質が凝固する、しないの闘いですので、頑張って来ます

2011年2月11日金曜日

サルコジ大統領 vs 市民代表 @TF1

TF1で市民の怒りと質問に答えるサルコジ大統領(2月10日)

裁判官もストライキするなど混乱した状況で、2時間半の真剣勝負です。
市民も大統領も、ノンペーパでこれだけ議論できるのがすごいです。

エドウィープレネル氏のサイン

今日でほとんどの授業が終了しました。あとは試験と、記事の大量作成、インターンと論文という実践に特化することになります。

最後の授業ということで、エドウィープレネル氏にサインをお願いしました。

彼の著作は1992年に一冊だけ邦訳(こちら)されていて、そこでは「フランスを代表するジャーナリスト」と書かれています。

2011年2月9日水曜日

報道法の口述試験終了

今日は日記です。1つ山を越えました。

ジャンマークマイヨ(一番上の右)弁護士の先生です。
テープおこしに1週間以上かかり、頭に入れる時間が1日くらいでしたが、「アルファベットでものを覚えて、アルファベットでしゃべる」という経験は、もうたくさんだと思いました。辛い。
漢字でなら、イメージが浮かぶものも、アルファベットだとなかなか難しいです。

ジャーナリストの法的地位、取材源秘匿の欧州法・仏法の違い、名誉毀損など8つの事項のうちから、1つ選んでプレゼンし、質問に答える、という形式です。

去年のペレスやアリエスのときと比べ、顔面蒼白・唾液欠乏・過剰震動などの症状もなく、それなりに言葉を継いで話せたので、1年前よりは、成長したと思います。

これから、
月末に5つの筆記試験、それまでに2つの提出課題があり、それを仕上げたいと思います。

5つの録音を起こす時間(総計100時間)はさすがにないので、今度は同級生にノートを借りようかと思います。1つくらいは自分の力で頑張ったと思えるもの(特に法律だったので)をと思って、今回はやせ我慢しましたが、扁桃腺炎を発症しつつ、深夜までテープ起しするのは、悲しいかったです。
書き取りの練習になり、フランス語力は向上したと思います(思いたい。)

2011年2月7日月曜日

フランスにおける日本は在りし日のGLAY

高知県に住むW課長さんから、金沢市がフランスへニュースレターを発行し、ますます観光客誘致への取組みを強化しているとの記事について、教えてもらいました。
(フランスから観光などで市内を訪れて宿泊した人数は4654人と、2年前に比べ約2000人増)

2010年6月のジャパンエキスポ(パリ)の総動員数は16万5千人だったそうです。
ロックバンドのグレイが20万人野外ライブを行ったことを思い出すと、当時のグレイの人気さながら、フランスでの日本熱が高まっているといえるでしょう。


ジャパンエキスポ(クールジャパンブログ)
公式サイト
ジャパンエキスポ・マルセイユ公式サイト


しかし、ここをみると、日本からの売り込みが足りないように思います。

確かに、参加者には、政府関係者(外務省)が2名含まれて居ます。
外務省のお役人が2人参加する「だけ」では、あまり効果があるとは思えません。

自民党政権時代に同党がまとめた外交の方針ともいうべき「アクションプラン10」には、

・「地域に活力」を目指す地方の国際化を支援
・ポップカルチャー人気を活用して、伝統文化や日本語などの普及を図るための文化発信ボランティアの創設

といったことがあげられています。


先日のラングドック州地方長官のように、自ら公邸に招き日本人との交流を持とうとするような人や、大使・総領事公邸でのパーティで集められる人たちも限られています。

したがって、日本への観光客誘致のためには、こうした人気展示会に、せめて日本の各自治体の観光案内(英語版かフランス語版)を置いてもらう、あわよくば、地方ブロック(関西圏、東北圏、九州、四国、北海道)ごとのブースを設ける、といったことが必要なのではないかと思います。

(なお、「企業支援」の観点からは、経産省のクールジャパン室が、このジャパンエキスポに目をつけている、という記事が、朝日キーワード2012に載っていました。)




確かに財政赤字のため、文化や広報予算は真っ先に削られていますので、お金を掛けることが難しい分野になりつつあるのが残念なところですが、現地に住む日本人の会や都道府県の国際関係部署などをうまくつなぐなど、やりようはあります。






