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2009年12月19日土曜日

中国

モンペリエに着てから、2回、中国人に話しかけられました。

1回目。未だ家にネットが開通する前、マクドナルドの無料無線ランを拝借しているところへ、
「ニーzーダオ、TABAC?」(TABACはどこですか?)
この人、後ろに上司らしきおじさんがいたため、仕事だろうと察しがつく。

とりあえずフランス語と英語で返してみたところ、、、、反応がない。
で、中国語で聞き返すと、ものすごい勢いで中国語を話し返してきた。

フランスに来るのに、英語もフランス語もできなくてよくこれたな・・・と思ったが、まさに困っているので、公衆電話から電話を掛けるためのプリペイドカードを探し、同胞に助けを求めようとしていたようだ。


2回目。大学の図書館から出てきたところ、明らかに同胞を探している中国人に遭遇。
「とぅーしゅーぐわん、しゃまてぃーふぁん?」(図書館、どこ?)

よし、今回は中国語の勉強と思って中国語で返してみた。ら、やはり、高速の中国語ミサイルの破壊力に圧倒され、断念。
幸いなことに、彼は英語もフランス語も(中国語なまりではあるが)話せたので、意思疎通ができた。
なんでもリヨン大学に通う37歳だそうで、北京大学を卒業したあと、フランスに9年?いるとの由。働いてないというので、一体どうやって生活しているのかと不思議になりました。
暇つぶしがしたいというので、ポリゴン(モンペリエ市内のショッピングセンター)へ案内し、再見!


。。。フランスにきてからというもの、考えてみると、
第1に、
欧州にあっては皆英語はそれなりに話せますし、隣国の言語は辞書なくそれなりに理解しているように見えます(ドイツ語、ロシア語などは除く)。
しかしながら、それと比べてわたしは中国語も韓国語もよく分かりません。このことに若干の引け目を感じます。

第2に、
アイデンティティの政治などでとりあげられる、国家アイデンティティとその中における多文化主義すなわち少数民族による自治主張について、アメリカのインディアンがよい例で、部族政府、当該法規が連邦法に優越するような、少数民族の権利が認められることがあげられます。日本ではこの手の問題について、フランス人のように国家アイデンィティの問題として口角泡飛ばして学生が議論するということも少ないように思えます。

(ちなみに、フランスではモスクやミナレットの問題が、あたかも政治的要求として翻訳されるけれども、彼らは移民であり、基本的に「統合」されることを希望しているから、これは政治的要求というよりもむしろ自文化尊重の問題なのだとか)


面白い記事を見つけました。

罵りが殺到!「日本が好きと言っただけなのに」

知識、政治、組織といった言葉は和製で、逆輸入されているのですね。
言葉の面だけで捉えれば、フランス語と英語の関係とも似たように感じました。
しかしながら、相互理解という面ではまだまだ努力しなければならないようです。

ちなみに、肯定的な意見も↓
客室乗務員が語る日本人の素養の高さ

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