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2010年1月19日火曜日

筆記試験と口述試験終了

●月曜 9時ー14時  南欧諸国の政治体制と国家(筆記)

(問題)
Peut-on comprendre les regimes politiques et les Etats?
「政治体制と国家とは何か」

授業で話されたティリー、バーンボム、リンスの研究内容についての口述筆記を8割くらいフランス語で暗記していきました。
(カイトくんというクルド出身の同級生がテープおこしをしてくれました。ありがとう。)

要は、強い国家(フランス)・弱い国家(イギリス)とユダヤ統合問題・・・(バーンボム)、権力と資本の集中度合い(ティリー)、スペインの権威主義→民主主義と周辺地域の問題(リンス)について国家(官僚制とか)と政治体制(権威主義、全体主義、民主主義など)と関係で叙述すればOK

(と思う)

テープおこしを絵にして記憶し、あとは大事なところを読経の要領で覚えました。辛かったけれど、フランス語の勉強になりました。仏作文力は結構上がった気がします。

最後に、日本に適用した場合について明治維新以後の歴史との比較を加えておきました。

単位を落とす心配はない、と思います。


●火曜 14時15 アイデンティティの政治(口述)

学科長でもあり、授業も常に厳しいペレス先生。見た目は御茶ノ水博士をつぶしてかっこよくした感じ。


<試験勉強編>

大学入試以来一番勉強したかもしれません・・・
授業の録音をアイポッドに入れて、何度も聞きながら、ノートをとりました。これもリスニングの練習になりました。
と同時に、授業中には断片的にしか分からなかったけれど、今聞きなおすと大半が理解できるようになっていました。それなりには上達するものだなあと思いましたが、それで十分なわけでもなく。



<本番編>

まず授業で読解した18こ論文のうち、一つの抜粋の紙をくじで引き、前の人が試験受けている間にほかの部屋で準備(10分)。
アーネスト・ゲルナーの民族とナショナリズムの章でした。(伊藤君、ありがとう。)
とりあえず書いてあることが分かったのでうれしかった一方、勉強した内容をすべて詰め込んではきだすべく色々脳みそをフル回転したら10分は一瞬です。

で、次に本番も10分。


(ペ)さあ、はいって。(ペの研究室へ)
(当)(座)
(ペ)どうぞ。
(当)(読み上げ)
(ぺ)君のテキストは、誰のっていった?
(当)ゲルナーです。
(ペ)民族を作るのはナショナリズムであるという考え方は何を意味していますか?
(当)しどろ
(ペ)想像の共同体における主要な要素を述べてください
(当)もどろ。巡礼と出版です。
(ペ)それぞれどのような観点からアイデンティティと関連するのですか
(当)どぎまぎ(フランスにおける市役所や学校と同様に公務員の巡回が共同体意識を高め、出版は同じ地域におけるニュースのあまり遅くない共有によって同じ機能を果たします)
(ペ)communaute imaginaire はアイデンティティ形成にどのように役に立つか。
(当)知らない人と以下略
(ペ)モレロのアンケート手法とは何か
(当)それは誤解でリンスが開発した手法です。
(ペ)何を計測することができるか。
(当)地域や国家への愛着の度合い。
(ペ)質問の仕方を具体的に。
(当)完璧バスク、どちらかいうとバスク、
(ぺ)何に比べてどちらかというと?
(当)エスパーニュ
(ぺ)エスパニヨル
(当)あ、ウイ。次にどちらかというとエスパニヨル、完璧エスパニヨル
(ペ)死のモニュメントがアイデンティティ形成にどのような役割を担うか。
(当)エリアスによれば国家の暴力機能を隠すことに寄与しており、ぺによれば、第3共和制下において国家アイデンティティの構築のために地方の風景に組み込まれたディスクールです。
(ぺ)具体的にいうとどのようにアイデンティティの構築に役に立つのか。
(当)えーと、まず歴史的に、ユルゲンウエーバーが云々
(ぺ)アイデンティティがもつ3つの機能を述べよ(パソコンからピーと呼ぶ音有)
(当)ええ?
(ぺ)あ、10分たった。おしまい。


ほとんど表情一つ変えず、退屈そうに質問をぶつけてきました。
出席点もあるので、多分大丈夫かなあと思いますが、相場感覚が分からないので、やはり不安です。


(総評)
書くほうは時間があるのでまだしも、しゃべりは練習不足もあり、日本語でならいえるのに・・・と思いながら答えることが多かったです。言いたいことの半分も言えていません。
とはいえ、2つとも勉強しがいのある内容で、面白かったです。

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