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2009年12月26日土曜日

Rescue me

Rescue me Every Little Thing 歌詞情報 - goo 音楽
Rescue me Every Little Thing 歌詞情報 - goo 音楽


ELTのうたです。歌詞の詳細はリンク先↑からどうぞ。

この歌詞、かなりシュールです。リアリティがあります。
描かれている日本女性の気持ちは、フランス人には分からない気がします。

例えば、
フランスに夢と希望を持ってやってきた日本人女性が失望してかかるという「パリ症候群」ということばがありますが、逆に日本人男性と結婚して日本に住むフランス人女性も、近所づきあいにおける腹の探りあいに疲れて欝気味になるといいます。

フランスではやってはいけないことは必ず明示しています。例えば張り紙でここではタバコのゴミは必ず持ち帰ってくださいなど。

日本ではやってはいけないこと、(道徳的に)やるべきでないことの境界が曖昧です。
それは「やってはいけない」と必ずしも明示せずとも、共通意識的な「やるべきでないこと」が代替してくれているからなのでしょう。
例えば、東京の築地市場を観光に来たフランス人が、その辺においてあった魚介類搬出用のカートに勝手に乗って遊んでいたことに店主が注意をしたが、「ワタシフランスジン!アナタダレ」といって制止を聞かなかったという話しをどこかで聞きました。(どこにもカートに載ってはいけないと書いていない)

また、わたしが日本でフランス語を習っていたフランス婦人は、デパートで普通のエレベータが込んでいると、おもむろに従業員用のエレベーターを探し出し平気で乗車します。
いわく「鍵を掛けていないということは載ってもかまわないということ。フランスでは携帯を机の上に放置したら盗ってもいいという意味。日本はフランス人から見たら隙だらけ、犯罪者にとって住み心地のよい社会。外国人がたくさん入ってきている今とても危険」

←ええ、あなたもね!と思いましたが。。

当然、日本人の私としては、
・電車でお行儀よく列をつくること
・識字率など平均的教育水準が高く、サービスの質が高いこと
・世界中の食材を含め東京では何でもすぐに手に入ること
・社会が整然と構成されていて予測可能性が高いこと
・勤勉さ
・このため、例えばモンペリエ在住のフェルナンド(コロンビア人)はクリスマスにロンドンにいくためでさえビザを取得しなければならないのに、日本人は3ヶ月以内の旅行であれば世界中の主要な国との間で査証免除が成り立っており、もっとも好ましい旅行客と思われていること

などをあげるわけですが、

マダムからすれば、何故日本では
・子どもが親を殺すのか
・出生率が低いのか
・過労死、自殺率が高い
・平日夜家族を放置して会社の延長的交際を行い、土日に仕事をする男が許されるのか(フランス人女性からすれば婚姻を継続しがたい事由とのこと)
・日仏交流というときに、いつも深い絶望に襲われる。それは日本人の多くがフランス文化に深い興味を持っていないことだ。フランスに興味があるという人間の多くは、ブランド、凱旋門、チョコレートという切り口からしか私に話しかけてこない。例えば、仏語を完璧に操るK大学の教授でさえ、開口一番「私はフランスで博士号を取得しています」と自慢してきた。大変日本的な人だ。フランスでは、肩書や地位よりも「何の責任者か」「どんな研究をなしたのか」が重要なのに、皮肉にもそうしたもっとも基本的なことが理解できていないことが示された。

などといった批判がよせられるわけです。


冒頭の歌詞も、法令で禁止されているわけでもなければ明示された決まりごとでもない、目に見えない世間のプレッシャーから逃げたい、いやしかし、その中でも「成功」を手に入れたい、そんな日本人(ここでは女性)特有の感覚が鋭く描き出されています。


私の場合、レスキューミーは・・・


今日も朝起きて
水もれ 扉傾いてる

普通に生きれない
理想だけはいつでも日本並で

渡仏してから手続・書類コピーしまくり
申請しても空まわり
滞在許可がおりないよ(以下サビ)

フランスの社会にNは振り回され
いらないストレスと仏語におぼれている

聞いたのと違うね
夢に描く南仏

どうか見捨てないでね
そんな私をレスキュミー

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