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2010年3月28日日曜日

そこが弱点だ

c'est là que le bât blesse.セラクルバブレス

ルモンド3月27日付記事より。

EUとIMFによるギリシア救済策についての合意に対し、「そこが弱点だ」と言っています。
直訳すると、「まさにそこが鞍が傷つけるところだ」となります。
由来を調べないとちょっとよく分かりませんが、荷鞍が当たってロバが痛がるところ=弱点ってことなのでしょうか。

ルモンドの論調とすれば、EUの盟主たるドイツが金を出すのに前向きでないことが気に入らない、ということのようです。ユーロの安定性はマルクのそれと同じでなければならないという趣旨のことまでいってます

とはいえドイツからすれば、アリがキリギリスに仕送りするのは我慢ならないといったところもあるでしょう。

個人的にもキリギリス国家がアリ国家にたかるのは許しがたいという思いです。もちろんユーロの事例では単一通貨の信認が崩壊すれば諸刃の剣なのでアリキリギリス一心同体なのですが。

必死に働いて高い技術力で経済大国となってみたら、のんびりバカンス国家の台所事情が苦しいからと通貨の切り上げを迫られたり輸出超過がけしからんと因縁つけられたり、というのはいかがなものかと。いや、その前に死ぬほど働けよといいたい。
もちろん自助の精神に基づく途上国などへの経済協力・技術協力は別です。同じだけ能力がある先進国が富める国にたかる構造は遺憾の極みです。ドイツの場合は自ら共同体にコミットした責任があるので自業自得ともいえます。

一昔前、ある中国の指導者は知的財産権の保護をアメリカに迫られたときに開口一番「じゃあ中国の発明した活版印刷の特許料支払ってください」といって出鼻を挫いたという逸話があります。

これからは、日本もたかり交渉?の場面では、N嶋元監督あたりに出張ってもらいましょう。

「残業、してますか?」とか。

フランスなんか、週35時間以上労働しちゃいけない法律まであるもんね。そういえば語学学校で「ワーカホリック」の仏訳を聞いたら、「そんなもの、その概念すら仏語世界にはない。」と言われたような。

でもこんなことをいったら逆に

「労働者の権利を守っていない人権無視の国だw」

と愚弄されるでしょうか。

そしたら、反論としては、
「その人権無視利益をあなたも享受したいんですよね」・・・案1
「さすがはアジアをアヘン漬にして富を築いたヨーロピアンの人権意識に乾杯!(ルネッサーンス!古いか)」・・・案2
とか。けんかになるか。


脱線しましたが、ギリシアにも弱点扱いされないよう、同じ神話の国として「もっと頑張れよ」といいたいものです。

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