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2010年11月27日土曜日

ルポルタージュ2

次は、エロー県庁。
お題は「公共サービスの利用者」とあるので、これは自分の経験を活かし
外国人へのエロー県庁のサービスについて取り上げるしかない、とすぐに思い至りました。

もちろん、バイアスかかってます。

学生達は快くインタビューに応じてくれました。基本的にサービスの質をさげすむ声が多かったです。

反応としては、学生達は冷静でした。これは窓口の職員というよりもこういう2時間も前にチケットの取り合いのために並ばなければならないという、効率の悪い運営の仕方に満足している上層部に、責任があるという点で一致していました。

総合受付のおばさんにもインタビューしてみましたが、話したくない、だか、話す権限がない、だか、とにかく、サービスの時間帯ならソトの看板でも見てろ!!!!、とか、そのような反応でしたので、さすがフランスの公務員は最高だ、と捨て台詞だけ残して去りました。

記者の側になってみて思うことですが、精神的にタフでなければやっていけません。ある種ナンパに近い行為です。学校で教えられるジャーナリストの存在意義や正当性の根拠は、「民主主義の根幹である知る権利に奉仕する報道の自由」 という、崇高なことになっています。

しかしながら、情報を取るのは、容易なことではなく、「守り」に入りがちな公務員を相手にするとあせる気持ちやいらだつ気持ちも、分からないではないなあと思いました。

公務員の側にも、電話や突撃取材などの突発的な報道対応に、確たる行動指針があるようには思えません。おばさんのいうように、総合受付なのに、本当に何も話す権限がないのなら、仕事ができないはずです。猿でも分かる基本的事項しかたずねていないのに、答えられない、というのは、能力・教育に問題があると言えますし、組織として前線職員への権限移譲を見直す必要があるでしょう。

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