また、外国を知るのに、まずは政治から、というケースよりも、音楽、歴史、映画、言葉、絵画、など、文化に触れて興味を持つ、ということが多いのではないかと思います。





外交のためにも、内政(観光)のためにも、双方の関係者の接近が求められています。

2011年2月4日金曜日

カトリック: 2月4日はクレープの日

左:ジャニー、右:セリア。奥に見えるのは畳です。

今日はクレープを食べる日(*)。一昨年語学学校のチュータとしてお世話してくれたセリア+ジャニー(ともに26歳)邸にお呼ばれして、クレープをごちそうになりました。

特に、セリアは、当方が、初めてモンペリエ駅に降り立った日に、「当方さん」というカードをもってお迎えに来てくれた人なので、当方にとって記念碑的人物でもあります(参照

(*)Chandeleur というカトリックの習慣で、キリスト誕生の披露と、聖母マリアのお清めの日を祝い、2月初旬にクレープを食べるのだそうです。なお、教皇庁への巡礼者に恵与することで、この日にクレープを食べることを広めたのは、5世紀のローマ教皇ゲラシウス1世(出典: ウィキペディアfr)

セリアは、FLE(外国人にフランス語を教える資格)の修士を終えて、今は中高英語教員になるための試験を受験中
実際、英語もペラペラで、外国人との意思疎通に慣れています。英語(を含めた外国語)の勉強には、オーディオブック を使うといいと薦めてくれました。

ジャニーは、中高の歴史教員試験受験中で、ちょうど今日、11月に受けた筆記試験に合格していたとの連絡が来たそうです。おめでとう。
彼は、歴史大好きで、中世の歴史などについて、(一方的に)1時間以上講演してくれました。その他政治の話など云々。どちらかというと、ひきこもりタイプじゃないかなーと思います。まっすぐな人なのですが。



ところで、1つだけ、どうしてもいやでたまらなかったことがあります。


この御宅、なんと「モンペリエ悪徳不動産屋」の目の前にあるんです。

最初、住所の連絡をもらったとき、おいおい実はグルで、行ったら密室でしばかれるんじゃないだろうな、などと、妄想してしまいました。

到着してからも

当方 「ん?なにこれ」

セリア「 中世の両刃剣よ。」

当方「 ええ?でも、これでは、人は殺せないよね??」
ジャニー「いや、やれるとおもう。」

当方「('A`)」


えっと、逃げる?


いや、よくよくあとで聞いてみると、ジャニーの歴史、特に中世好きからくる趣味のようでした。ほかにもくさりかたびらを所持しておりましたし、、

というわけで、最初はまったく気が抜けませんでした(笑)

セリアは、日本が好きなようで、宮崎アニメ(すでにアリエッティを鑑賞済)やランマ2分の1をDVDで見て、ファイナルファンタジー8で遊び、畳と布団で寝ています。

先日、官選知事が述べていたような「フランスには日本文化を知らないフランス人が多い」という感覚は、少なくとも彼らの世代では、通用しなくなると考えます。

帰りに、ふたりから、「ずいぶんフランス語が上達したね」と言われたのですが、彼らは本当に当方のスタート時点を知っているので、この1年半、嗚呼、自分の努力も無駄にはなっていないんだな、と、少し思いました。


彼らが作ったクレープ、おいしかったです。作り方を教えてもらうのは、この次になりそうです。

2011年2月2日水曜日

「近さ」の概念

こそあど言葉、フランス人にとって身につけるのが難しい表現の一つです。


「それじゃあ、今日は、その辺で」

とスカイプのあちら側にいるオレリアン君がいうので、

「それは、「この辺で」だね」

と訂正したら、違いの説明を求められました。


一般に、これ、は自分の領域、それ、は相手側の領域を指すとの説明だと、
「だけど、スカイプで話しているので、距離は離れているのに、「この辺」なの?」
との由。

確かに。。。
当方としては自然に、同じ場所でスカイプを共有して会話しているから、「この辺」、だろうと思ったわけですが、距離が離れているといわれると、彼の疑問もわからなくはないなと。


ここでいう近さというのは、「物理的な距離の近さ」というよりも、「支配可能性」なのではないかと思いました。
例えば、近くにいる同僚が、「その辺でやめときな」と注意するとしたら、それは、画面から遠いということの裏に、自分の支配領域にない、操作可能性が無いということを含むのかもしれません。

フランス語では、その辺は(←支配可能性が無い)あまり厳密ではないように思います。

しばしば少しだけ日本語を勉強したフランス人に、「日本語は(フランス語と比べて)簡単だ」といわれることがあります。確かに、複雑な活用の種類も少ないかもしれませんし、多少活用を間違っても問題ないでしょう。

しかし、日本語の話し手にとっての難しさとは、相手との関係性を見極めながら、近づいたり、離れたりする日本文化の理解が、不可欠な点にあるのだろうなと改めて思いました。