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2009年9月4日金曜日

教授に初対面

滞在許可の申請手続後、大学院の登録手続を確認するため、大学へ。

ちょうどメールでやり取りしていた事務局のマダムに遭遇。
彼女、私を一目見て、個体識別に成功した模様。

「Bienvenu a Montpellier!!!」

バカンス明けなのか、かなりハイテンション。
いつもメールでの質問には、仕事したくない感まる出して回答していただくマダム。会ってみると、赤いカリメロへあの、愉快な方でした。

導かれるまま、指導教授の部屋へ。

「君が勉強したいという地方分権は、すでに歴史学の領域であって政治学の対象には少し遠い」

へ?そうなんですか?

「まずは、政治学の教科書を貸すから、これを授業開始までに制覇したまえ。フランスにおける政治学は、日本やアメリカにおけるそれとは、かなり違っているよ。語彙に精通するためにもよいからこれを貸します」

ありがとうございます。

「君は、ときどき日本に帰って日本の政治家や官僚に面談することは簡単なんだろう?」

いや、それがそうではないのですが・・・一応盆暮れ正月もなく滞在する条件になってます

「そうか。クエッショネアを出すくらいか。まあまずは論文テーマを再考し、その教科書を読破しなさい」

わかりました。政治学の領域と私の関心分野の重なるテーマを発見します。


思ったよりジェスチャの大きな先生でした。500ページある本ですから、一日100ページくらい読まないといけない感じです。一気に時間がなくなりました。頑張ります。

2 件のコメント:

  1. 忙しいところ申し訳ないが…

    日米の政治学と仏のそれと、要はなにがちがうん?


    やまさき ようすけ

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  2. >山崎殿
    遅ればせながら・・・
    私も、大学では公法を専攻しておりましたので、詳しくはこれから・・・というところなのですが、詳しい後輩への調査やこれまで承知したところによると、次のとおりです

    日本では、政治学といえば、戦前までは少なくともすなわち国家学、という傾向が強かったところ、アメリカでは、公私一元、経営も国家行政も同じ、政治経済が同一の領域で語られるようです。

    フランスの場合、革命で国王の首を飛ばすわけですから、政治の考察対象が必ずしも王様の周りだけでない、つまり、市民社会が重視される結果、
    国家、
    それ以外の組織、
    私的領域、

    それぞれにおいて政治を観念することが大事のようです。

    もちろん、いまやアメリカの政治学が指導者であることはフランスの先生も認めているので、アメリカ政治学の概念については詳しく勉強しなければなりませんが、文献を読む際のキーワード的な概念についてよくよく承知すべし、とのアドバイスだったのだろうかなあと、いまさらながら回顧しています。

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