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2010年6月12日土曜日

インタビュー2

本日10時ー市町村組合の合併事例を同組合事務局長のギヨー氏にヒアリングしたところ、概要以下のとおり。驚いたことに彼は34歳にして行政組織の長でした。


・プレジデントには上位4人まで、副プレジデントには課長までの連絡先しかを与えない。(政治的影響力の行政組織への排除)
・GRH(人事)に各団体の出身者を集めているけれども、出 身団体の人事管理をのみ行うわけではなく、それぞれが全体を管理する
・出身団体で判断するのではなく、完全に能力だけで昇進 を判断している

・合併までの時間は1年なかった。これは、おそすぎてもだめ、拙速にもならないようにとの配慮。
・全コ ミューン議会でほぼ全会一致で決定された合併であった。
・合併前に外部のコンサルタントに依頼し、各組合職員にヒアリングをした。合併に当 たって恐れることがないかなどきめ細かく対応した。
・また、お互いの地域を2日間視察させた。
・合併前のCCLの長は命令型、CCLLは協議型の長だったの で、CCL出身の職員はいまでもプレジデントや副プレジデントに議論や提案を行うことをためらう傾向にある。という点で文化 の違いがアル。なお現在の長は中心市ロデブ市長ではあるが1992-2004のCCLL長出身、議論がしやすい環境にある
合 併時に構成団体のコミュニケーションと人事のミューチュアリザシオンを提案したが、時期尚早だったのか拒絶された。ノウハウの蓄積 や、賃金の違いなどをめぐる紛争やジェラシーを避けられると期待したのだが。
・旧2組合の事務局は、両方とも既にロデブ市に設置されていた。(なぜかとの問いに対し)この地域で最も大きなコミューンはロデブであり、政治的重要性を考えてこの地域を選んでいたと思われる。
・・・

彼自身は公務員ではないそうで、ほかの2人のディレクターもそうでした。統合のための努力がかなり決きめ細やかになされています。

さて、これで論文の材料はかなりそろったけれど、このヒアリングの結果は仮説に対して困難な挑戦をしてくるので、例外事例として処理しようかと逡巡してすでに数時間。

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