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2010年10月15日金曜日

文章の書き方

相手を見て法を説け、といいますが、文章の流儀にもTPOがある、と再確認して興味深いです。異なる分野の授業に出ることのメリットの1つです。


ー法理論研究入門の授業

「 論文においては、叙述を可能な限り中立に進めなければならない。したがって、

1) 歴史的な事情
2) 技術的な事情
3) 研究対象となる事柄について、異なる考え方・立場の解説
4) 自説

という順で、記述するべきである」

という教え。3)や4)を先に持ってくると、論を進める上で立場の異なる相手に対して説得力が薄れてしまう・ドギツイということのようです。






ージャーナリズムの授業


英語よろしく、逆三角形の論述をすべし。以上


記者やジャーナリストを育成するコースなので、新聞記事を書く際の話です。

理由としては、

ー読者が、表題、第1パラグラフを読んだだけで、重要な情報がすぐに読み取れる必要がある、というのが1つ。

ー編集上、収まりきれない場合に、下から削っていくのが便宜であり、そうしても、記事の価値が劣化しない、というのが1つ。
だそうです。


この2つから読み取れる教訓は、最初に書いたとおり文書のTPOです。
考えてみれば当たり前のことなのですが、常に気をつけないといけません。

極端な話
ラブレターを書くときに、


「この手紙は、わたしからあなたに愛の告白を行い、以って二人の間に永続的な関係を築くことをねらいとして、したためられたものである。

まず経緯から述べると、数箇月前にあなたの存在を認識して来、日一日と情熱の高ぶるのを感じ、ココに至った次第である。

次に、愛情の根拠となる事情は3つある。まず第1に・・・」


などと書いたら、3秒でさようならとなります。

ほかにも、大変高揚した気分である(血中アルコール濃度の向上など)ことにまかせて、ハイテンションな文体によるメールを送信する行為は、 受信者の置かれた事情を考慮していないため、例えば、受信者が非常に落胆している、激怒している、悲嘆にくれているとか、そういった事情がある場合には、コミュニケーションを滞らせる重大な原因となりかねないわけです。



・・・日本語で日本人同士で意思疎通するのもこんなに難しいのに、外国語という要素も加わるとなると、もう意思疎通は原則不可能なんだと思っていないといけません。とかくこの世は生きにくい。早く誰かテレパシーマシーンを開発してくれないかな。

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