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2011年2月7日月曜日

フランスにおける日本は在りし日のGLAY

高知県に住むW課長さんから、金沢市がフランスへニュースレターを発行し、ますます観光客誘致への取組みを強化しているとの記事について、教えてもらいました。
(フランスから観光などで市内を訪れて宿泊した人数は4654人と、2年前に比べ約2000人増)

2010年6月のジャパンエキスポ(パリ)の総動員数は16万5千人だったそうです。
ロックバンドのグレイが20万人野外ライブを行ったことを思い出すと、当時のグレイの人気さながら、フランスでの日本熱が高まっているといえるでしょう。


ジャパンエキスポ(クールジャパンブログ)
公式サイト
ジャパンエキスポ・マルセイユ公式サイト


しかし、ここをみると、日本からの売り込みが足りないように思います。

確かに、参加者には、政府関係者(外務省)が2名含まれて居ます。
外務省のお役人が2人参加する「だけ」では、あまり効果があるとは思えません。

自民党政権時代に同党がまとめた外交の方針ともいうべき「アクションプラン10」には、

・「地域に活力」を目指す地方の国際化を支援
・ポップカルチャー人気を活用して、伝統文化や日本語などの普及を図るための文化発信ボランティアの創設

といったことがあげられています。


先日のラングドック州地方長官のように、自ら公邸に招き日本人との交流を持とうとするような人や、大使・総領事公邸でのパーティで集められる人たちも限られています。

したがって、日本への観光客誘致のためには、こうした人気展示会に、せめて日本の各自治体の観光案内(英語版かフランス語版)を置いてもらう、あわよくば、地方ブロック(関西圏、東北圏、九州、四国、北海道)ごとのブースを設ける、といったことが必要なのではないかと思います。

(なお、「企業支援」の観点からは、経産省のクールジャパン室が、このジャパンエキスポに目をつけている、という記事が、朝日キーワード2012に載っていました。)




確かに財政赤字のため、文化や広報予算は真っ先に削られていますので、お金を掛けることが難しい分野になりつつあるのが残念なところですが、現地に住む日本人の会や都道府県の国際関係部署などをうまくつなぐなど、やりようはあります。






また、外国を知るのに、まずは政治から、というケースよりも、音楽、歴史、映画、言葉、絵画、など、文化に触れて興味を持つ、ということが多いのではないかと思います。





外交のためにも、内政(観光)のためにも、双方の関係者の接近が求められています。

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